『バイオハザードII アポカリプス』ミラ・ジョヴォヴィッチ独占インタビュー
取材・文:FLiXムービーサイト
世界中で2,500万本を売り上げたカプコンの大人気ゲーム「バイオハザード」を映画化し、大ヒットを記録した前作から2年。地下組織からの壮絶な脱出劇を描いた前作のラストから始まり、今作では死の都市と化したラクーン・シティを舞台に感染を免れた人々が熾烈なバトルを繰り広げる『バイオハザードII アポカリプス』の公開を目前に控え、前作に引き続き主人公アリスを演じたミラ・ジョヴォヴィッチが来日。短いインタビューながらも一つずつユーモアたっぷりに話してくれた。
■ゲームは弟とワンセット
Q:原作のゲームをやったと聞いたけど、どのシリーズをプレイしたの?
主にバイオハザード3をやったの。3はグラフィックがとても素晴らしいでしょう? 弟と一緒にプレイしたわ……といっても、私は横から口を出してばっかりだったけど。「そう、扉あけて! ほら、撃って!」ってね。
Q:弟さんがスムーズにプレイ出来るのは、姉の指示あってのこと(笑)?
そのとおり!
Q:もうじき最新作のシリーズ4が発売されるけど、弟さんはまた一緒にやってくれると思う?
あら、当然のことよね? やらせるわ(笑)。
■シエナはジルそのもの
Q:今作ではゲームで馴染み深いキャラが登場するよね。ファンの多いジルを誰がやるのか、ゲームファンはとても気になっていたけど……。
シエナはとても才能のある、素晴らしい女優よ。彼女が出演することになってとてもうれしかったし、何といってもセクシーで美人だもの! シエナがジルの衣装を着て現れた時は、すごく驚いたわ。普段は金髪の彼女が髪を真っ黒にして、あの服装で出てきたのよ。 ゲームからそのまま出てきたように、まさに彼女がジル・バレンタインだったの。見た瞬間、その場にいた全員で思わず拍手したくらいよ。
Q:ということは、ゲームファンとしての貴方から見てシエナ=ジルは正にはまっていた?
もちろん! 私はジル主人公でだけしかプレイしたことないし、弟もカルロスよりジルを好んでプレイしたから。二人ともジルの大ファンなのよ(笑)。というか、ほとんどの男の子はジルを選びたがるわよね。彼女はスピードが速いもの。
■製作工程を観ていても、なお怖い
Q:ゾンビを始めたくさんのクリーチャーや惨劇が描かれているけど、映画を客観的に観て、“怖い”と思うシーンは?
客観的に観るのは中々難しいのよね。実際に演じた私が観るのと一般の人とでは、抱く印象がまったく違ってしまうもの。アリスを観ているとつい「あそこはこうするべきだった。もっとこう……」と思ってしまうから。撮影現場にいて出来上がる工程や、テクニックを実際に見て裏側を知っていたから、映画を観て“怖い”と感じるのは難しかったわ。
Q:その中でも、あえてあげるなら?
教会でリッカーが突然目の前に現れるシーンがあるでしょ? あそこで思わず椅子の上でジャンプしちゃった。どのタイミングで来るかわかっているのに、それでも怖かったの。例え映画をすみずみまで知っていても、なお怖く感じられたからとてもうれしかったわ。
Q:最後にファンに向けて一言!
この作品はプロダクションのスタッフやキャストの皆が大変な思いをして出来上がった作品。夜のトロント(カナダ)で5度という寒さや悪天候の中、誰もが地獄を体験したわ。映画の完成度を高めるために危険を乗り越えて全員が死ぬ思いで撮影したから、観にきてくれる人もドキドキしながらエンジョイできるはずよ。もちろん危険の無い安全な映画館でね(笑)。
『バイオハザードII アポカリプス』は9月11日より丸の内ピカデリー2ほか、全国松竹・東急系にて公開。