取材・文 竹内詠味子
世界中の子供から大人まで、ホグワーツの魔法に魅了されたシリーズの2作目『ハリー・ポッターと秘密の部屋』がいよいよ公開となり、オープニングから驚異の記録を打ち立てている。前作から1年、物語もよりダークになって、ハリーたちの冒険もますますスケール・アップした。ハリー役のダニエル・ラドクリフも1年前よりずいぶんと大人びて、プロデューサーのデヴィッド・ヘイマン氏とともに待ちに待った初来日を果たした。
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Q:今、世界で最も有名な13歳と呼ばれるダニエルくんですが、有名になって一番よかったことは何でしょうか。
DR:得したと思うのは、ベン・スティラーやティム・ロビンスなど、敬愛する有名人と会える機会が出来たことです。
DH:ロンを演じたルパート・グリントが同じ質問をされて、学校の先生が彼の機嫌を取るようになった、と言っていました。プレミアの後、ルパートがその話を触れ回ったため、罰としてサッカー場のゴミ履きをさせられたそうです。
Q:ダニエル君は、今後もハリーを演じていくつもりでしょうか?
DR:小説が進むにつれてハリーは成長し、それは僕も一緒なので、ずっとハリーを演じていきたいと思いますが、実際には、3本演じることが決まっています。その後、僕が演じるかどうかはわかりません。
Q:ダニエル君は初めての来日ですが、感想は?短い日本の滞在で、一番やりたいことは何でしょうか?
DR:空港にすごく人が集まってくれて、感激でした。初めての来日だし、今回の目的は、日本の文化がどんなものなのか、感触を得たいと思っています。
Q:13歳という若さで一躍スターになりましたが、今後の夢を聞かせてください。
DR:「シンプソンズ」の声をやりたいです。どんな役でも言いし、一言でもいいから、ぜひやりたい!
Q:ダニエル君は、この映画でハリーを演じて、俳優としてご自分がどう変わったと思いますか?また、プロデューサーの目から見て、彼の変化についてどう感じますか?
DR:この作品の前に2本の映画を撮ったけど、ハリー・ポッターは比べ物にならないくらいスケールが大きい映画です。そういった映画が、どうできていくのかを目の前で見たことは素晴らしい経験で、まるでトレーニングセンターにいるようでした。2年半、この映画に関わって、変わったことはたくさんあると思います。でも、僕はティーンエージャーで変化をする時期だし、映画がなくても同じような変化をしたと思います。
DH:彼の言うとおり。僕は主人公の3人が、肉体的にも成長するのを見てきました。ダニエルの両親はとても素晴らしい親で、こういった特殊な環境のなかでも、彼を普通の家庭環境に置いています。彼は声変わりもしましたし、11歳の時と違う音楽を好み、映画への興味も大きくなりました。ある面は成熟し、またある面では3年前のダニエルらしさも持っていると思います。2本の映画を撮るために、およそ300日という撮影時間がかかり、スケジュールもタイトなものでしたが、俳優として、ダニエルはこの2年間で精神的な表現やディテールのニュアンスを演じるのがとてもうまくなりました。
会見の翌日、舞台挨拶付きの上映が行われたが、チケットはあっという間に完売。黒いマントと帽子、グリフィンドールの印でもあるエンジと黄色のマフラーで着飾ったファンも訪れて、ハリーの登場を待ちながら落ち着かない様子。2人の登壇とともに、会場には割れんばかりの歓声が響き渡り、熱い厚い歓迎振りにダニエルもヘイマン氏も、大きな大きな笑顔を見せた。
12月16日(月) 帝国ホテルにて
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