週末に公開される話題の映画の中から、気になる人物をクローズアップしてご紹介します。今週は、11月19日から公開の『同じ月を見ている』で、見事スクリーンに完全復活した窪塚洋介を特集します。『同じ月を見ている』は、人間の嫉妬や、憎しみなど様々な感情を、すべて受け入れる青年ドンと、そんなドンに対する嫉妬心により、自らの心に育つ幼なじみドンへの複雑な感情に悩み、苦悩する青年鉄矢の友情物語。2年ぶりの主演作となる本作で全く新しい顔を見せた窪塚。おかえりなさい、我らがヒーロー!
ってことで今回は、窪塚洋介ヒーロー列伝をご紹介します! |
窪塚洋介といえば、やっぱりキング! キングという役柄なくして窪塚洋介は語れません! 「はあ? キングって何ぞや」って思ってるあなたに説明しましょう!
2000年窪塚大ブレイクの年に、TBSで放映された「池袋ウエストゲートパーク」で窪塚くんが演じた"安藤タカシ"通称キング。なんでキングかっつーと、池袋西口を仕切るチームB-BOYZのトップ。つまり池袋の王様ってことですね。そんな、めちゃ怖そうなキングなのに、やったら面白いキャラは主役を食ってしまうほど。「パンチラみ~て、元気だ~して」「よ~い、ウドン!」、という多くの名言が生まれたタカシ独特のセリフは、アドリブ率がめちゃくちゃ高かったそうな。
見てない方は、ぜひ、一度ご覧あれ!
そしてこの「池袋ウエストゲートパーク」放映後、その甘いマスクで日本女子たちはもちろん、日本男児からも絶大な人気を集めました。「男子にもてる」これは、いい男の必須条件。現在も男子からやたらと好かれる窪塚洋介は日本というでっかい学校の中の人気者なのです。
<窪塚の一言>
「すみません、一個2000円のスイカ、30円で売ってくださ~い」
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窪塚ファンは大必見の一本ナリ!
「池袋ウエストゲートパーク 1」
発売元:TBS
¥3990
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「さんくれろ!」(つまり呼び捨てにすんなってことですね)。こちらのセリフがちょっとしたブームとなった『ピンポン』は、松本大洋原作の超人気コミック。
前髪パッツンおかっぱ頭の窪塚が、卓球少年役に挑戦!「アツが、なちいぜ~!」「死ぐ?」などなど、窪塚くん以外の人が言ったら、ドン引き間違いなしのおかしなセリフが満載です。この映画で窪塚くんは、すっかり卓球にハマり、撮影の待ち時間は出演者と卓球の試合をしまくったんだそう。たしかに、映画の中での構えも様になっています。むしろ、ペコの動きハンパないです。飛びます!
また、おどろくことに、ペコのおかっぱ頭はなんとヅラ。窪塚くん曰く、「このヅラをかぶるとフッと、ペコがやってくる」んだそうな。映画で観ると、全然ヅラに見えないところがスゴイ! ペコ、作中ではいく度となく空中を飛躍しますが、どんなに飛んでもずれないペコヅラは、いま、密かにバカ売れ中とか……(うそ)。
<窪塚の一言>
「この国の一等賞になりたいの卓球でおれは。そんだけ!!」
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このヅラが大人気なんよ!
『ピンポン』
発売元:アスミック、小学館
¥4935
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窪塚くんが、初めて企画から参加して話題を呼んだ作品。当時、窪塚くんはマスコミから激しいバッシングをうけていて、大のマスコミ嫌いとして知られていました。そんな彼が出会った作品が、ヒキタクニオの「凶気の桜」。この本に、大きな影響を受けた窪塚くんは、日本語で社会的ななライムをラップする伝説的ラップグループ"キングギドラ"、そして、彼らのPVを監督した薗田賢次とタッグをくみ挑んだ問題作。
映画の中で、窪塚くんは、ネオ・トージョーというおっそろしい3人組のリーダーを演じています。「3人なんて、どってことないじゃん」なんてあなどるなかれ。むちゃくちゃ強いんです、この人たち。そして、悪い少年達を見つけては「ゴミ掃除」として、お仕置きします。まあ、暴力はひどすぎるけどある意味ヒーローっちゃあヒーローです。
この作品に対する窪塚くんの入れ込みは深く、自身の持つ影響力を考えてか、「『凶気の桜』がためにならない方向へ流れず、和へのきっかけになりますように」とメッセージを送っていました。
<窪塚の一言>
「ば~か。大人だからこそ好き嫌いはっきりさせるんだろ!」
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目つきが完全にキレてます
『凶気の桜』
発売元:東映
\5460
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『同じ月を見ている』の鉄矢は、実際いやな奴です。でも、それを自分でもよく分かっていて、幼なじみのヒーロー、ドンに対して強い反発をおぼえてしまう。そんな、彼の気持ちが痛いほど伝わってきます。素直になれないもどかしい気持ちを、復帰した窪塚くんは見事に熱演。
鉄矢は、自分の中のヒーローを、映画の中で確実に育てていきます。当初、というより、これまでの窪塚くんを見ていれば、超不思議な力をもつドン役を引き受けることは誰の目にも明白でした。実際も、ドン役に強く惹かれてこの映画への出演を決めたそうですが、「直感で」鉄矢役に挑戦した窪塚くんは、エディソンドンをとっても気に入っているそう。
「あらゆることが奇跡的なバランスで成りたっている映画」と自ら絶賛したこの作品。生まれ変わった俳優窪塚洋介の、今後に期待したい。
<窪塚の一言>
「おれ、ドンに、謝んなきゃ……」
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復活したぜ!
(C) 2005 「同じ月を見ている」製作委員会
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服のセンス、音楽のセンス、全てにおいて、「かっこいい」窪塚は1児のパパ。どうしてイイ男はどんどん結婚していっちゃうんでしょうね独身女子の皆様!
復帰後は、とんがった雰囲気が丸くなって、余裕すら感じられるようになりました。特にインタビューでの「昔は、すごい腹が立ったりしましたけど。でも、最近は自分の足元で起こっていることのように感じるんです。今はそれを、一歩でまたげるようになったね。」というセリフはとても印象的でした。
「窪塚洋介」のすごいところ。それは、なんでもポジティブに持っていってしまうこと。どんなにいやなことが起ころうとも、それをポジティブチューニングする(窪塚くん作の言葉です)。落下して、両足、あばら、顔面、腕が折れて、骨に金属をいれる手術をしても「超合金になっちまった」といえちゃう人はなかなかいないでしょう。
常に前を向きつづけるヒーローの復活で、ネガティブ日本に活気をもたらしてくれることを楽しみに待ちましょう!
<窪塚の一言>
「ポジティブな炎を燃やしつづけていきたい」
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オールウェイズ、ポジティブ、メーン
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文・構成:FLiXムービーサイト編集部
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