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『バイオハザード』ミラ・ジョヴォヴィッチ来日インタビュー

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ミラ・ジョヴォヴィッチ来日インタビュー
ミラ・ジョヴォヴィッチ来日インタビュー
日本で誕生したゲーム「バイオハザード」(カプコン)がゲームのイメージをそのままにハリウッド映画になった。ゲームをしていない人にもスピーディなSFアクション・ホラーとして十分楽しめるのだが、ゲームのファンはその世界観の完璧さに映画『バイオハザード』にもすっかりハマってしまう。それもそのはず、監督のポール・アンダーソン監督は大の「バイオハザード」ファン。それは監督だけにとどまらず、主演のミラ・ジョヴォヴィッチも13歳の弟と6週間にわたってゲームをやりこんだそうだ。本作でミラはスタントなしのアクションに挑み、そのスタイリッシュなアクションシーンには魅了されるが、体はぼろぼろで傷だらけだったそうだ。主人公アリスのごとく、そんな美しさとタフさを兼ね備えたミラ・ジョヴォヴィッチとポール・アンダーソン監督が去る8月7日揃って来日。ミラにゲームのこと弟のことファッションのこと色々と聞いてみた。
『バイオハザード』
とある地下研究所でコンピューターの防御システムが作動し、500人以上の所員が死亡。一方、古風な洋館で意識を取り戻したアリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は、コンピューターを停止させる特殊部隊と共に研究所内部へ向う。そこで彼らは異様な光景を眼にする。

製作年: 2002年
製作国: アメリカ・ドイツ・イギリス
日本公開: 8月31日
(丸の内ピカデリー2他全国松竹系)
上映時間: 1時間45分
配給: アミューズピクチャーズ
(C)2002 CONSTANTIN FILM PURODUKTION GMBH/NEW LEGACY FILM LTD
ゲームの「バイオハザード」には13歳の弟と一緒にハマったわ。

Q:『バイオハザード』のゲームの大ファンと聞きました。出演が決まってまた新たにプレイしました?
ミラ・ジョヴォヴィッチ(以下)ミラ:この役が決まる前にとっても長い時間ゲームに費やしたの。だから、さらにプレイする必要なんてなかったわ。でも実は私がコントローラーを持っていたのではないのよ。私が操作するとすぐに死んでしまうの。もう、歳だわ……(笑)。だから、13歳の弟がプレイするのを後ろで見ながら色々と指示を出していたのよ。監督がすごくよくゲームを知っていたので彼にまかせればいいと思ったわ。


Q:ゲームファンとしての脚本を始めて読んだ時、感じたことは?
ミラ:弟がゲームをいっぱい持って家に遊びに来るときはだいたいがつまらないゲームばかり持ってくるの。2人が闘うとか、そういった類いのゲームね。でも彼が「バイオハザード」をプレイ始めた時、グラフィックが美しくて、ダークで、色々なところへ行く秘密の通路があったり、まるで映画を観ているみたいだったの。それで、本当にハマったわ。だいたいゲームの映画なんてヒットをねらって作るとかそんなものだと思っていたけど、脚本を読んだらまるで先の展開が見えないの。だいたいアクションものって次の展開が読めてしまうのだけど、全然読めなかったわ。そういった意味で期待は裏切られたわね。読み終わった時はまるで自分がゲームをし終わった後のような気持ちになったの。

アクションはほとんど自分でやったの

Q:かなり激しいアクションだと聞きましたが、衣裳もぼろぼろになったのでは?
ミラ:衣裳は13、4枚位は用意してたの。もちろん、段階を追ってすでに汚れているとか破けている衣裳もあったけど。今回のアクションについては生命の危険を感じるようなもの以外は全て自分でやるようにしたの。あまりに体力を消耗するので、撮影の合間は寝ていたわ。それと監督がどんどん脚本を直して、エンディングまで変えるので、最後には1日16時間労働になっていたのよ。それでコストも抑えられたんだけどね。あと英語でノー・ペイン、ノー・ゲインってことわざがあるんだけど、要は痛い目に会わないと得るものはないってことね(笑)。女性って凄く痛いのにハイヒール履いたり、ピアスをしたりするじゃない? 美を追求するためには痛い目に会わなきゃいけないのよ。

Q:ポール・アンダーソン監督はどんな監督ですか?
ミラ:いままで仕事した監督の中では一番若いわね。それは年齢というのもあるけど、精神的にとても若いの。それからゲームに関しての情熱は凄まじいものがあったわ。大人なのにいいのかしら? と思ったほどだわ。でもこういった映画を作る人はそういった若さと情熱が必要なのね。

日本の女性のファッションって私の感性にぴったりなの

Q:いつもファッショナブルですが、以前テレビに出演した時、この洋服は私がデザインしたと言っていたことがありますが、本当?
ミラ:ベルリン映画祭の時にミウッチャ・プラダと一緒にデザインしたの。長い間、彼女とは意見交換したりしているの。意見を求められることもあるわ。話し合って色々なデザインを作りあげていくの。私は好みがはっきりしていて、具体的に意見を言ったり、絵を書くこともあるわ。
私は日本の女性のファッションってとても好きなの。自分の感性に合っていると思う。ロスにいる日系の人とかを見かけると「あ、あの人ファッションは、私が書いたデザイン画に凄く似てる!」って思ったりするの。スカートの丈とか日本人の女性はすごくいいバランスだと思うの。クラッシクであってもキュートだったり。あと日本の人はフラットシューズをおしゃれに履いているわね。今回、日本にブーツを持って来たんだけど、ちょっと暑すぎたわね。週末サンダルさがしにいったの。

子供にゲームを与えっぱなしにしたらだめだわ

Q:闘う女性の役が多いですが、それはあなたの主張ですか?
ミラ:それだけ自分が映画をコントロールしてるって言いたいところだけど、『フィフス・エレメント』があれだけヒットしたのでなんとなく、アクション系の女優って思われているみたい。それと体付きが逞しそうに見えるんで、リアリティがあるのかもしれないわ。ここ2、3年の間にインディペンデント系の映画に何本か出ているんだけど、その中ではまったくアクションはないの。でもそれは海外では配給されないの。大作では私にロマコメのオファーが来ることはないわね。ちょと残念。
役柄を演じる時、観る人がどういった影響を受けるかは気にはなるわね。でも、弱い役をやったからって女性は弱々しくあるべきだとはとってほしくないの。『バイオハザード』はかなりバイオレンスだけど一般市民を殺すとかそういったことではなく、ファンタジーだと思ったから出たの。子供達に悪い影響を与えるは嫌なのよ。私も13歳の弟がいるし。そういうことは考えた上で出演する映画を決めるの。
それと確かにゲームっておもしろいけど1日中、1人でゲームばっかりやっているのは感心しないわ。大人もゲームさえ与えれば子供が静かになると思ってほっておいたらいけないと思うの。ゲームをやる時もああだ、こうだコミュニケーションをとりながらやらないとね。「あなた今いい気分になってるけど本当は違うのよ」とか「いいかげんにやめなさい」とか大人が修正してあげなきゃいけないと思うの。

Q:ゾンビ犬やゾンビはどうでした? 撮影の時、気味悪かった?
ミラ:私も犬を飼っているの。ふわふわしてて、とても小さいの。名前は「マッドネス」(狂気)。スノウ・ボールとかそういうありがちな名前は嫌なので、意表をついて「マッドネス」にしたの(笑)。この映画に出ている動物は20倍位俳優よりいい待遇だったわね。訓練を受けた犬は愛想がよくて迫力がないから、今回はセキュリティ・ドッグを使ったの。凶暴でとてもそばには寄れなかった。どうやって演技するかというとティディベアを持って挑発すると、ものすごく、吠えてくるの。ゲームのファンなら犬のシーンは嬉しいわよね。
ゾンビの役者さん達は最初は握手するのも恐かったけど、そのうちコーヒー飲んだり一緒にいると慣れたわ。プロのダンサーが多かったの。動きがなめらかでしょ。彼等のおかげで映画が恐くなるわけだから、とってもやさしくしてあげたのよ(笑)。

 

 

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