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アーロン・クォック独占インタビュー

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アーロン・クォック
アーロン・クォック独占インタビュー
 地上172m! 驚異のノースタント・アクション!! 『SPY_N
アメリカ・香港合作のアクション大作『SPY_N』。主演はあの藤原紀香と香港の 大スター、アーロン・クォック。共演にはアメリカの人気ラッパーのクーリオと、 『ジェヴォーダンの獣』のマーク・ダカスコス、そして台湾の新星ワン・リーホン と、まさにインターナショナルな顔ぶれが揃っている。この多彩なメンバーを、見事 にまとめあげたのは『ファイナル・プロジェクト』のスタンリー・トン監督。手に汗 握る、迫力のアクション・シーンをたっぷりと見せてくれる! 去る6月18日には、主演のクォックとリーホンが作品のPRのために来日。8月に は、歌手として日本公演も控えるクォックにインタビューした。現在日本語を勉強中 だという彼は、時折日本語と英語を交えながら、映画についてのエピソードを語って くれた。
SPY_N
上海の裏社会を牛耳る男が殺された。容疑者として逮捕された謎の女NORIKA(藤原紀香)はいったい何ものなのか……? 彼女は地元刑事のダレン(アーロン・クォック)と協力して真犯人の米国人(クーリオ)らを追う。
日本公開: 7月20日
(渋谷東急3他、全国松竹・東急系)
上映時間: 1時間31分
配給: ギャガ・ヒューマックス共同
インターネットはよく利用するんだ

Q 「Yahoo!ジャパン」と「FLiXムービーサイト」です。ご存知ですか? インターネットはよく利用しますか?
アーロン:知ってるよ。インターネットもしょっちゅう使ってる。あー、たけ!(見本にプリントアウトして見せたページに金城武の記事が載っているのを見て)

 
Q 金城武さん?
アーロン:そう。これは映画ですか?(日本語)

Q そうです。夏休みに公開する映画の記者会見です。日本語、結構お上手ですね。
アーロン:勉強中です。(日本語)

Q 撮影中は何語で会話していたんですか?
アーロン:英語。スタッフも俳優も全員が英語で会話してたよ。アメリカからマークとクーリオが来ていたからね。ワン・リーホンはニューヨークから来てたんだ。

Q 実際の撮影の時は何語で撮ったんですか?
アーロン:英語と北京語の2バージョンだよ。その場でどっちも撮ったんだ。もう、とても大変でした。(日本語)

命の危険も感じたんだ

Q この映画は、カーチェイスのシーンがものすごい迫力でしたが、アーロンさんはスタントなしでこれらのシーンを全てこなしていますね。特にレーシングカーでコンテナ車の下をすり抜けるシーンには、びっくりしました。レーシングカーの免許を持っているそうですが?
アーロン:そう。ライセンスを持ってるし、“フォーミュラ2000”のレースにも参加したんだ。

Q 車は好きなの?
アーロン:うん、とても好きです。(日本語)

Q じゃあ、映画で乗る車にも何か意見を言ったりしたんですか?
アーロン:そんなに口を挟んだりはしなかったけど、映画の中で使っていた車はフォーミュラ3で、これはレース用の車なんだ。だから、僕がこれまでに運転してきた車よりも技術的に一段階難しいんだよ。しかも撮影では一般道路で走ったんだからね! 泥とかほこりもあるから、それはすごく危ないんだ。他の普通車もたくさん走っていたしね。
コンテナ車の下をすり抜けるシーンは、中でも特に危なかった。最初から最後まで1ショットで撮らなきゃならなかったし……。カーチェイスのシーンはたくさん撮ったけど、一番難しかったのはやっぱりコンテナ車の下をすり抜けるシーンだね。本当に命の危険もあるぐらい、危険なシーンだったよ!

Q 映画を観ていても危険だと思いました。大スターのあなたが、そんな危険なシーンをスタントではなく自分でこなすということにも驚きます。
アーロン:あの場でフォーミュラ3を運転できるのは、僕と僕のコーチだけしかいなかったんだ(笑)。監督がコーチに一度そのシーンのデモンストレーションをやってみてくれって言ったんだけど、彼はもちろん運転はできるけれど、自分はスタントマンじゃないからって断った。彼が言っていることもわかるんだけど、監督はどうしてもこのシーンが撮りたいと言うし、しかもそのためにいろんな機材やスタッフを準備していた。僕は自分ができる限りのことを監督にしてあげたいという気持ちがあったし、できるんじゃないかという自信もあったから、チャレンジしたんだ。

Q 撮影は一発OKだったんですか?
アーロン:ノー。いいえ。(日本語)5回ぐらい撮ったよ。まず、僕の正面を撮るためにコンテナ車の下にカメラを取り付けて、そしてフォーミュラ3が入って来て出ていくというところを撮る。その後、バックを撮らなきゃならないくて、僕の顔はそこには写らないけど、何しろ運転できるのが僕しかいないからね(笑)。そして横からも撮らなきゃならないし、引いたカットも必要だった。
普通のショットだったらいろんなカメラアングルから同時に撮ることができるんだけど、今回は同時に設置することは難しかったし、観客にちゃんと臨場感や迫力が伝わるような映像を撮るのはそれじゃぁ無理だった。幸い5回とも無事に撮ることができたよ。

Q 本当に大変な撮影だったんですね。
アーロン:映画っていうのはチームワークが大切なんだ。どんなに危険を冒しても、そのためには最善を尽くしたいといつも思っているよ。


Q クライマックスでは地上172mの高さで、ガラス板の上でのアクションが展開します。あれもすごいシーンでした。以前に取材でお会いした時に、藤原さんはこのシーンの撮影時はものすごく緊張してしまったそうなんですが、アーロンさんが歌を口ずさんで踊ったりしているのを見て、余裕があるのかそれが落ち着く方法なのかなと思ったと言っていました。
アーロン:僕はこれまでにも高い場所でのアクションを撮ったこともあるから、結構場数を踏んでるんだ。だからどういう時は何をすればいいのかというのを、それなりに心得ている。他のみんなは撮影の前にはかなり緊張していたんだけど、僕はそういう彼らの気持ちを少しでも和らげてあげようと思って、ちょっとおどけてみたりした
んだよ(笑)。
一方で、スタッフが安全の措置を取っているわけなんだけど、僕は自分の目でそれがきちんとなされているかも厳しくチェックするよ。そして本番に入ったら、みんなが集中して取り組めるようにしている。というのも、僕のこれまでの経験からいうと、こういう危ないシーンっていうのは、一発か多くても2テイクぐらいで撮り終わらないといけない。何回も撮り直すことになると、危険も増してくる。だから撮影の前には雰囲気を和らげて安全を確認し、本番では集中する。そういった状況を作り出せるように、僕はいつも注意を払ってるんだ。

Q 安全面にはいつもかなりの注意をご自分で払うのですか?
アーロン:安全面のことは、本当にいつも気をつけなければならないことだ。特に今回は172mという高さまでガラスを一枚、クレーンで吊り上げている状態で、壁もなにもないという特殊な設定だった。もしクレーンに何かあったら全員の命が危なく
なってしまうからね。
だけど、僕は現場では「これ絶対に危ないよ」とは口にしないんだ。みんなを緊張させてしまうからね。今だからこそ、こんな話もできるんだ(笑)。紀香さんもそれほど危険だったとは、きっと知らなかったよ思うよ! このインタビューを読んだら、きっとびっくりするんじゃないかな(笑)。

紀香さんはちょっと目に涙が…

Q 藤原さんは恐らくここまで大掛かりなアクションは初めてだったので、かなり ナーバスになっていたと言っていました。
アーロン:今まで僕はアクション映画にたくさん出演してきたから、どういうところを気をつけなければいけないかを、よくわかってるんだ。ラストのシーンで僕がさかさまになって紀香さんを手で引っ張り上げるところがあるんだけど、そのシーンの本番前には紀香さんはちょっと涙が目に浮んでいた。きっと怖かったんだろうね。僕も本番に入ったら自分の腕の力だけで彼女をつかまえてなきゃいけなかったから、結構疲れたよ(笑)。だけど、彼女はとてもよく頑張っていたと思うよ。

Q その言葉を聞いたら、藤原さんもとても喜ぶと思います。
アーロン:彼女は本当にすばらしい演技を見せてくれたし、この映画の中で彼女が示した勇気というのは本当にすごい。アジアやハリウッドでも、きっと彼女みたいに勇気のある女優さんは少ないと思うよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(今 祥枝)

 

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