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“韓流ブーム”の火付け役といえば「冬のソナタ」のペ・ヨンジュンと思いがちだが、実はチャン・ドンゴンこそが韓流ドラマの草分け的存在なのだ! 2003年に日本のBSで「冬のソナタ」が放送される1年前の2002年。テレビ朝日で「イヴのすべて」という、女子アナを目指すヒロインたちのバトルを描いた韓国ドラマが放送されていた。当時まだ韓国ドラマに免疫がなかった視聴者は、韓国ドラマ特有の“いじめ”や“純愛”を観て「なんだこのドラマはー! 昼ドラも真っ青なベタな演出がてんこ盛りだー!!」とカルチャーショックを味わったものだ。なんとこれに出演していたモテモテの御曹司、ユン・ヒョンチョルこそがチャン・ドンゴンなのだ。愛する女性の幸せを第一に考え、やさしく気遣う紳士っぷりに、日本女性はノックアウト。当時はまだ“韓流スター”という呼び名がなかったために、あまり知られていないが、チャン・ドンゴンこそが“韓流スター”第一号だったのだ。 |
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「えーと。実は僕だったり……?」 |
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「女なんて……」
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2005年6月、“チャン・ドンゴンとチェ・ジウ”の結婚説が報道された。これには韓国だけでなく日本中が大騒ぎに! 両者の広報はニュースが事実無根であると発表したが、うわさに尾ひれがつき収集がつかない状態になってしまった。2人はテレビドラマ「LOVE/サラン」で共演したことがあるほか、チェ・ジウ主演の『ファースト・キス』という映画にチャン・ドンゴンがカメオ出演していたなど何かと接点が多いので、結婚騒動は妙に信憑性があった。あまりにくだらないと思ったのか、チャン・ドンゴンはゴシップを相手にしていなかったが、母親が「私に知らせないなんてひどい!」と本気にしてしまったことで、やっと正式にうわさを否定するコメントを発表した。ちなみに最近は「恋愛するより演技を磨きたい。恋愛は作品の中で経験できるからいい」と発言し、ファンを喜ばせた。 |
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1992年に芸能界に入ったときから、その目鼻立ちのはっきりした洋風な顔立ちがウケ、お茶の間で人気のアイドルとなったチャン・ドンゴン。しかし心から演技を愛していたことから、“俳優”として見てもらいたいという気持ちが高まり、活動を一時停止し韓国芸術総合学校に入学を決意したというまじめな性格の持ち主。その後は日本のファンもご存知のとおり、『友へ チング』『ブラザーフッド』などの話題作や超大作に主演し演技派の映画俳優として認識されるようになった。韓国では「息子にしたい俳優ナンバーワン」と呼ばれたり、俳優仲間からは「兄貴」と呼ばれたりと人気と実力を兼ね備えた真のスターへと成長した。このところ『ロスト・メモリーズ』や『PROMISE』といった、日本や中国の俳優と共演することも増え、ハリウッド映画などを含めた世界進出が期待されている。ちなみにメキシコシティでは韓国ドラマが大人気で、チャン・ドンゴンはすでに人気者だとか。 |
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「ウォンビンは弟分みたいなもので、かわいいやつです」『ブラザーフッド』で共演したウォンビンと。 |
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「ファンの皆さま、いつも愛しています」 |
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チャン・ドンゴンを語る上で忘れてならないのが、公式ファンクラブ「アドニス」のメンバーたち。2000年に韓国で発足して以来、毎月定期的に会合を開いているだけではなく、福祉関係のボランティアなどの慈善活動に参加するなど、すばらしく精神性の高いことで有名。そんなファンの姿勢を誇らしく思っているチャン・ドンゴンは、自身の作品にメンバーたちをエキストラとして招待したり(この際もファンらはエキストラとして働いたお金を寄付している! )、ファンミーティングを開いたりと、ファンクラブとの交流を大切にしている。さらにチャン・ドンゴンも自身のオフィシャル写真集で使用した写真数点をオークションに出展し、その収益をユニセフに寄付するなど、ボランティア活動に熱心だ。チャン・ドンゴンのファンだから精神性が高いのか、精神性が高いからチャン・ドンゴンのファンなのか? どちらにしてもドンゴンとファンとの間には、すごすぎる相乗効果が生まれていることは確かだ。 |
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