2005年6月
全米話題作
米ボックスオフィスのチャートを賑わす全米話題の映画を厳選して紹介。 |
||||
Mr. & Mrs. スミス | ||||
監督:ダグ・リーマン キャスト:ブラッド・ピット、アンジェリーナ・ジョリー、アダム・ブロディ ストーリー:郊外に暮らす平凡な夫婦、ジョン(ブラッド・ピット)とジェーン(アンジェリーナ・ジョリー)。実は、2人は凄腕の殺し屋という裏の顔をそれぞれ持っているが、相手の秘密を知らずに平静を装って生活している。しかも、彼らは敵対する組織に属しており、やがてジョンとジェーンは互いを暗殺するよう組織から命令されるが……。 |
||||
熱愛が噂されるブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの初共演作。興行収入5030万ドルで初登場1位という記録は、ブラピとアンジー、それぞれの主演作を見ても過去最高の成績となっている。夏の大作がひしめく時期ではあるが、公開から1か月経っても5位以内をキープ。作品自体の評価は賛否両論分かれているが、噂の2人の共演作だけに、「セクシーすぎてカットを検討した」というラブシーンなど、チェックしておきたい箇所は満載だ。 |
||||
シンデレラマン | ||||
英題: CINDERELLA MAN |
||||
オスカー受賞作『ビューティフル・マインド』の監督、主演コンビが復活。興行収入は初登場4位と苦戦を強いられたが、評論家や映画ファンからの支持は高く、アカデミー賞の呼び声も上がっている。その好評を受けてか、全米第2位の映画館チェーンAMCでは「『シンデレラマン』を見て、おもしろくないと思った人には全額返金」という珍しいキャンペーンを実施。この奇策が今後の興行や賞レースに如何なる影響をおよぼすか、注目したい。 |
||||
奥さまは魔女 | ||||
英題:BEWITCHED 監督:ノーラ・エフロン キャスト: ニコール・キッドマン、ウィル・フェレル、シャーリー・マクレーン ストーリー:キュートな魔女サマンサが活躍する往年のTVドラマ『奥様は魔女』のリメイク作品に出演することになった落ち目のスター、ジャック(ウィル・フェレル)。相手役の女優を新人にし、自分を目立たせようと考えた彼は、街で見かけた魅力的な女性イザベル(ニコール・キッドマン)を出演させようとする。しかし、イザベルは人間界に舞い降りてきた本物の魔女だった。 |
||||
オスカー女優ニコール・キッドマンがラブストーリーの名手ノーラ・エフロンと組んだ話題作。しかし、ニコール主演作としてはオープニング成績が2020万ドルと、少々物足りない数字となった。批評家からはミスキャストを指摘する声も挙がっているが、それでもやはり美しきニコールのキュートな魔女ぶりは気になるところ。相手役のウィル・フェレルの人気はアメリカでは抜群。となると、彼の知名度がさほど高くない日本での公開時はどうなるか。 | ||||
ハービー/機械じかけのキューピッド | ||||
監督:アンジェラ・ロビンソン 出演:リンジー・ローハン、マット・ディロン、マイケル・キートン ストーリー:過去に起こした事故が原因でレーサーになる夢を諦め、TV局に就職することになったマギー(リンジー・ローハン)。大学の卒業祝いに自動車を買ってもらうことになった彼女は、ひょんなことからオンボロのフォルクスワーゲン、ハービーのオーナーとなるが、何と、それは魔法の自動車だった。マギーの意思を無視して走りたいように走るハービーに、マギーは何かと手を焼かされ始めるが……。 |
||||
ティーンセレブとして世界的に高い注目度を誇るアイドル女優リンジー・ローハンの主演最新作。全米3521スクリーンで大々的に公開されたものの、批評家から大絶賛され、初登場1位も記録した前作『ミーン・ガールズ』ほどの勢いはなし。とはいえ、ディズニーらしいハートウォーミングなハッピーコメディとなっており、ファミリーで楽しめる作品と言える。日本公開は7月30日。“リンジー・パワー”が日本でも通用するかに注目が集まる。 | ||||
バットマン ビギンズ | ||||
監督:クリストファー・ノーラン 出演:クリスチャン・ベール、リーアム・ニーソン、モーガン・フリーマン ストーリー:両親を殺害され、世の中に幻滅した大企業の御曹司ブルース・ウェイン(クリスチャン・ベール)は、悪者たちを倒す手段を見つけるため、世界をめぐる旅に出る。“影の同盟”を率いる謎の人物デュカード(リーアム・ニーソン)やラーズ・アル・グール(渡辺謙)との出会いを経て、やがてゴッサムシティに戻った彼は、体力、知力、ハイテク機器を駆使するバットマンとして活躍し始める。 |
||||
鬼才クリストファー・ノーランがメガホンをとった、『バットマン』シリーズの最新作。「シリーズ最高傑作」との評価も高まる中、全米では2週連続1位を記録。早くも続編製作が決定し、クリスチャン・ベールら主要キャストは出演契約を交わしたとも言われている。ただし、恋人のトム・クルーズとコンビで話題をふりまき、宣伝に一役買ったケイティ・ホームズの続編出演はなし。周囲の注目とは裏腹に、製作陣は彼女のゴシップを快く思っていなかったようだ。 | ||||
宇宙戦争 | ||||
監督:スティーヴン・スピルバーグ 出演:トム・クルーズ、ダコタ・ファニング、ティム・ロビンス ストーリー:アメリカ東部の町に異変が発生。突然始まった異星人の襲撃に人類が恐れおののく中、テレビのニュースで世界16カ国が同時に襲われたことを知ったレイ(トム・クルーズ)は、息子のロビー(ジャスティン・チャットウィン)と娘レイチェル(ダコタ・ファニング)を連れ、安全と思われる土地へ逃げる準備を開始する。 |
||||
徹底した秘密主義の下で製作され、全世界同時公開が敢行されたスピルバーグの新作。6月29日に公開され、週末の全米興行収入は7760万ドルと、予想通り初登場1位をマークした。7月4日の独立記念日を含む連休の興行成績としては、昨年の『スパイダーマン2』に次ぐ歴代2位の記録。2週目は『ファンタスティック・フォー/超能力ユニット』に首位の座を譲り、業界内の期待をやや下回る成績ではあるものの、夏の大作に相応しい好調ぶりを見せている。 |