シャーリーズ・セロンの過去を語る上で、避けて通れない悲惨なエピソードがある。セロンの父親は、彼女が 15 歳のときに亡くなっている。しかもただ亡くなったのではなく、なんと妻、つまりセロンの母親に射殺されているのだ! これには辛く悲しい理由が……。アルコール依存症だった父親が、あるとき錯乱状態に陥りセロンと母親に向かって銃を乱射。愛する娘の身を守るため、母親は銃を手にしたというわけ。もちろん正当防衛が認められ、母親が罪に問われることはなかったそうだ。
こんなにも凄まじい過去を共有しているだけに、セロン と母親のきずなは深く、格別に仲のよい親子として有名。公式イベントにはいつもママを同伴している孝行娘。その極めつけとして、アカデミー賞授賞式で主演女優賞を受賞したセロン
は、受賞スピーチで「この世界で私の夢をかなえるためにいつも多くのことを犠牲にしてくれたママ、言葉にできないくらい愛しているわ。本当にありがとう」と涙ながらに感謝の言葉を贈った。このママ、ちょい太めではあるけど、なかなかの美人でしょ?
シャーリーズはモデル出身だけに、ファッションセンスは折り紙つき。プレミアやパーティ会場に出席する際のドレスはどれも最高! なのであえて美しいドレスたちを紹介するのは避け、ヘアースタイルにのみ焦点を絞ってご紹介します。
1996年から現在に至るまで、セロンはありとあらゆるヘアースタイルに挑戦してきていて、その勢いは“独りヘアーカタログ”が作れるほどだ。セロンは、一定のイメージを崩さないよう、ヘアースタイルを変えない女優が多いハリウッドでは珍しい存在だ。
垢抜けない学生風ヘアーに始まり、こけし風おかっぱ頭、お色気ムンムンのマリリン・モンロー風などなど、多種多様。しかもどの髪型もにあっているところがあっぱれ! 最近はブロンドのセミロングに落ち着いているようだが、突然変わる可能性もあるので目が離せない。
今でこそ“オスカー女優シャーリーズ・セロン”と呼ばれているが、つい最近までは“脱ぎっぷりのいい女優”として認知されていたセロン。出演作を観てみるとわかるように、『ディアボロス/悪魔の扉』『スウィート・ノベンバー』などなど、ほとんどの作品でお色気ショットを披露している。「ストーリー上どうしても必要だというなら脱ぐわ」などとお高くとまっている女優が多い中、セロンは明らかに脱いで脱いで脱ぎまくる。その潔い脱ぎっぷりは好感度大だ。
しかもセロンの場合、自分の完璧なスタイルを誇示したいから脱いでいるわけでもない。なぜなら13キロも体重を増やして出演した『モンスター』で、ダルダルした脂肪がたっぷり付いた状態の体も、惜しげもなく披露してくれたからだ。
こんなにも脱ぎっぷりがいいと、演技派女優としてはなかなか認められないのでは? との心配もよそに『モンスター』で見事開花し、ベルリン国際映画祭、ゴールデン・グローブ賞だけでなく、アカデミー賞主演女優賞までをも受賞してしまったのだ。晴れて「脱ぐ女優=演技派ではない」という固定観念をぶち破ってくれた。
これだけ美人でスタイルも抜群なセロンなら、モテモテで大忙しなことだろう。何ていたって共演者はキアヌ・リーヴス、マット・デイモン、ジョニー・デップと、旬な男がめじろ押しなんだから……。しかし意外や意外、セロンはゴシップネタと無縁な存在なのだ。唯一公に恋人として認めたのは、『コール』(2002)で共演したスチュワート・タウンゼントのみという慎重派。2001年から交際を開始し、今も順調な関係をキープし続けている。
交際も5年目に突入し、セロン30歳、スチュワート33歳となれば、マスコミはどうしたって「結婚」について聞きたくなってしまう。しかしセロンは「まったく結婚願望がないの」とけろり。それでもあまりに周りが騒ぎ立てるので、「もしも同性の結婚が合法化されたら、そのとき結婚するわ」と宣言した。これって結婚はありえないって意味で使ったのかもしれないが、2005年12月5日に英国で「シビル・パートナーシップ法」が施行されたので、事実上同性の結婚が認められたということなので……2人が結婚する日も近いってことなのでは!!