2006年1月
全米話題作
米ボックスオフィスのチャートを賑わす全米話題の映画を厳選して紹介します。 |
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キング・コング | ||||
英題:KING KONG 監督:ピーター・ジャクソン キャスト:ナオミ・ワッツ、エイドリアン・ブロディ、 ジャック・ブラック 大恐慌時代のニューヨーク。駆け出しの女優アン・ダロウ(ナオミ・ワッツ)は、出演していた芝居小屋が閉鎖し、絶望的な気分で町を歩いていた。そんな彼女に目をつけたのは、自分の作品に異常なまでにこだわりを見せる映画監督のカール・デナム(ジャック・ブラック)。出演を拒否された女優の代役を探していたカールは、伝説の島“スカルアイランド”でのロケのためアンを説得し脚本家ジャック・ドリスコル(エイドリアン・ブロディ)らとともに、大西洋へ出発する……。 |
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脚本家ジャック役のエイドリアン・ブロディは、『サマー・オブ・サム』のモヒカンパンク少年役で注目を浴びました。その後、『戦場のピアニスト』でその高い演技力が認められ、29歳にしてアカデミー主演男優賞を最年少で獲得。185センチの長身に甘いマスクで女性にもモテモテのブロディは、本作で堂々のバスタオル姿を披露。女なら一度は夢見てしまうバスタオルを腰に巻いた姿はとってもセクシー。線が細い割にうまい具合に筋肉がついたなかなかエエ体しちゃってます! 12月に来日した際は、そのかっこよさに女性の取材陣がメロメロになってしまうという現象が起きてしまったエイドリアン。これからブレイクする可能性大です! |
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ナルニア国物語/第一章ライオンと魔女 | ||||
英題: THE CHRONICLES OF NARNIA :THE LION、 THE WITCH AND
THE WARDROBE |
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イギリス皇室を招いた超豪華プレミアが開催されるなど、公開前の話題作りには事欠かなかった『ナルニア国物語/第一章ライオンと魔女』。公開直後は、『ハリーポッター 炎のゴブレット』を一気に抜き去り堂々一位に踊り出た。その翌週にはあっさり『キング・コング』に首位の座を引き渡してしまったが、相変わらず興行成績は順調。子どもも大人も楽しめるストーリーだけあってホリデーシーズンにその強さを一気に見せつけることは間違いないだろう。もともとロングセラーだったC.J.ルイスの原作を映画化しただけに、ロングランヒットの可能性は十分見込まれている。 ルパート・エヴェレット、リーアム・ニーソンなど本来のイケメン役者は残念ながらライオンだったりキツネだったりとそのカッコいいお姿を確認することは不可能。その代わり、未来のイケメン役者たちが大活躍してくれています。まず、長男ピーター役のウィリアムは将来有望の美少年。金髪に生意気そうな顔して、一番上のお兄ちゃんとして弟たちを守りながらも、すぐ下の妹スーザンにはかなわないというキュートな役柄を好演。やんちゃな次男エドマンドもまだまだおこちゃまとはいえ、母性本能をくすぐるイケメンぶりを発揮しています! |
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シリアナ | ||||
英題:Syriana 監督: スティーヴン・ギャガン キャスト: ジョージ・クルーニー 、マット・デイモン 、アマンダ・ピート CIAの諜報員ロベート・ベア(ジョージ・クルーニー)は、ある取引の失敗をきっかけにアラブ系のテロリストとのコネクションを持ち始める。ロバートを中心に、石油王ラージャ・サラームの愛人でありながら自分自身の姿を探しつづけるミス・アメリカのメアリー・アリス・ジョンソン(ミシェル・モナハン)、原油価格分析を仕事とし、あるパーティーで息子を亡くしたことから主催者であったアラブのイスラム教国の首長との間につながりを作ったブライアン・ウッドマン(マット・デイモン)の3人の物語が展開していく……。 |
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最近はなにかと社会派の映画に出たり作ったりで大忙しのジョージ・クルーニーが主演した大型話題作。『トラフィック』のスタッフを総動員した本作は、米国と石油の関係を明るみにして9.11の悲劇がいかにしてもたらされたかということを衝撃的に描写し、その公開が注目されていた。9月にニューヨークとロサンゼルスで限定公開後、12月に全米拡大上映されてからは2位の座に一気にランクアップし、公開6週目(全米公開後3週目)でありながらもいまだ10位以内をキープしていることから映画の面白さがうかがえる。辛口で知られるニューヨークタイムスの評価もAマイナスと、かなりの高得点をゲットしている。 マット・デイモンとジョージ・クルーニーという『オーシャンズ12』以来の仲良しイケメンコンビがまたまた登場。『オーシャンズ12』でのはっちゃけキャラもいいけれど、『シリアナ』でのシリアス演技もやっぱり素敵。ジョージは実在のロバート・ベアになりきるために10キロの増量に挑戦して、ちょっとぽっちゃりしているけど、無精ひげがセクシーだから許してあげましょう。また、作中に登場するアラブの首長がなんだかジョージにやたら似ていて一瞬ジョージの変装なのかと思っちゃいますが違います。この方はアレクサンダー・シディグという俳優さんで中東系イケメン。ひげの生やし方などがほとんど同じな2人のイイ男のそっくり度合いも要チェックです! | ||||
ウォーク・ザ・ライン/君につづく道 | ||||
英題:WALK THE LINE 監督: ジェームズ・マンゴールド 出演: ホアキン・フェニックス 、リース・ウィザースプーン 、ジニファー・グッドウィン アメリカが生んだ伝説のロックンローラー、ジョニー・キャッシュ(ホアキン・フェニックス)。少年時代ジョニーは、大好きだった兄のジャックを事故で失ってしまう。最愛の兄の死を自分のせいだと父親にののしられた彼は、大きな傷をかかえたまま大人へと成長していく。結婚し、ひとり娘をもうけたジョニーは、セールスマンとして働くかたわら、知り合いのスタジオで歌手のオーディションをうける。そして歌手となった彼は音楽活動にのめりこんでいくうちに、運命の女性ジューン(リース・ウィザースプーン)とめぐり合うのだった……。 |
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昨年11月に公開されて以来、今だに上位をキープしつづけている本作は今年のオスカーの呼び声が高い作品だ。実在した伝説のアーティスト、ジョニー・キャッシュと、ジューン・カーターのヒット曲を吹替えなしで挑戦したホアキンとリースのダイナミックな歌声もさることながら、2人が育んでいく愛の物語も多くのアメリカ人のハートをつかんだようだ。繊細な心の持ち主であるジョニーを熱演したホアキンと、シングルマザーとして強く生きる南部女性を情熱的に演じたリースはオスカー候補に名前が挙がっており、アカデミー賞の発表が近くなったいま、再びランキングがあがっていく可能性は高い。 最愛の兄リバー・フェニックスを目の前で亡くし、911に電話した時のホアキンの切ない絶叫が世間に発表されてから早10年。なすすべもなく泣きわめいていたホアキンは当時19歳。幼いころに兄を事故で失ったジョニー・キャッシュの思いがホアキンに乗り移ったように、兄の影をひきずりながら生きる男の姿を好演する姿が泣かせます。いつのまにやらアイドルだった兄を抜き去り、弟はとっても立派な役者に成長しました。ジョニーの独特な歌唱法を完璧にマスターして、刑務所ライブでノリノリになって歌い踊るホアキンのセクシーでワイルドなステージは圧巻です! | ||||
ブロークバック・マウンテン | ||||
英題:BROKEBACK MOUNTAIN 監督: アン・リー 出演: ヒース・レジャー 、ジェイク・ギレンホール 、ミシェル・ウィリアムズ イニス(ヒース・レジャー)とジャック(ジェイク・ギレンホール)は、羊の大群をブロークバック・マウンテンという土地まで放牧しながら連れて行く仕事についた。初対面の2人は始めのうちは言葉を交わさなかったものの、明るく陽気なジャックの性格がイニスの心を次第に溶かしてゆき徐々に親交を深めていく。旅が進むにつれ、お互いが友情以上の感情を持っていることに気付く2人だったが、当時の保守的な西部での同性愛はご法度。別れを告げた2人は、女性と結婚をしてもなお、長い時をかけてお互いの愛を深めていく……。 |
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『グリーン・デスティニー』のアン・リーが描いた男同士の愛の物語。そのあまりに過激な描写に、出演をちゅうちょした俳優も多かったというほど主演の2人の濃厚なラブシーンが話題を呼んでいる。物語自体は、カウボーイ同士の禁断のラブストーリーというなんとも重いテーマであるが、ヴェネチア映画祭では絶賛されて見事、金獅子賞を獲得した。アメリカでも、この受賞を受けて一気にヒートアップ。15位スタートだった第1週から、翌週には8位まで上がった。これは、映画の内容も考えるとかなりの健闘といえるだろう。本作は、アカデミー賞受賞の期待が最も高いことから授賞式後の順位の動向に注目したい。 アメリカでは現在ヒース・レジャーを追い抜き、人気急上昇中のジェイク・ギレンホールに注目したい。寡黙なヒースに対して、明るくて奔放なジェイクのキャラクターは魅力的で、女性でもキュートなジェイクの姿にクラリと来てしまうこと間違いなし。思わず、自分のテントに誘ってしまったヒースの気持ちが分かる分かる!! 『ドニー・ダーコ』で注目されて以来、主演作ではこれといったヒットもなく彼女のキルステン・ダンストにひっついてプレミアに現れるイケメンくらいな存在だった彼が、2006年は一気にブレイクの兆し! 本作に続き、こちらも大評判の『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』と主演作が目白押しのジェイクは今から要チェックです! | ||||
『ファミリー・ストーン』 サラ・ジェシカ・パーカー
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英題:The Family Stone |
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世の女性たちにはいわずとしれた「セックス・アンド・ザ・シティ」のおしゃれアイコンのサラ。ニューヨークでパーティーライフを過ごしながら、本物の恋を探すキャリー・ブラッドショーはアメリカのみならず、世界中の女性の憧れでした。そして、素顔のサラはもっと素敵。生粋のニューヨーカーらしい抜群のファッションセンスは今やどこの雑誌でも大きく取り上げられ、だんな様はブロードウェイでロングランヒットを飛ばしているミュージカル「プロデューサーズ」に主演しているマシュー・ブロデリック。かわいい赤ちゃんにも恵まれて幸せ真っただ中のサラのキラキラ輝く姿をみて、あなたもイイ女に近づいちゃいましょう! |