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普段はハリウッドのイケメンに力を入れている FLiXムービーサイトですが、国内にもイイ男はいるじゃないか! と(急に)思いたち、邦画イケメン発掘隊を発足! 国内であれば、すぐに御会いできるという利便性もあり、めぼしいイケメンには軽いフット・ワークで
御会いしてお話しを伺って来ます。今回はTVドラマ「ごくせん」でデビューし、「仮面ライダー555」の主役に最年少で抜擢されブレイク。ドラマ、バラエティと活躍の場を広げる半田健人さんです。千葉誠治監督の『D.P』で主役を演じました。
『D.P』
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透明の壁に囲まれた逃げ場の無い森で、不死身の殺人者に追われ、猜疑心や恐怖、欲望と戦いながら生き残る選択肢を模索する若者たちの姿を描いた密室劇。『巌流島―GANRYUJIMA―』の千葉誠治が監督・脚本を務め、不条理な状況設定や、ハイスピードの密室劇をまとめあげている。「仮面ライダー555」の半田健人を主演に、“vodafone”のCFで注目を集めた藤田陽子、『カクト』の高野八誠ら若手総出演の新感覚バイオレンス&アクション。
製作年: 2004年
日本公開: 8月7日
(テアトル池袋)
上映時間: 1時間16分
配給: ケイエスエス
カラー
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公式サイトhttp://www.kss-movie.com/dp/index.html
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透明の壁に囲まれた逃げ場の無い森で、不死身の殺人者に追われ、猜疑心や恐怖、欲望と戦いながら生き残る選択肢を模索する若者たちの姿を描いた密室劇『D.P』。主演作「仮面ライダー555」での活躍で、幅広い年齢層にも人気のある半田健人さんにお話しを聞いた。見た目もイケメンだが質問一つ一つに丁寧に答える姿は誠実な人柄をあらわしていて好感度満点だった。
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撮影に入る前にトレーニング期間がありました。強制的に(笑) |
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Q.阿部さんや一條さんをはじめ元ヒーローの方々との共演ですが、現場ではいかがでしたか?
A.(特撮に関する)そういう話もしましたね。阿部さんとは去年、東映の撮影所で何度か顔を合わせましたし、初めてではなかったので。
Q.身体を張るシーンが多々ありましたが、特撮の経験が生かされたりしました?
A.アクションと言ってもスーツアクターさんに演じてもらう部分も多いので……。それにくらべるとかなりハードなものがありましたね。
Q.ということは、今回はご自身でアクションをする場面が多かったのでしょうか?
A. “出来る限り自分でやって欲しい”という監督の要望がありましたので。部分部分で、監督が危険と判断したシーンはスタントの方にやっていただいたんですが、爆破に関するシーンや殺陣は自分でやりました。
Q.何か特別なトレーニングをしました?
A.自主的じゃなく、強制的にありましたね(笑)。撮影に入る1週間程前に、アクションチームの方と一緒にトレーニング期間がありました。実際にシーンでやることを練習するというより、そのシーンで怪我をしないような基本動作とか。
Q.映画の舞台は森の中ですが……。
A.実際に森の中で、2週間という短期間でやりました。その間はずっと通いづめでしたね。
Q.透明な壁で囲まれていて逃げられない設定でしたが、あの壁は実際に作ったのでしょうか?
A. (壁が)アップになる場面は実際にセットした壁でやったり、引いた時はパントマイムだったりしましたね。
Q.実際に透明の壁が目の前にあるのって……。
A.(壁が)アップになる時はまわりに木のフレームがあるアクリル板なので大丈夫だったんですが、シーンによっては10センチくらい壁を埋めてやる時もあったので。光の関係で壁だとはわかるんだけど、本当に森から透明な壁が生えているのは変な感じ。実際に囲まれていると思うと気持ち悪かったですね。
Q.登ろうとかしませんでした?
A.思いませんよ(笑)。アクリルなので、あまり強く触ると割れますし。
■ 処刑人とのシーンでは、実際に剣があたりそうに!?
Q.謎の多いストーリーですが、最初に脚本を読まれた時の感想は?
A.結構ト書きが多かったんですね。ト書きが多い台本だと状況が細かく書いてある分、より想像しなきゃならないので。そういう面で読み込みというのは難しかったですね。でも、監督が脚本を兼ねているので、わからないところがあればすぐ聞けました。
Q.主人公たちを狙う処刑人も謎の一つですね。顔が見えない分恐怖が増す、とでもいいますか。
A.顔を隠したままアクションするんですよ。それで剣を振り回すので、相手には僕らの動きが見えてないわけです。あれは真剣に、注意深くやらないと危ないんですよ……って、どのシーンも真剣なんですけどね(笑)。特に殺陣というのは危なっかしいものがありましたね。
Q.映画のキャッチは“生き残るためには、戦うしかない”、そして立ち上がった2人。この映画に込められたものはそういう“戦う”ということなのでしょうか?
A.“戦うしかない”というのは現実で、やっぱり……戦わなければいけないまでの状況に到るまでの苦悩や葛藤を見て欲しいですね。僕は全員を助けるわけじゃなく、中には見殺しにせざるをえない状況下に置かされる時もありましたし。そんな極限の中で、相手との間に芽生える感情や、人間関係、ドラマ性、最後に立ち上がるまでのプロセス。そういったものを観て欲しいと思います。
Q.完成した作品を改めて観た時はいかがでしたか?
A.すべてにおいて緊迫するシーンで、ホッとする場面というのが無いんですね。全部緊張しっ放しで、結構疲れる映画だなとは思いました(笑)。
Q.上映時間も76分と、短めですからね。
A.いつ襲ってきてもおかしくないシーンばかりで、緊迫が続く70分間ですね。
Q.エンドロールが流れたとき、役名が無いのが印象的でした。
A.あ、確かに! でも、本には役名があったんですよ。
Q.よくよく考えてみれば、劇中に誰の名前も呼ばれてなかったとわかるんですけどね。
A.現場ではその名前で呼ばれてたんですけど、よく考えれば役名無いよな……って。
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観るなら格闘技、やるならサッカー! |
Q.サッカーが好きということですが、今回のヨーロッパ選手権はどこか応援していたチームはありましたか?
A.プレイするのは好きなんですけど、あまり観ないですね。EURO2004は観る時間が無かったというのもあるんですけど、基本的にやる方が好きなので。観るなら格闘技!
Q.と、いいますと?
A.K-1や、PRIDEですね。アーネスト・ホーストが好きなんです。あの地味に強いところが(笑)。
Q.観戦に行ったりします?
A.行きたいんですけど、まだ無いんですよ。去年、何回かチケットを頂いて行ける機会があったんですけど、撮影とぶつかって行けなかったんです。
Q.観るのは格闘技、やるならサッカーですか?
A.格闘技やったら大変なことになりますからね(笑)。格闘家のスピリットというのをすごく尊敬していて……だから、生半可な気持ちで自分が足を踏み入れるところじゃないと思っているんです。役者片手にとか、そういう気持ちでやってはいけないもので……って、それはサッカーにも言えることかもしれませんが、少なくとも安全ですからね、サッカーの方が。もしやるなら、それ1本と腹くくってやらないとダメだと思う……だから、観る・応援・評論専門で(笑)!
■60~70年代の映像、音楽が好き
Q.映画は割と観る方ですか?
A.観ないですね。というか、劇場にあまり観に行かないんです。古い映画ばかり観ているから、劇場でやってないというのが現実なんですけど(笑)。
生年月日 1984年6月4日
兵庫県出身
特技:モノマネ、楽器
<映 画>
「劇場版仮面ライダー555」
「ほんとうにあった怖い話 怨霊 劇場版」
<TV>
「ごくせん」
「仮面ライダー555」
「新・科捜研の女」 |
Q.古い映画、といいますと……。
A.60年代の、所謂ヌーベル・バーグといわれる頃のフランス映画とか、そういうのが好きですね。音楽の面でも、60~70年代が好きなんです。フランスの60年代初頭が、日本でいう70年代の香りがするというか。ちょっと遅れて入ってくる感じですよね。
■76分の緊迫した映像の中で、結論に到るまでのプロセスを観て欲しい
Q.では最後に、読者へメッセージをお願いします。
A.映画館という密室の空間で、自分も映画の状況下に置かれたような気持ちで観て欲しい。ビデオやDVDももちろん有りだけど、映画館で観るとより恐怖やスリルがあって、76分の緊迫感を体感して貰えるんじゃないかと。なのでこの映画はぜひ、劇場の大スクリーンで観て欲しいと思います!
(取材、文:FLiXムービーサイト)
『D.P』は8月7日よりテアトル池袋にて公開
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