J |
アンジェリーナ・ジョリー(以下J):今日はみなさん、よく来てくださいました。こんなにたくさんでちょっと怖いけど、がんばって挑戦するわ。
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Q |
オスカーを受賞により演技派として認められた後に、本作のようなアクション大作に出演された理由は? |
J |
オスカーをとったら、周りの人々はこれから選ぶ作品は「非常に慎重に」とか、「それにふさわしいものを」と言っているわ。だけど私はそれは、そんなに重要なこととは思っていないの。たとえオスカーをもらっても、私は自分の好きなこと、やりたいことをやりたい。賞をもらったからといって、私はそういう自分の考えを変えたくなかった。この作品は私にとって新しい分野に挑戦することのできる映画。前にやったことのないことだから挑戦したのよ。 |
Q |
夫のビリー・ボブ・ソーントンとは、役作りや作品選びについて話し合ったりしますか? |
J |
自分たちが演じるキャラクターやストーリーについてなど、クリエイティブなことに関してはディスカッションをするわ。私たちはいつも交替で映画に出演するようにしているの。一人が撮影に入っているときは一人が休んでいる、そういうパターンでこれからもずっとやっていこうとか、そういう話しはするわね。でも、お互いがどういう映画を選ぶかということは、それぞれの好みの問題だからそれを束縛するようなことはしないわ。 |
Q |
ゲームの人気キャラクターを演じるということは難しかったですか? |
J |
ゲームにはファンがたくさんいる。だからそのファンが役柄を受け入れてくれるようにと、そのことにはかなり注意したわ。ララの特徴的な部分、ちょっとしたクセなどは、すべて映画に残しておくようにしたの。そしてゲームを知らない人に対しても、そこのことがリアルに感じられるようにと心がけたわ。 |
Q |
撮影前に数ヵ月アクション・トレーニングを積んだそうですね。
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J |
ええと確か2ヶ月半から3ヶ月ぐらい、トレーニングをしたわね。体操やキックボクシング、武器の扱い方、ロンドンの川でカヌーを漕いだり剣の使い方なんかも教わったわ。考えられるありとあらゆるアクションを訓練したの。それはすごく大変だったけど、このパワフルで常に戦っているララというキャラクターを演じるに当たっては、とてもプラスになったと思う。それにとても楽しかった。特にバンジー・バレエと素手で闘うのは面白かったわ。普段やれることじゃないし、それが上手く行ったときはとても満足感が得られたわ。
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Q |
ララ・クロフトは常にチャレンジャーですが、アンジェリーナさん自身もそうですか? |
J |
もちろん、私はいつもチャレンジャーよ!
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Q |
日本で行ってみたい場所や食べてみたい料理はありますか? |
J |
目の前でクッキングしてくれる鉄板焼きという料理があると聞いて行ってみたの。そうしたら、出てきたエビがまだ死んでいなくて、目の前で飛び跳ねてたのよ! |
Q |
サントラが日本でもヒットしていますが、アンジェリーナさんが一番好きな曲はなんですか? |
J |
トラックの中で一番好きなのは、アウトキャストの「スピードボーリング」。 |
Q |
普段聞いている、好きなミュージシャンは誰ですか? |
J |
普段は、夫ビリー・ボブの音楽が一番好きよ! |
Q |
今後、共演してみたい俳優や一緒に仕事をしたい監督はいますか? |
J |
私はあまり映画を観てないから、名前を挙げることは難しいわ(笑)。それにどの方もみんな素晴らしい俳優さんだと思うから、誰か一人の名前は挙げられない。
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Q |
父親のジョン・ボイトさんと共演したことについてはどうでしたか? |
J |
私と父の関係は、映画の中のララと非常にダブっている部分が多いの。両親は私が子どもの頃に離婚しているので、これまで私と父はあまり近い関係にはなかった。だけど今回、この映画の撮影で一緒に時を過ごすことができて、やっとお互いを知ることが出来た。そういう意味でこの共演はとてもいいタイミングだったと思うわ。 |
Q |
ララは設定では趣味がロック・クライミング、エクストリーム・スキー、射撃、バイクとなっていますが、アンジェリーナさん自身はどんなスポーツが好きですか? |
J |
すでにこの映画は続編の話があるんだけど、映画の中で彼女がやるスポーツを私も一緒に楽しむつもりよ。ただしウォーター・スポーツが出てきたらちょっと困るかも……。私、水がとっても苦手だから(笑)。 |
Q |
映画の中のララもそうですが、今日もとてもシンプルなファッションでまとめていらっしゃいますね。普段はどういったファッションが好きですか? |
J |
私のファッションのポリシーは“プラクティカル=実用性”があること。女優という仕事柄、コスチュームとしていろんな洋服を着る機会があるけど、夫もTシャツとGパンとかそういった恰好が多いし私もそんな感じよ。黒、灰色、それから軍服の色なんかが、特に好みだわ。 |
Q |
国連に関わるお仕事に従事されていますが、そのことについてなにかメッセージをお願いします。 |
J |
私はこの映画を撮るために、主にイギリスで一年間過ごしたの。ヨーロッパで見るニュースというのはアメリカで見るときとはまた違っていて、アメリカでは知ることのできなかった世界を知ることができた。その中の一つが避難民のことだったの。私は世界中にあれほど多くの避難民がいるとはそれまで全く知らなかったから、それについてもっと学びたいと考えたの。それで国連の方に、ぜひこの活動に参加したいと申し出ました。それが受け入れられて、7ヵ月旅行をして回り、彼らのことをいろいろと知り素晴らしいことを私は学んだわ。そんことを、私は世界中の人々に告知したいと思っているの。この活動をやったことによって私は変わったと思うし、いい人間になったとも思う。だからこれからも続けていきたいし、今避難民である彼らが一人でも多く家を見つけてくれたら嬉しい。こういう仕事に関われたことを、本当にラッキーだと思っているわ。 |