またもやクドカン脚本の窪塚くん主演コンビ。
卓球も興味ないし原作の漫画も読んでない人でもアツくなれる作り。
「窪塚くんがおかっぱ頭で卓球する爽快な青春映画だよ」と説明しても面白そうに聞こえないですが、ヒーローってこんなにシンプルなものなんだ! と感動すること間違いなし。
以前窪塚くんがテレビのインタビューで、「正義の味方がかっこいいいっていうことを誰かが見せなきゃいけない」というようなことを言っていて、こういう役はその答えのひとつなのではと感じました。見終わった後体が軽くなりますよ。
漫画が原作なだけに登場人物が全員大袈裟なまでのリアクション。ドラゴンの台詞はまるで武士。夏木マリが汚いオババ役をやってるのも潔いです。原作そのものの卓球場も新鮮な驚き。笑えて愛しい物たちがつまってます。
そして、この映画に出てくるARATAくん。モデルとして人気が出て『ワンダフルライフ』にも出演しているので活躍されているのですが、まだ色がついてない素材。
目だけのアップでも美少年っぷりがわかります。「美形で眼鏡で学年一の秀才で学級委員長、口は悪くいつも人を上から見下ろしてばかりいる嫌われ者。でもなぜか主人公よりも人気が出てしまうライバル」と言えば、彼のイメージは伝わるでしょうか(笑)。
この映画を観て彼に目をつける人は多いでしょう。光に対する「影」、動に対する「静」のポジション。演技が作り物っぽくなくて上手いです。こういう人がもっとテレビドラマにも出て欲しいですね。
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