ジェレミー(以下J):日本は最高の場所だと思っているんだ! また戻って来られてうれしいよ。
レイチェル(以下R):初めて日本に来て、あまりの素晴らしさに興奮しているわ。
リュディヴィーヌ(以下L):オハヨウゴザイマス。私はすでに日本を満喫していて、お花見もしたし、キディ・ランドにも行ったのよ。日本の子供たちはこんなにたくさん遊ぶ物があるから大人になりたくないんじゃないかしら。だから、『ピーター・パン』を上映するにはぴったりの国だと思ったわ。
Q:誰もが知っている『ピーター・パン』に出演した感想と、演じる際に気をつけたことはありますか?
J:どんな人が見ても楽しめる作品になっていると思うよ。僕とピーター・パンは似ている点が多いから演じやすかった。監督からは「ロスト・ボーイズたちに威張り散らしていいよ」と言われたから、もちろんそうしたよ。飛ぶことが出来ない以外、僕はピーターパンそのものだよ(笑)。
R:初めての映画出演だったからとても興奮したわ。ウェンディというキャラクターに対しては、みんな自分なりのイメージがあると思うの。でも私は特に考えないで、楽しんで演技するように心がけたわ。
L:今まで観たことがないようなティンカー・ベルにしたかったから、ピーターパン関連の作品はあまり観なかったわ。自分が子供の頃に思い描いた、妖精のイメージを大切にして演じたのよ。
Q:ご自身のピーター・パンに関する思い出はありますか?
J:4歳のとき双子の妹と一緒にディズニーのアニメを観たのを覚えているよ。ピーター・パンが1番好きなキャラクターで、僕も飛んでみたいと思っていたよ。
R:ディズニーの『ピーター・パン』は私も大好きなの。ベッドカバーもピーターパンなのよ(笑)。
L:『ピーター・パン』の中では、妖精やウェンディのキャラクターが好きだったの。だから今回ティンカーベルになれて、夢が叶ったわ。
Q:空を飛ぶシーンの撮影はいかがでしたか?
J:人生最高の経験だったよ! ハーネスを付けての撮影は大変だったけど、慣れれば平気さ。また機会があれば、ぜひやりたいと思っているよ。今度はマトリックスっぽいのがいいな(笑)。
R:素晴らしい体験だったけど、とても怖かったわ。だって飛んでいるときに下を見ると、人が蟻のように小さいんだもの。でもスクリーンで観ると、とても楽しんでいるように映っていたのが面白かったわ。
L:ハーネスって足が痛いだけじゃなくて、胃への負担もすごいのよね。食べ物が食べられなくなっちゃって、とても辛かったわ。あとブルースクリーンの前で、映像を想像しながら演技するというのも大変だった。今回の撮影は肉体的、また想像力の面でも苦労したわ。
Q:撮影中のエピソードについて教えて下さい。
J:1年間も撮影していたから、スタッフもキャストも皆家族のような関係になれたよ。1番先にオーストラリアに着いた僕と、次に来たリュディヴィーヌ、それに監督の3人でナショナル・ブリッジという橋を見に行ったことがあったよ。
L:ナショナル・ブリッジに行ったとき、ジェレミーに「私は13歳よ」と自己紹介したの(笑)。彼はそれを信じてくれたので、2人でとても楽しく遊びまくったわ。そういった経験があったからこそ、ブルースクリーンの前で1人で演技をしていても、スクリーン上ではピーターパンとティンカーベルの密接な関係が表現できたんじゃないかしら。
J:僕は彼女を13歳だと聞いていたから、ボーイフレンドになりたいと思っていたのにさ(笑)。
R:私は最後に到着したから、皆と観光に行ったりはできなかったわ。リュディヴィーヌとはセットも別々だっしね。
L:でも、ご飯を一緒に食べたわよね。
R:そうね、1度ランチを一緒に食べたわ。1番よく遊んだのは、タイガーリリー役のカースン・グレイね。とてもいい友達になれたわ。リュディヴィーヌとは撮影中いろいろなプレッシャーや、お互いの役柄的なこともあってあまり一緒にいる機会が無かったけど、今はそんなこと一切関係なくいい友達として会えるのでうれしいわ。
Q:初恋の思い出を聞かせていただけますか?
J:初恋かどうかはわからないけど、初めてのガールフレンドはケンタッキー州にいた頃で、ジェイコブ・マーティンという子だよ。お互い9歳だったから、かわいらしい付き合いだったと思うよ(笑)。
R:初恋? (ジェレミーが手を挙げる)それはまだだから、またの機会にお話するわ(笑)。
L:初恋は……(ジェレミーが手を挙げる)。そうね、ジェレミーの前はね(笑)。皆は興味ないかもしれないけど、テニスプレーヤーが私の初恋の相手よ。
Q:映画初出演のレイチェルさんは今後も女優業を続けるのですか?
R:まだ若いから将来のことは決めていないの。イルカに夢中だから、海洋生物学者になりたいという夢もあるけど、今回演技をしてみてとても楽しかったから、女優もいいかもしれない。とりあえず今は学業に集中したいと思っているわ。
Q:ジェレミー君とレイチェルちゃんは、大人になることに不安はありますか?
J:大人になれば車が持てるし、他にも大人にしかできないことができるから楽しみだな。でも、請求書を支払ったり契約書にサインしたり、わずらわしいことも多いよね。だから今のところは一度きりの子供時代を楽しむようにするよ。
R:私は大人になるのが少し怖いわ。前は「早く大人になりたい」と思っていたんだけど、この映画の撮影を通して、「子供って楽しい」ってことを再確認したの。だからもう少しこのままでいいわ。
Q:リュディヴィーヌさんは大人になって、子供のとき考えていた大人の印象と違う点はありますか?
L:撮影当時私は23歳くらいだったんだけど、周りの子供たちの様子を見て「自分は大人になっちゃったんだな」ということに気が付いたわ。でも、この作品でもう1度子供に戻るチャンスを与えられたことは、素晴らしい経験だったわ。女優という仕事ができて、私はラッキーね。そして次のステップは、自分の子供を持つことかしら(笑)。
(取材・文FLiXムービーサイト)
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