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『ジャケット』特集

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5月20日、東劇ほか全国ロードショー『ジャケット』
アメリカ発!『ジャケット』徹底解剖!! HOME
『ジャケット』ここを見逃さないで!
アメリカ初!『ジャケット』徹底解剖!!
『ジャケット』は、1つのジャンルに分類することができない映画だ。この映画には、ロマンス、サイコスリラー、そしてSF的な要素も含まれている。そんな不可解な『ジャケット』とは一体どんな作品なのか? ジョン・メイバリー監督や主演のエイドリアン・ブロディとキーラ・ナイトレイのほか、2005年の5月に一足早く公開された全米での反応を基に徹底検証してみた。
公式サイト 作品情報
検証その1:ジョン・メイバリー監督談「これはホラー映画ではない。」
キーラっていいよね。最高だよねアメリカの配給会社はこの映画をホラーとして宣伝した。これに対し、ジョン・メイバリー監督は、「これはホラー映画ではない。あの予告編を見て『リング』や『穴』のような映画を期待して行った人は、映画館でヨーロッパ映画を観るハメになる。まあ、製作費を回収しなきゃいけないから、スタジオのやり方に従うしかないんだがね」と多少の不満をもらす。キャストについてメイバリー監督は「キーラ・ナイトレイは興味深いが、きれいな子だという以外の印象はない」と、あまり乗り気ではなかったことを告白。しかし、体調を崩していたにもかかわらずオーディションに参加したナイトレイを見て、「食中毒でやつれていたのが雰囲気を出す手助けになった感じかな。でも、セリフを読んでもらって、実は知的でとても才能のある女優だと気がついたんだ」とキーラ・ナイトレイの実力を認めたことを告白。作品については「この映画は場面が変わるたびにジャンルが変わる。そのあいまいさが逆に、この作品を興味深いものにしていると思う。この映画が一体どんなものなのかは観客に判断してもらいたい」と語った。
検証その2:エイドリアン・ブロディ談「人生そのものだよ」
あいまいーな感じでしょ?ジャケット(拘束服)を着たまま、拷問や閉所の恐怖に耐えなければならないキャラクターを演じたブロディは、普段は陽気でいたずら好きな性格で知られるが、今回の撮影では意識的にスタッフとの距離を置くよう努めたという。セッティング変更などで撮影が中断されたような時にも拘束服は脱がず、横たわったままの状態で放置しておいてもらい、集中力を維持し、無駄なおしゃべりなどもしなかった。また、役作りのために筋トレにも励んだという。「僕が演じたジョン・スタークスは、正気を保つためにきっと筋トレを無我夢中でするんじゃないかと思ったんだ。だからジムとかには行かず、独房でもできるであろう腕立て伏せや腹筋なんかをやったよ」と語る。この映画の魅力ついて聞かれると「現実の世界では、人生も、人も、物事の解釈も、すべてがあいまいだと思う。僕はこの映画が持つ、あいまいさに引かれたんだ。」と監督と同じ意見を述べた。
検証その3:キーラ・ナイトレイ談「お姫様なんてガラじゃないのよ」
わたしアバズレ役なのこれまでとはまったく違う役柄に挑戦したナイトレイは「ものすごく集中力が必要だったけど、毎日、撮影が終わると大きな充実感が得られた映画だった」という。出演の経緯についてナイトレイは「騎士に助けられるお姫様のような役から抜け出たい!」とメイバリー監督に直談判し、ついにはオーディションで監督にも認められ出演が決まったという。さらにこの映画で、世の中のリアリティを見せられたことにも満足をしていると語る。「ハリウッドの映画だと、完璧に見せるためにアングルや衣装、メイクにやたらとこだわるけど、この映画は違ったわ。ひどい格好をして、どんなアングルからでも関係なく撮影ができた。そのひどさがリアルだったから、それを見せればよかったの」と満足そうに撮影を振り返った。
検証その4:批評家たち談「監督あっぱれ!」
オレやったよ!アメリカの批評家の多くは、『ジャケット』を『ジェイコブス・ラダー』『バタフライ・エフェクト』『エターナル・サンシャイン』などと似た作品だと判断している。脚本に対しては辛口の批評が多いものの、メイバリー監督の技術がそれを十分に補っているとも言われている。この作品は、好き嫌いがはっきりと別れる映画であると思われるものの、これまでのミステリーやスリラー映画とはまったく異なり、観客にも相当の集中力が求められる映画である。観る者をひきつけて離さないストーリーは、うまく納めようとしたスタジオ側の策略も多少見られるものの、観客の判断にまかせるエンディングとなっていることがうれしいと批評家は語る。
検証その1:ジョン・メイバリー監督談「これはホラー映画ではない。」
以上のコメントから導き出された答えとは、『ジャケット』はひどい格好をした人々が登場し、「あいまい」かつ「リアル」な世界観を漂わせる作品。映画を観終わった後にはそれぞれが独自の解釈をすることが可能で、好き嫌いがはっきりと別れる映画ということになる。そんな不可解な映画『ジャケット』の真相を知りたい人は、実際に劇場で体験してください!
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