『マトリックス リローデッド』7つの見どころ! 2003年5月26日 文・前田かおり ああ、4年は長かった。でも、噂が本当なら、前作以上の衝撃映像を見せてくれるはず…だよな。そーだよな。なんて気持ちで、待ちに待ってた『マトリックス リローテッド』が遂に公開! 冒頭からウォシャウスキー兄弟の練りに練った仕掛けがたっぷり。期待通 り、いや、『マトリックス』をはるかに凌ぐ、アクションシーンのあれやこれやが続く。凄いぞぉー、マジ、ぶっ飛ぶぞぉー。おまけに、善悪取り混ぜて、パワフルな新顔が乱入。でもって、マトリックスのナゾな部分がゴニョゴニョと出てくるのだ。複雑です、入り組んでます。1度観たぐらいじゃ、わかるもんじゃありません。なんたって、4年も経ってます。もう細かいところなんか、忘れてます。というワケで、映画館へ行く前に、前作のおさらいを。探究心旺盛な方は、『マトリックス』の世界観をアニメーションで描いた『アニマトリックス』を観ておくと、全身どっぷりマトリックスな世界にハマれるらしいです。 (C) 2002 Warner Bros. All Right Reserved.(C) 2002Village Roadshow(BVI)Limited. 最高クールで美しいトリニティーにほれぼれ 前作では、あの鳥のように宙に浮く姿でキメたトリニティー。今回は冒頭からいきなり暴れまくって、この見事すぎる開脚のポーズでキメる。どーよ、コレ。イカすぜ、ネェーちゃん! やってくれるネ。おまけに、ネオとの親密度はますますディープになって、愛する男のためなら、命も張るトリニティー。イイ女ぶりも強さもグーンとアップしての登場だ。素敵だわん。それにしても、なにゆえ、彼女はこんなポーズを取ることになったんでしょーか? その理由は本編観てのお楽しみでございます。 救世主らしさに磨きがかかったネオ 人類の救世主としての役割を受け入れて、いよいよ人工知能との壮絶な戦いに挑むネオ。扮するキアヌー・リーヴスも、サマになってます。てゆーか、見てよ、彼の引き締まった顔と、ムダのない身体を。撮影前に5ヵ月間、アクションの振り付けとウェイトリフティングで鍛え上げ、食事制限で肉体を絞ったらしい、キャー素敵。何でも、体脂肪率は7.5%という噂だけど、こんなキアヌーはいまだかつて見たことないぞ!! そんな彼が学ランコート姿で神妙に現われて、バッタバッタと敵をなぎ倒し、あっという間に空も飛ぶぅ~!! 超人的パワーの数々が炸裂。マジにびっくり、驚愕だ。 凝りに凝った地下都市ザイオンの映像も必見 コンピューターが作り出したハイテクなマトリックス世界とは何もかも対照的、まるで巨大な洞くつのよう。これが、現実世界に生きる人間たちが隠れ住むザイオンだ。モーフィアスの熱い演説に、民衆役の2000人ものエキストラが雄叫びを上げ、そのパッションのまま、怒濤の狂喜乱舞の大宴会状態に突入!長年の穴蔵生活でエネルギーがたまってるのか、ムンムンの熱気とねっとりダンスにネオとトリニティーも影響されて……なんてシーンもございます。 100人のスミスと戦って大丈夫か、ネオ? ダークスーツにグラサン姿の性悪な敵エージェント・スミス。とんでもなくしぶといコイツが自分自身を増殖する能力を身につけて現われる。右を見ても、左を見ても、ぜーんぶエージェント・スミスなんて、うわっ、悪夢。とくに、ネオがたった1人で、100人のスミスと立ち向かう大乱闘シーンは見ものだ。この『リローデッド』と続く『レボリューションズ』のために、新たに開発した“バーチャル・シネマトグラフィー”を使用。1人のスミスだけが本物で、あとの99人はスーパーリアルな三次元コピーらしいが、んー、どれが本物で、どれがバーチャルなんだか…。それは自分の目で確かめよう。 敵も味方も新顔の登場で面白さも倍増 あと72時間で攻撃されてしまう人類最後の都市“ザイオン”を、救おうとするネオ、トリニティー、モーフィアス。彼らの前に、多数の新顔が登場するのも見どころだ。その一人がモーフィアスの元恋人でザイオンの勇敢な女戦士ナイオビ。演じているジェイダ・ピンケット・スミスの夫はあのウィル・スミス。また、ネオを誘惑する魔性の人妻パーセフォニーにはモニカ・ベルッチが扮し、ある意味ムダにフェロモンを発してます、うっふん! さらに強力なキャラクターといえば、ザ・ツインズ。ドレッドヘアーで全身白塗りお化けのような形でカミソリをぶんぶん振り回しながら襲ってくる双子だ。コ、コワいっ! なんかホラー作品にも使えそう…。 やっぱ、斬新なアクションには目が釘付け 『マトリックス』が登場以来、アクション映画やテレビドラマなどで、巷にはマトリックスもどきなシーンがあふれてる。でも、やっぱり本家本元には勝てない。というワケで今回も過激だけど、エレガントなアクションは見ものだ。前作以上にワイヤーアクションを多用してハードになり、スピードもアップしている。ネオが屋敷の中で、屈強なボディーガードを相手に戦い、ポーズをキメるシーンは見どころ。またモーフィアスが日本刀を手にしての大立ち回りも必見! 日本が誇る名優三船敏郎にオマージュを捧げているらしいヨ。 14分間に渡る高速道路バトルには痺れっぱなし 『リローデッド』で最大の見ものといえば、何たって、高速道路での壮絶なカーチェイスシーンだ。猛スピードで走るクルマの中で、そして屋根の上で派手なカンフーアクションが繰り広げられ、さらには敵から逃げるため、トリニティーが乗ったバイクが車線を逆走していく。さらには、走る車から別の車に飛び移ったりの離れ技あり、衝突、炎上あり…、もう何でもあり! なんたって、ウォシャウスキー兄弟はこのクライマックスのために、3kmもの高速道路を本当に作ってしまったほどなのだから。またまたやってくれました、誰も見たことのないアクションを! だから、4年も待った甲斐があったってもんです、ハイ。 ADVERTISEMENT