まほのもっと素敵にハリウッド3
まほの子連れディボーシングinテキサス旅行の巻 その3 ドラッグ中毒の義姉が禁断症状に?!
■離婚の書類作りで初対面! 飛行機の中でさんざん待たされた挙げ句、ようやくついたテキサス! ヒューストン! 空港ではロビオとロビオパパが首をながーくして待っていました。何しろロビオの両親に会うのはこれがお初。なのに離婚の書類づくりで会うことになろうとは……かたじけない。 ヒューストンから車で30分、テキサス大学の真横にある(ロビオのパパはこの大学のプロフェッサーなのだ)お家に到着、さっすがアメリカ人らしく飾り付けも相当豪華。なんせクリスマスですからね。ツリーもでっかいのがでーん! でーん! と4本くらい置いてあって、アメリカでの初クリスマスにカムイは「ママーたかちまやみたいだねー」(高島屋のイルミネーションのこといってんです)と庶民的お言葉。 ■何なんだ! この異様な緊張感は! カムイママや、巨大なロビオの弟(靴のサイズ36cm! とりあえず全てが巨大!)と挨拶した後、私はこの家を取り巻く何か異様な緊張感を察知した。「ろびお、この異様な雰囲気は何? さっきからピンポン鳴る度にみんながびくびくしてるように見えるんですけど……」と問いただしてみると、「さすが、まほ。相変わらず鋭い突っ込み。いえーい」とはぐらかすろびお。なんだよー。私達到着したし、後誰が来んのさ~。としつこく聞いていると「取りあえず、おれの家族で抜けてる人いるのわかんない?」と、逆に質問されてしまった。抜けてる人……。ママいるでしょーパパいるでしょー弟いるでしょーろびおいるでしょー。それから……ま、まままさか。 ■アル中!」ヤク中!のねえちゃんが…… 「そのまさかだよ。ねえちゃんが来るんだよねえちゃんがああああ!」ロビオのねえちゃんとは、先日ロスの最強伝説でも登場したあのねえちゃんのことだ。一応私の親友でもあった彼女。でも、危なすぎるその性格に何度逃げ出そうと試みたことか……。 彼女のことが分からない人のために説明すると、アル中、ヤク中、ロスの暴れん坊将軍と悪名高い女なんである。なんせ、彼女のおケツに手を触れた者はビリヤードのキューで頭をぱっかり割られ重傷。そこからの逃走にあろうことか私の車を使い、薬でヘロヘロ状態だった彼女はパトカーに追われ崖から落下。私の車は大破。彼女だけなぜか無傷。 この状況の説明に「私は薬でヘロヘロだったから体がクッションのようにふわふわして助かった」と意味の分からんことをくっちゃベり、傷害罪、麻薬の不法所持でムショ行きになった恐ろしいねえちゃんなのだ。そのねえちゃんが来る~??!! ■飛行機はだめだけどバスなら捕まらない うわさでは、また薬で捕まって、裁判終わるまでカリフォルニアを離れられないっつう話だったんですけど! 半狂乱の私にロビオは一言「飛行機だと捕まるけど、バスならつかまんないらしい」なるへそ。飛行機だとパスポート見せるから一発で捕まるけど、グレイ・ハウンド・バスを使えば、そこまで厳しくないからいけるんだー。へー。なんて感心してる場合じゃなーい! あのねえちゃんの近くにカムイを置いとくなんて恐ろしすぎる! 教育上絶対的によろしくない!!とまたまた半狂乱の私にロビオは一言。「来るって言ったら来るだろ。あの女は……」たしかに。有言実行ですからね。だからみんなドアをノックする音がする度、びくついてんのか。 ■6つのお約束……って! ああ恐るべし、ろびおねーちゃん。私までびくついてしまうわ。それから3日間私たちは眠れぬ夜を過ごした。2日たっても3日たってもこないのでロビオは「母ちゃんがおくったバス代をドラッグに当てちまったんじゃねーか」と推測。これがあり得ない話じゃないからねー。本気でそうしてそう。と思いはじめた4日目の午後……。 「ヘーーーーーーーロウッ」聞き慣れた声が、玄関から……。ま、まさかっ。「そうです、わたすがロビオのねえちゃんです」登場だあ~。ひさしぶり~キャ~。状況を忘れてはしゃぎまくってしまった私。だってロスにいたころはいっつもつるんでたんだし、再会がうれしいっちゃ、うれしかったのら。 ひとしきり、再会を喜んだ後は、息子のために鬼となって彼女と約束をかわしました。
なんちゅう約束だって思うでしょ。でも、このクリスマスを平穏に過ごすにはこの約束は絶対なのです。そして、みんなのやな予感は適中しねえちゃんはついてそうそう、かたかたと震えだし、禁断症状に苦しまされることになってしまったのでした。 ねえちゃん登場にまだまだつづく……。 【次回へ続く】 |