久しぶりに自分的には満点の映画でした! 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」とか「レイダース/失われたアーク」あたりの
少し前のハリウッドらしい映画を観たようでした。
いかにスゴイ映像を作るかに重点を置いていて主役はCGのような作品をよく見かけますが この作品はストーリーが軸になっていてCGがストーリーを支えている形。
今回、スパイダーマンことピーター・パーカーがヒーロー業を続けることを悩みますが その葛藤もピーターに関わる人々の言動も、全てがひとつのテーマの結論に向かって進んでいます。
伏線にも一切無駄がなく 子供も大人も同じところで感動でき、ラストでは同じ思いを共感出来るはずです。
今は現実の世界が暗いから、この作品はいろんな人を元気にしてくれると思います。
残酷なシーンや危険な描写がないので小さい子供にもおすすめですが ディズニー映画ほど子供向きに偏ってないので大人もワクワクして観ることが出来るでしょう。
それにしてもピーター・パーカー… 最初からずーっと、ひたすら冴えない! あまりにもダメダメなので、私の隣に座ってた小学生らしき男の子が「はーーーっ」とため息ついて舌打ちしてました。
小学生に舌打ちされるヒーローって…。
それくらい親近感(?)の沸くピーターなので ストーリーが進むにつれどうなるか本気で心配になってきます。
とにかく彼には時間がなくてこっちまで疲れてくる。 前回はこの役を演じるトビー・マグワイアに多少違和感を感じたのですが
コミカルなダメ男っぷりがハマっていて、これは彼にしか出来ないと確信。
ふられたり告白されたり自分からふってみたり、と これまたヒロインらしからぬ、冴えないけれど健気な行動をしてしまうメリー・ジェーン・ワトソン役も
キルスティン・ダンストがふさわしい。
ひたすら善良に描かれそうなおばあさんメイ・パーカーも ちょっと悪いところも描かれており 架空のキャラクターでありながら皆ちゃんと息をして今も生活しているようです。
トビーは美男子というわけではないし 歯をくいしばってるシーンはハリウッド俳優と思えない形相ですが この映画を観てるととてもかっこよく見えてくるから不思議ですね。 |