この映画の製作者は、すごくよくレースのことを勉強して、レーサーのことも研究していると思ったよ。
レースは常に真剣勝負で、人を押し退けても自分が勝ちたい!っていうのはレーサーならだれだってそう思う。でも、その一方でライバルがピンチにおちいってたりしたら無我夢中で救出してしまったりもする。実際にそんなこともあったんだ。
映画のシーンのなかでそういう場面があったけど、すごく共感できたね。
それから、レーサーは私生活でどんなもめごとやストレスがあってもスターティング・グリットにならぶ時は、そんなしがらみを全部捨てなければならない。そんな、主人公の葛藤がストレートに伝わってきたよ。
僕は自分がレースをしているので、申し訳ないけどレース映画はいつも、ばかにして観てしまうんだ。でも今回は例外だった。
レース場のオイル、ガソリン、そんなにおいさえも感じてしまうほどリアルで臨場感があったと思う。
どこか実際のレースと違うところをあげろって言われたら…車がクラッシュする時って、あたり前だけど、映画のようにあんなゆっくりは動かないんだ。本当にあっという間。一瞬の出来事なんだ。だから、逆にクラッシュした時はあんな風になっているんだなぁ。と興味深く見たよ。
ルマンに参戦した時のスピンを思いだした。
明日はレースなんだ。今日はとても刺激になったよ。
ロッキーのスタローンをみてボクサーになった人がいるように、この映画を観てレーサーになる人もいるんじゃないかな。
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