韓流日記23 2006年4月28日 わたしのヨン様をもとめて? それとも仕事で新境地を開くため? はっきりした理由は本人にも謎のまま、直感だけを信じ、いきなり韓国へ留学した安田佑子のエッセイ連載開始です! 4月14日(韓国では「ブラックデー」。バレンタインデーとホワイトデーにちっとも関係なかった人たち同士で、韓国式ジャジャ麺を食べる日^^;)、ソウル市内にある国立劇場で百想芸術大賞授賞式が行われ、2005年度に上映・放送された映画・テレビ番組を対象に、優れた作品と人物が表彰されました。 受付でプレスカードをもらい、去年に引き続き今年もレッドカーペットの横でスターたちを待ち受ける私。本当にソウルにも春が来てくれてよかったです。これが冬だったらきっと私は凍死です^^; 去年はたぶんいなかったと思うのですが、今年は日本から授賞式を見るツアーバスが数台来て、レッドカーペット付近は韓国語と日本語が入り乱れた不思議な空間になっていました。午後5時を過ぎると……スターたちが到着し始めました♪ 今回の日記は写真満載ですよ~。 『甘い人生』で最優秀演技賞を受賞したイ・ビョンホン。白のジャケット姿でさっそうと車から降りてきた時、国立劇場前は日韓のファンが熱狂。受賞スピーチ後もファン(たぶん)? がステージに置いた花束をちゃんと拾ってから舞台袖に帰ったビョンホン。こういうところも人気の秘密ですね。 小顔で目が大きくて、まさに「歩く気品」のようにきれいだったイ・ヨンエ。女優オーラです。『親切なクムジャさん』で演技賞を受賞しました。イヤリングを着け直す姿も絵になります! 今年のまさに「旬の男」イ・ジュンギ『王の男』(原題)。今回は新人演技賞、ファッショニスト賞を受賞しました。ほ、細いです……。授賞式では画面に彼の映像が出るだけで黄色い歓声があがっていました。 去年はドラマ「パリの恋人」で演技賞を受賞したキム・ジョンウン。この日はモスグリーンのミニスリップドレスで登場。あいかわらずきれいです。プレゼンターとしても、てきぱきと会場を仕切っていました。 個人的“今日イチビューティー”はイ・タヘ。細くて背が高くて、テレビで見るよりもすーんごくかわいかったです。ドラマ「マイガール」(原題)でコメディエンヌを演じて一皮むけたイ・タヘは今回プレゼンターを務めました。 兵役中のソ・ジソプも久しぶりに公の場に登場。去年「ごめん、愛してる」で最優秀演技賞を受賞。 去年もそうでしたが、カウボーイ系のファッションが好きなんですね。さすがモムチャン体大きいです。ほんとに男らしくてかっこいいです。 個人的“今日イチイケメン”はドラマ「ファッション70s」で新人演技賞を受賞したチョン・ジョンミョン。すらりとした長身に男の子っぽい顔が魅力的です。これでも髪が伸びました。 人気賞を受賞したヒョンビン。ドラマ「私の名前はキム・サムスン」で一躍ブレイクしたヒョンビンですが韓国では主演映画『百万長者の初恋』(原題)の公開が終わり、今はCMでおなじみの顔です。 チョ・スンウはヒゲを生やしていました。去年『マラソン』で最優秀演技賞を受賞。去年はカン・ヘジョンと手をつないで会場に来ましたが今日は1人で登場。2人の主演作『トカゲ』(原題)の公開を前に、別れたといううわさもありますが……?? 去年、映画部門は『マラソン』、テレビ部門はドラマ「パリの恋人」がそれぞれ大賞を受賞しましたが、今年は以下の作品&方々が受賞しました。映画部門の大賞は『王の男』(原題)で韓国映画史上最高の観客を動員したイ・ジュニク監督に送られ、テレビ部門の大賞にはテンポのあるセリフと演出で「サムスン」シンドロームを引き起こした人気ドラマ「私の名前はキム・サムスン」が選ばれました。『王の男』(仮)も「私の名前はキム・サムスン」も自信を持っておすすめできる2作品です。こうして見ると1年間、面白い映画・ドラマがいっぱいあったなあとしみじみ^^ すべてが日本で観られるかは分かりませんが、ぜひ皆さんが今後観る際の参考にしてくださいね。 第42回 百想芸術大賞 受賞リスト 映画部門 テレビ部門 大賞 イ・ジュニク監督 『王の男』(原題) ドラマ「私の名前はキム・サムスン」 作品賞 『血の涙』(原題) 「土地」(原題) 最優秀演技賞 (男優) イ・ビョンホン 『甘い人生』 キム・ジュヒョク 「プラハの恋人」(原題) 最優秀演技賞 (女優) イ・ヨンエ 『親切なクムジャさん』 チェ・ジンシル 「バラ色の人生」(原題) 新人演技賞 (男優) イ・ジュンギ 『王の男』(原題) チョン・ジョンミョン 「ファッション70s」 新人演技賞 (女優) チョン・ユミ 『親知らず』(原題) イ・ヨンア 「黄金のリンゴ」(原題) シナリオ・脚本賞 コ・ユンヒ 『恋愛の目的』 キム・ドウ 「私の名前はキム・サムスン」 新人監督賞 キム・デウ 『淫乱書生』(原題) キム・キュテ 「このろくでなしの恋」(原題) 演出賞 イ・ミョンセ 『デュエリスト』 キム・ジョンチャン 「パラ色の人生」 人気賞 ヒョンビン、チョ・ヒョンジェ、ヒョニョン、キム・アジュン おととしの9月13日に韓国に上陸してから1年と8か月。はじめはただの記号だったハングルでしたが、今はなんとか簡単なものならドラマや映画を観て笑ったり泣いたりできるようになりました。もちろん習得の道は百万光年先ですがT T。でも今ならきっとヨン様に会ってもちょっとはまともなことが言えそうな気がします(日記4参照)^^; ははは……。取材で自分の言葉が通じた時、韓国人の友だちから、まるでドラマのセリフのようにすてきなメールや手紙をもらったとき、日本では食べられないうますぎる韓国料理を食べたとき、などなど韓国に来てよかった事はたくさんあります。そしてもちろん、この奥が深い韓国という国を語るにはまだまだ未熟な私に、こうして23回分の韓流日記を書く機会をいただけた事もとてもとてもうれしく思っています。ジンシムロ カムサハンミダ(心からありがとうございます)♪ 今後も皆さんがすてきで、面白くて、爆笑できて、号泣できて、心がほっこりとなる韓国映画やドラマにたくさん出会えますように……。 2006年4月15日 ソウルにて。 佑子 文・構成:FLiXムービーサイト編集部 ADVERTISEMENT