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ライター
GW中は実家(といっても神奈川県)でゆっくり過ごしました。普段は昼近くまで起きない年季の入った夜型人間なのに、毎朝10時きっかりには起き、『秋の童
話』に備えていた私に親も仰天。ただし、番組終了とともに再び夜型へと逆戻り。健康的な生活サイクルのために『夏の香り』あたりを、また朝にやってもらえないでしょうか。
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ライター
先日、今夏、最恐と言われてる話題のホラー『オープン・ウォーター』の監督&プロデューサー夫婦に取材。人の良さそうな監督(夫)の横で、テキパキと答えるプロデューサー(妻)。夫唱婦随で仲いい二人。でも、監督が「彼女の前ではグッドボーイにしてないとマズい」とポロり。もしかすると妻のほうがサメより恐いのか……。そう思って、映画を観ると結末の意味も違って見えてくるかも。
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ライター
ミラノで日本好きイタリア人を集めてパーティーを開催。「日本のアニメで子供がよく食べている黒いコロッケみたいなモノを食べたい……」。おにぎりでした。
「この歌知ってる? “♪ワタシは~”」。「ベルサイユのばら」の歌でした。そして彼らの理想の女性は、峰不二子。会場はおたくの巣くつとなりましたとさ。
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三池崇史、パク・チャヌク、フルーツ・チャンの3人のアジアを代表する監督の短編オムニバス映画。長谷川京子、イ・ビョンホンなどが出演。『box』『cut』『dumplings』の3本で描く大人のダークファンタジー。
日本公開: 2005年5月14日
(VIRGIN TOHO CINEMAS六本木ヒルズ)
上映時間: 2時間4分
配給: 角川映画
カラー/アメリカンビスタサイズ/ドルビーデジタル/R-15 |
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余りに残酷で観てて、うげ~っと顔がゆがむ場面が何度もあった。特にパク・チャ ヌクの作品。この監督、本当にSだ。あんなにかわいいカン・ヘジョンがまたもや毒牙に。元の顔がわかんないほどぐちゃぐちゃにされて、呪いの言葉をぶちま けてた。さらにイ・ビョンホン。下着姿で尻文字まで書かされてる。ビョン様って、またMが似合う。『甘い人生』でも拷問受けまくって、輝いてたし。フルー ツ・チャンの作品もまたエグい。これは映像というより、話の内容が。あり得なくないから、ちょっとゾッとした。まあ、一番、惨かったのはレオン・カーファ イがしばらく見ないうちに、かなりオッサン化してたってことだが。残酷3部作と思いきや、三池監督がおとなしかったのはちょいと肩透かしだった。
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餃子大好き人間だけど、1本目の『dumplings』を観た後に水餃子を食べるのはち と勇気が必要。ああ、プチプチという歯ごたえ音が耳について離れません。でも、美を追求するってことはこーゆーことだ、と開き直る餃子女を演じるバイ・ リンの無駄なものが一切ないボディはすごい(サイケな服もすごいけど……)。同時に、久々登場のレオン・カーファイの、老け込み方には驚く。役の上での扮装(ふんそう)とは思えないんですが……。2本目の三池作品はもっと達者な女優が演じてたら、せつなく悲しいオチになったろうに。ハセキョーには荷が重すぎだったのでは。3本目、パク・チャヌク作は早い話が『オールド・ボーイ』を30分に凝縮したような残虐さ。コネタでくすぐりも入るけど、ビョンホン好きのオバサマたちが観たら、卒倒必至。そんな作品でも恐れずに出るビョンホンはアッパレ!
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アジア鬼畜監督選手権。栄えある第1回優勝者は、フルーツ・チャンに決定! この手のオムニバス企画は最近、特に多いのですが、鬼畜に焦点を絞った点は面白い。しかも三者三様個性豊か。三池監督はいつものビジュアルで見せる暴力で はなく、静かな恐怖を。『オールド・ボーイ』の財産でメシを食っている感じのパク・チャヌクだけはあまり好きになれませんが。そんな中でフルーツ・チャ ン。“永遠の若さ”という女性誰もが抱いている欲望をしたたかに、グロテスクに、かつ怪しい美で見せる。フルーツ作品の中で一番好き。もともと「餃子」は 長編で撮っており、そちらの方は今年の香港の映画賞では賞に絡んでいるが、ぜひ日本でも公開して!
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『グラディエーター』のリドリー・スコット監督最新作。主演は『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのオーランド・ブルーム。共演は『ドリーマーズ』のエヴァ・グリーン、『ハンニバル』のエドワード・ノートン。細部までリアルに描かれた大規模な戦闘シーンは必見。空前のスケールで描かれたスペクタクル・アクション。
日本公開: 2005年5月14日
(日劇1他)
上映時間: 2時間13分
配給:20世紀フォックス映画 |
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個人的に大好きなリーアム・ニーソンが師匠役ですぐ死んでがっかり。『ス ター・ウォーズ エピソード1』再びだ。この調子だと『バットマン ビギンズ』もすぐ死ぬだろう。ただ彼が死んでもジェレミー・アイアンズがいるので、フケセンファンにはたまらない(苦笑)。オーリー演じる普通の男が歴史に翻弄(ほんろう)され、偉業を成し遂げる話だが、あまりに普通すぎる衣装でバックパッカーかと思った。ヒロインともども目の下のクマが激しいのも気になる。お金も人力も相当かかっていて、長時間飽きないし、チケット代はかなりお安く感じるし、エンターテインメントとしては良心的なのでは。それよりもエドワード・ノートンの今後が気にかかるばかりだ。ゲイリー・オールドマンのようにメイク好きにならないといいが。
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オーランド・ブルームはクルクル巻き毛の弱腰な『トロイ』の王子役から一転、今回は妻子を亡くし、憂いを帯びた顔で、女性ファンの心をわしづかみってカンジか。でも、エルサレムの姫にふんしたエヴァ・グリーンが「オーランドとの大胆なラブシーンが大幅カットされた」と残念がってます。一体どんなにすごかったのか? ああ、気になる。血しぶき飛びまくるソードアクションがだんだん単調に見えてくるだけに、それを多少カットしてラブシーンに回してもよかったんじゃないの、リドリー。それにしても、昔も今も“天国の王国”をめぐって、不毛な戦いをいかに繰り返してることかということはイヤってほどわかる映画。個人的にはオヤジ俳優好きの心を、リーアム・ニーソンにデヴィッド・シューリス、ジェレミー・アイアンズが満足させてくれたんで、この点数(『仮面の男』みたいな満足度)。あ、サラディン役のオヤジも、渋くてなかなかです。
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冷静に考えてみて下さい。例えば今、放映中の『義経』のタッキーが、オーランド・ブルームだったら「アホか」とツッコミを入れたくなりますよね。ハリウッドじゃ毎年のように『トロイ』だぁ!『アレキサンダー』だぁ!と他国の歴史を描いているけど、きっと現地の人にしたら「なんでお前らにウチらの歴史をいじくられなアカンのや」と思うんだろうな。欧米人の先祖のお話だとしてもさ。リドリー・スコット作品とはいえ、この手の映画は飽きてきました。西洋史をやりつくしたら、そのうちハリウッド版「聖徳太子」とかアジアに手を出し始めないでしょうね!? 10人の話を一度に聞ける……なんてキャラクター好きそうだけど、そうなる前に、断固阻止だ!
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『愛と哀しみの果て』のシドニー・ポラックが、アカデミー俳優のニコール・キッドマンとショーン・ペンを迎えて作り上げたサスペンス・スリラー。複雑に絡み合った物語は、観る者を頭脳戦へ導く。また国連内部でロケを敢行しただけあり、が細部までリアリティにこだわった作りとなっている。
日本公開: 5月21日
(有楽座他)
上映時間:2時間9分
配給:UIP
カラー/シネマスコープ/SR/SRD/DTS/SDDS
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孤独な男女を演じるショーン・ペンとニコール。ぜいたくな顔合わせなのに、掛け合わせた意味全くなし。どっちも悪くないはずだが化学反応が皆無で、何かケーキと団子を一度に食わされているような不必要なぜいたく感で胃もたれすらある。ニコール演じる通訳の過去が徐々に明らかになっていくとき登場する妙な写真の数々には失笑。どう見ても合成なんですけど! 証拠になんないんですけど! 彼女の過去において、感情移入しやすくなるような恋人との別れの場面はあっさりモノローグで済ますのに、だ。あと、イヴァン・アタルは何したかったの。理解できないことが多すぎる。一番わかんないのはアフリカ人の役の人がやたら登場するのに誰もが似てて、無名の人だということ。判別するのもひと苦労だ。
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あのヒッチコックですらOKが出なかった国連本部で撮影をした作品ってところで、興味惹かれたし、何よりニコールとショーン・ペンの共演というので観る気マンマンだった。でも、良くも悪くもニコールがキレイ過ぎ。バリキャリな国連通訳で、NYの街中をベスパで駆け抜けるシーンやコンサバなコスチュームもお似合いで、憧れの女性像にハマってる。反面、近年アンドロイド化してるニコールからは暗い過去を背負った女のドラマが見えてこない。その点は自分を裏切った妻なのに、あの世に逝かれて途方に暮れてるショーン・ペンには涙そそられるもんがあります。しかし、ポリティカルサスペンスとしての出来はイマイチ。かつて『コンドル』で国家的な陰謀を描き、しっかり男女の恋愛も魅せた巨匠シドニー・ポラックももう年だからかな、全体的にユル~い。
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作りモノの鼻を付けたり、ロボットと言われる自分のキャラを自虐的に活用したコメディに出たりと、なにかと“頑張り”が先に立っちゃっていたニコ様ですが、いいじゃない! 本作品の彼女。同時通訳という裏方の仕事に相応しく、とっても普通なファッションで髪を振り乱し、おまけにスクーターに乗るシーンまで。逆に、普通の人々に囲まれていると、彼女の美しさが際立ちます。くどいようだけど、チビっ子トムと別れて良かったね。で、映画の方は、時事問題を取り入れたストーリーでハマったのだが、ショーン・ペンが『ミスティック・リバー』『21グラム』と同じ芝居。要人警護に就く人物が「妻が亡くなったばかりで」と胸の内を打ち明ける設定も余計。
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『卒業』でアカデミー賞に輝いたマイク・ニコルズ監督の最新作。4人の男女の微妙な感情のすれ違いを描いた大人向け恋愛ドラマ。ゴールデン・グローブ賞ではドラマ部門の助演女優賞(ナタリー・ポートマン)、助演男優賞(クライヴ・オーエン)に輝いている。ナタリー・ポートマンの演じる大胆なストリッパー姿には要注目。
日本公開: 2005年5月21日
(丸の内プラゼール 他)
上映時間: 1時間45分
配給:ギャガ・ヒューマックス共同配給
SDDS・SDR・ドルビー/R-15
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全くロマンティックな気分にさせないラブストーリーだ。ただ、観てると「そう、そう」と言いたくなるほど、生々しい。リアルだった。恋にまっしぐらなナタリー・ポートマン演じるストリッパーの若さも、恋に保険をかけるジュリア・ロバーツ演じる写真家のずるさもどっちも共感できる。恋する二人以外にはどうでもいいラブラブな時期をばっさり切って、恋の始まりのワクワクしてる時と、どうにもきれいには別れられないどろどろしてる時だけをきっちり描いているのも面白い。クライヴ・オーウェン演じる医者が女の浮気に潔癖でないのも、職業柄納得できて妙に現実味がある。それにしても、ナタリーの下半身の肌にみずみずしさが全くなくて、ある意味、エロティックだったが、これってボディダブルか。
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豪華な顔ぶれで舞台はロンドン。トレンディドラマみたいにオシャレな設定で、都合のいいラブストーリーです。でもって、裏切った裏切られたのというドロドロ芝居。すみませんが、この手の話はどうも苦手です。とくに、ロバーツふんする妻の不倫をののしって、相手をやりこめようとする夫には嫌悪感。逆に言えば、それを演じてるクライヴ・オーウェンが上手いというワケで、そういう意味ではジュード・ロウも見ものです。キレイな顔して、男の嫉妬(しっと)を醜悪に演じ、ファンが泣きそうなぐらい情けない男になってます。またストリッパー役のナタリー・ポートマンもエロい踊りも注目かも。とはいえ、舞台劇なので、セリフがほとんど大仰。結局、私の印象に残ってるのはおサムーい空気だけでした。
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ありえねぇ! ジュード・ロウがナタリー・ポートマンに一目惚れする? ロリコンかよ、ジュードは。 ありえねぇ! ナタリーがストリッパーだぁ? あの幼児体型にムンムンきちゃう男の気がしれない。 ありえねぇ! ストリッパー役、脱ぎもしなければ、チラ見せもしない。だったらこの役を引き受けるな! とにかく、この映画のすべてのネックはナタリー・ポートマン。なのにハリウッドじゃ助演女優賞ゲットか。ぬるいな。そんなナタリーには、ぜひ杉本彩姉さんの元で修行して頂き、その根性をたたき直してもらいなさいッ!
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アカデミー賞で、主演女優、助演男優、監督、作品賞の主要4部門を制覇した、クリント・イーストウッド監督の最新作。ボクシングに希望を見い出そうとする女性とそのトレーナーの心の葛藤(かっとう)を丹念に描いたヒューマン・ドラマ。アカデミー賞で2度の受賞をはたしたヒラリー・スワンクと初の受賞に輝いたモーガン・フリーマンの演技は要チェック。
日本公開: 2005年5月28日
(全国ユナイテッド・シネマ他)
上映時間: 2時間13分
配給:松竹 / ムービーアイ
カラー |
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難しいテーマなのに、小難しく作ってなくて、ラブストーリーにしてるところが憎い。「じ~ん」と言うべき感動を生まれて初めてくらい味わった。これはオスカー獲って当然。ヒラリーの肉体改造もすごかったけど、その衝撃以上に感動をもらえる。オスカーのハードルはさらに上がったと思う。特に最後のキスシーンが本当にいい表情で泣けてくる。トレーラー暮らしの生い立ちもあるヒラリーには演技以上に、いろいろな感情が渦巻いていたんじゃなかろうか。ヒラリーもその前オスカー獲ったシャーリーズ・セロンも、壇上で即、母親に感謝してたが、辛い過去があって頑張ってきた人って「愛されたい」「親に認められたい」って感情が半端じゃない。そう思うとがっつり感情移入できて、ほんと切なかった。
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ストーリーは実にシンプル、少なくとも前半はボクシング映画にありがちな展開。しかし、白黒ハッキリと勝負をつけるスポーツが題材でも、中身は人生に勝ち負け、善し悪しはつけられないってことを描いてる作で、観終わった後、前作『ミスティック・リバー』よりももーっと後を引いた。ホント、この作品でのイーストウッドの枯れた演技が心に沁みる。フリーマンふんする元ボクサーに対する思いや、彼が抱えている心の傷のなど、エピソードとしてはっきりと語られなくてもその重さはわかる。相棒役のフリーマンもうまいし、スワンクのボクサー体型への変ぼうには目を見張る。加えて彼女の母役の女優も、いかにもいそうな鬼畜オババになりきっている。それにしても、よくぞ、この結末でオスカー授賞と思うと、ハリウッド映画の良心を見た気分。
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いい映画だとは思います。ただ、ネタばれになるから詳細は書けないが秀作『海を飛ぶ夢』を先に見てしまったので、面白さも感動も半減。いや、比べてみるとよくわかるのだが、イーストウッドよりアメナーバルの方が、隅々のキャラクターまで描き方が丁寧で上手いわい。よく、イーストウッドの映画は"説明をあまりしない"というが、じゃあヒラリー・スワンク演じるマギーの家族の描き方はどうだ!? 娘が重傷で入院しても、お見舞いそっちのけでディズニーランドへ遊びに行き、見舞いに来たと思ったら金の無心。観客にマギーへの同情心を植え付けるための、過剰なまでに分かりやすい鬼畜な母親ぶり。ラストも観客に衝撃を与えるための演出に見えちゃうのだが。どない!?
皆さん。
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イラスト:micao |
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