『ブロークバック・マウンテン』 原色色男図鑑 2006年4月12日 次世代のいい男を見つけだせ!田辺あつみが色男を舐めまわす!/ 絵と文・田辺あつみ 舞台はワイオミング州、ブロークバック・マウンテン。放牧の仕事を任されたカウボーイの青年二人。ひたすら羊を追う退屈な仕事をする中で、友情以上の感情がお互いに芽生えだす。 アカデミー作品賞を惜しくも逃した作品。(監督賞ほか3部門で受賞) 直接的なシーンもあるので審査員は評価しにくかったのかもしれません。 確かにテーマは同性愛ですが、美しい山や羊の群れや自然の中で食べる食事の風景などを見ているととても癒されて、過激だとか異質だとか言われてるようなことは全く感じませんでした。 むしろ、人間同士が強い絆で結ばれた場合、時に性別を超越してもなんら不思議はないんだろうな…と感じました。 そしてこれは純愛映画です。 ジャックがイニスに対して向ける眼差しに切なくなりました。 ハリウッド女優はたくましい方が多いですが、ジェイク・ギレンホールが演じるジャックはかなく消えてしまいそうで、いつまでもつれない態度を取るイニス(ヒース・レジャー)にはイライラしてしまいます。 登場する女性たちは一応被害者ではあるし、まったく悪くないんですがやはり邪魔者に感じてしまい、ジャックとイニスの恋愛を応援したくなるのでした。 ジャック、女っぽいわけじゃないのにまつ毛が長く頬はいつも赤くてなんともかれんで色っぽい! 今までこんなに美形だと思わなかったんですが今回はつくづく「美しいなあ……」と思いました。 カウボーイハットもよく似合っているし。生活にはそんなに困ってないのに愛には飢えてる寂しがり屋のジェイクの役がピッタリでした。 喧嘩したり再会したり感情が高ぶったときは必ずキスしようと迫るところがなんとも可愛い! 「ひげ」はちょっとどうかと思いましたが。 イニス役のヒースも寡黙で暴力を抑えられない不器用なイニスを演じるのがうまいです。 彼らの透き通るような恋愛と癒される景色の中で、きっと観た方は疲れた心が癒されるはずです。 惚れた男の数知れず……まんが家 田辺あつみさんにファンレターを書こう! atsumi@flix.co.jp ADVERTISEMENT