『チャーリーとチョコレート工場』ジョニー・デップ
今週のクローズアップ
週末に公開される話題の映画の中から、気になる人物をクローズアップしてご紹介します。今週は9月10日より公開されている『チャーリーとチョコレート工場』のプロモーションで10年ぶりに来日したジョニー・デップ。『チャーリーとチョコレート工場』の魅力とともにジョニーの魅力もご紹介します。
ジョニー・デップはチョコレートにたとえるなら、高級店でウインドウケースに入っているようなお上品なチョコではありません。 チャーリーのチョコレート工場でしか作っていないような特別なチョコレート。私たちの中では、初めて食べたときのあの新鮮な味がいつまでも残っているのに、気が付けばジョニー42歳! 『ギルバートグレイプ』で、レオナルド・ディカプリオ演じる知的障害児の弟を優しく見守る素敵なお兄さんを演じてからもう15年も経っていたんです。これは、もうすごい驚き。 そう、ジョニーは何年たっても魅力的な味を失わないそんな特別なチョコレートなのです。
俳優になると、パパラッチとけんかしてつかまったり、恋人の名前のタトゥーを入れた後に別れちゃって、慌てて消そうとしてみたり、何度も婚約破棄してみたり……。 そんな人生の苦味を加えたら、最後は幸せ色の甘さで仕上げます。ヴァネッサ・パラディという美しい妻と、かわいい子供たち。休日に家族で、『ファインディング・ニモ』を観て、子供達の大好きな『おいしいジョニーに、白いコーティングをしたら……ウィリーウォンカの出来上がり! チャーリーとチョコレート工場』で、最高の演技を見せる……。ジョニーのおいしさの秘密が分かりましたか?
ブラックユーモア溢れる奇想天外なストーリーは、大人も子供も夢中にすること間違いなし! 12歳以下のお子ちゃまは、『チャーリーとチョコレート工場』の刺激におめめをぱちくりさせちゃう前に、オリジナルの『夢のチョコレート工場』を観ておくのがオススメ! こちらは、映像も音楽もソフトなタッチで、大人も子供も楽しめるお味となっております。
『エド・ウッド』の衝撃的な、女装姿からはや10年。メイク魂にすっかり火がついた(?) ジョニーは、『パイレーツ・オブ・カリビアン』のセクシーな海賊メイクで全米の女性たちを虜にし、今回のウィリー・ウォンカメイクでは、子供たちのハートをがっちりチャッチした。 おかっぱ頭に、でかすぎる歯、真っ白めいくがどうにもこうにも気持ち悪い。 始めは、ジョニー・デップとはとても信じられないはずだが、彼のスーパーハイテンション演技を観ているうちに、「この役はジョニーにしか出来ない……」と妙に納得してしまうはず! ちなみに、ジョニーがこの格好でトレーラーから出てきた瞬間、息子は父親の姿に3秒ほどフリーズしてしまったという。この作品のジョニー・デップ。ものすごい濃いお味なので、鼻血にご注意。
その後、『シザーハンズ』や『マーズアタック』など、ブラックユーモア溢れる映画を作り一部のマニアックな映画ファンから絶大な支持を得た。私生活では美女にもてもてで、多くのティム・バートン映画に出演したリサ・マリー(作り物みたいなきれいさです!)を、婚約者として10年待たせた挙句破局! その後は、ヘレナ・ボナム・カーターと交際し、息子も生まれている。本人は180センチあり、背が高くてハリウッドの監督の中ではイケメン(?)のほうなのかも……。この監督、かなりビターなお味です。
『チャーリーとチョコレート工場』の一番の魅力は全編に散りばめられた魔法のようなミュージック! なかでも、ウィリー・ウォンカの工場にいるウンパ・ルンパのミュージカルナンバーは耳に焼き付いて1週間は♪ウンパルンパ~とつい口ずさんでしまうはず。 この、サントラを手掛けたのは『スパイダーマン』シリーズでおなじみ、ハリウッドの天才ダニー・エルフマン。 彼は、映画が作られる1年半前からこの映画の音楽制作を始め、ぎりぎりのタイミングでようやく完成したという気合の入れよう。彼の作り出すディズニーランドのような楽しい音楽が、映画を一層盛り上げている。朝から晩まで楽しめるこのサントラは絶対買いのオススメ一枚。 ちいちゃい頃に食べた、中におもちゃが入ってるエッグチョコ感覚でお楽しみあれ!
(文・構成:FLiXムービーサイト編集部) |