『ウォーク・ザ・ライン/君ににつづく道』 今週のクローズアップ 2006年2月17日 リース・ウィザースプーンは、1976年にルイジアナで生まれました。お父様はお医者様、お母様は小児保育の博士号を持っている才女で有名な、正真正銘のエリート一家!! しかもなんと、ウィザースプーン家の祖先にはすんごい人がいるんです。それは、アメリカの独立宣言(!)に署名したジョン・ウィザースプーン。 そんな名家で育った彼女は、7歳でデビュー。それからモデルやCMなどバリバリ仕事をこなし、11歳ではタレントフェアで優勝するなど、ちびっこモデルとして活躍しました。が! そんな華々しいキャリアとは逆に、高校は女子高に地味~に進学。男の子免疫なしの、右も左も女子ばっかりの女子だらけの環境で学校生活を送ったのです。 とはいえ、根がはっちゃけっ子なリースは、なんとチアリーダーに入部! かなりキャピキャピな印象を受けちゃいますが『キューティー・ブロンド』でもさく裂していた彼女のノンストップなマシンガントークは、おしゃべり好きな女友達に囲まれて培われた技なのかも?! ヤングなリース嬢……小生意気っ!! Chris Weeks/ WireImage.com / MediaVast Japan 子役時代は好調だったものの15歳で映画デビューした途端、リースに苦難の時代がやってきます。 めちゃくちゃ美人というわけでもなく、身長も157センチとかなり小柄のリース。青春映画の主役はドンドン周りのティーンアイドルに取られかなり悔しい経験をしてきました……。 実は、ジュリエット・ルイスの“指なめ”演技が話題を呼んだ『ケープ・フィアー』のオーディションもリースは受けたんです! ところが、誰が出演する映画か知らなかった彼女は、なぜか飛行機の隣の席だった男の人(誰やねん!)にスコッセッシとデ・ニーロの映画だと教えられてしまいます。あまりのビッグネームにド緊張した彼女は、オーディションでもガチガチ状態で大失敗。自慢の演技力を少しもアピールできずに終わってしまったのだそうです。 こうして、『ロミオ&ジュリエット』など多くのオーディションに落ちまくったリース。さらには大ヒット映画『スクリーム』の主役オファーを断ってしまうという相当もったいないことまでしちゃってます。そして、そんな不運は20歳こえるまで続いたのでした……。ああかわいそう! あんまり売れないからグレちゃうわよ! ダー! Chris Weeks/ WireImage.com / MediaVast Japan 1998年『カラー・オブ・ハート』に出演してから徐々に演技力を認められ始めたころ、リースはすでに21歳。でもこのころには実力のないティーン女優たちはどんどん脱落していきました。本当に演技が出来る女優だけが、勝ち残り、それまでかわいさやスタイルだけでもてはやされていた女優たちは、次世代のティーンアイドルにその座を奪われて映画界を去っていったのです。 こうなったら、演技派リースの1人勝ち! 2001年に、『キューティー・ブロンド』で、ピンクが大好きなブロンド娘エルをかわいく、キュートに、最高におかしく好演したリースは、この1作で一気に大ブレイク! 日本にもエル旋風を巻き起こしました。 そして、続いて出演した『メラニーは行く』も大ヒットして、リースは一気にトップスターへ昇り詰めたのでした。その証拠に、『キューティーブロンド/ハッピーMAX』でのギャラは1500万ドル!! ハリウッドでも最も稼ぐ女優さんトップ10入りを果たしたのでした。フォ~! 見えてきた~、見えてきた~!! Chris Weeks/ WireImage.com / MediaVast Japan 1999年からブレイクの兆しをみせたリースは、この時期プライベートでも大ブレイク!! 1998年、彼女の誕生会に現われたライアン・フィリップと話し始めたリースは、イケメンの中のイケメンであるライアンをロックオン!!(したかは定かではありませんが……)。 一夜のうちに意気投合した2人は、朝までずうっとおしゃべりしていたそうで、夜が明けたときには恋に落ちてた……なんて、キャーキャーキャー! うらやますぃぃっ! それからしばらくして、バケーション先でライアンのプロポーズを受けた彼女は仕事面での実りの年である1999年に結婚。現在は、6歳の娘と3歳の息子のいる幸せな家庭をライアンと築いているのです。 あまりに、リースが稼ぎまくってるせいで不仲説も流れていますが、どうやら心配無用みたい。というのもリースは、『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』の撮影中にこっそり夫の好きな曲をレコーディング。ビバリーヒルズで夫と2人だけのディナーを食べているときに、その曲を流すように頼んだとか……。大好きなシナトラの曲を妻の歌声で聞いたライアンは大喜びだったそうです。姐さん、エエ女! うちの旦那、どっからみてもイケメンでしょ。フフフフ…… (C)2005 TWENTIETH CENTURY FOX コメディエンヌとして、不動の地位を築いたリースが挑戦した役は、実在のロック歌手ジョニー・キャッシュと運命的な恋の果てに結婚した歌手ジューン・カーター。ジューンは、シングルマザーということで当時の世間から批判を浴びながらも誇り高く生き、ジョニーを始め、酒や麻薬に溺れるダメな男たちのお尻を叩いてまわる強い南部の女性歌手。 ルイジアナ出身という自分もコテコテの南部娘リースは、ジューン役を見事に熱演、 “リース・ウィザースプーンが見せた最高の演技!!”と批評家から絶賛されました。さらに彼女は、作中でジューンが歌う難しいウエスタン・ミュージックにも挑戦。全編吹替えなしで歌ってます!! 努力の甲斐あってか、リースは全米映画批評家協会賞で最優秀女優賞を受賞! つづいて、アカデミー賞の前哨戦と呼ばれているゴールデン・グローブ賞ではコメディ部門で、ホアキンとともに主演男優賞、女優賞をW受賞!!! もうウハウハの受賞ラッシュでございます。おっほっほ~! さあ~オスカー受賞に向けて、お肌のお手入れきっちりしといてね~、リース姐さん!! きゃは~! 次はオスカーいったらあー! (C)2005 TWENTIETH CENTURY FOX 文・構成:FLiXムービーサイト編集部 ADVERTISEMENT