週末に公開される話題の映画の中から、気になる人物をご紹介します。今週は、6月24日から公開の『ウルトラ・バイオレット』に出演しているミラ・ジョヴォヴィッチをクローズ
アップします! 本作で、バッタバッタと敵をなぎ倒すミラ様はまさに強い女性の象徴です。今週は、これまでミラが演じたウルトラ級のヒロインをババンと特集! 年を重ねるごとにパワーアップする彼女の、ウルトラ列伝をお楽しみください! |
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ミラ・ジョヴォヴィッチが、映画界から注目を浴びた作品。それはなんといっても、リュック・ベッソン監督が1997年に発表した『フィフス・エレメント』! 本作で、ミラが演じたリールーは、この世のものとは思えない美しさ……だというのに、意味の分からない宇宙言語をしゃべりまくり、窓からウルトラジャンプを決める宇宙の暴れん坊将軍。
この強烈な役柄で、一気にスターダムにのし上がった彼女でしたが、リールー役ゲットの裏話もこれまたすごい。この役のオーディションをニューヨークで受けたミラでしたが、結果は不合格。ところが! ラッキーな彼女は、ロスにあるホテルのプールサイドで監督のリュック・ベッソンに再会するのです! (もちろん水着だったんでしょうね。ムフフ) そのイリュージョンな魅力でベッソン監督を撃沈させたミラは、リールー役をみごとにゲット。周囲からのプレッシャーをものともせず、リールー役をエキセントリックに演じ切り、「きれいなだけじゃないのよんっ」と強烈にアピールしたのでした。そして、本作の撮影中にリュックのハートまでゲットしたミラは、撮影後に電撃結婚! 周囲の人を驚がくさせるウルトラCを決めたのでした。
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<リュックってば、と……飛ぶの?>
Columbia Pictures/Sony Pictures/MediaVast
Japan |
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ミラと結婚してデレデレ状態のリュックが、ミラのために、ミラ主演で撮った映画が『ジャンヌ・ダルク』です。
19歳で処刑された中世の伝説的少女ジャンヌ・ダルクに挑戦したミラは長い髪をバッサリ切って、大粒の涙を流し、狂ったように叫び、ときに静かに怒る、さまざまな表情で大熱演を見せてくれました。彼女の、「フォロー、ミーーーーー!!!」という雄叫びはかっこよすぎて鳥肌が立ちます!
ところが、悲劇の『ジャンヌ・ダルク』は、実際も悲劇的な結末に……。なんと、この作品の撮影中にリュックとのあいだに亀裂が生じ、本作が夫婦で作った最後の作品となってしまったのです。そして、もっと切ないことは……。実はミラ、ダメダメ映画に贈られることで有名なラジー賞で、1992年に、『ブルーラグーン』でワースト新人賞デビューをしていたんです。そして、『フィフス・エレメント』ではワースト助演女優賞にノミネートされ、ついに本作でワースト主演女優賞を受賞してしまったのでした。受賞の理由は、「泣きすぎ」。ひでえ理由ですぜ、ダンナ。でも大丈夫! なんていっても、ウルトラ・ジョヴォヴィッチは、プライベートじゃ泣きませんから!
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<ラジーもらったって泣かないもんっ>
Sony Pictures/Photofest/MediaVast Japan |
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リュックと離婚して、独り身をレッツエンジョイのミラは、自分のセンスに合わせた作品を次々に選んでいきます。なかでも、ベン・スティラー主演の『ズーランダー』で見せたコメディエンヌっぷりは、「こんなところも見せるんだ~」と、好感度を超アップして、ハリウッドでも彼女の動向に注目が寄せられたのです。そんなミラが選んだ久々の大作が、日本でも大人気のホラーアクションゲーム『バイオハザード』だったのです。またまた大コケするのでは? という周囲の心配をよそに本作は、ゲームそのままの雰囲気とスピーディーなミラのアクション日本でもアメリカでも大ヒット!
もともと、原作のゲームを弟(当時は13歳)とプレイしていたというミラは、本作の主演に意欲満々!その甲斐あってか、次々に襲いかかるゾンビを、二丁拳銃でバコバコ倒していく姿は、サイコーにクールでした! アメリカでは初登場第2位、ヨーロッパでは初登場1位となったフランスをはじめ、ドイツ、イタリアなどで好成績を残しました。その大ヒットにより、2004年には続編も作られて、見事世界中にミラ旋風がよみがえったのでした。
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<撃ちまくって、再出発よ!>
Sony Pictures Entertainment/Photofest/MediaVast
Japan |
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金髪を、ストレートの黒髪にしたミラが今度は未来を舞台に暴れまくります。暴れるどころの騒ぎではありませんよ。暴れ“まくる”んです。本作で、ミラがぶちのめす人数は数え切れません。その暴れっぷり、『マトリックス』の、ネオを完全に超えちゃっています。まさに、「ミラ、殺しのオンステージ」です。もちろん、ミラはヒーローなので、退治されて当然の人たちなのでご心配なく!
『ウルトラ・ヴァイオレット』の、モチーフは1980年にジーナ・ローランズ主演で公開された『グロリア』。体を張って少年を守り抜く強い女性像が話題になったこの作品の未来版が『ウルトラ・ヴァイオレット』なのです。監督であるカート・ウィマーは、脚本を書いているとき、1人の女優しか頭になかったと語っています。そして、その女優こそが、われらがミラだったのです! この作品のために、なんと1年もの間、アスリート並のトレーニングを積んだミラは、監督が頭に描いた通り、空前絶後の激しいアクションを披露。そして、彼女が守り抜かなければいけない少年との友情を、多くの壁を乗り越えて養った演技力で、切なく、悲しく演じきりました。もうラジー女優なんて呼ばせない! 生まれ変わったミラに乞うご期待です!
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<どりゃああああ~~~!!>
Sony Pictures Classics/Photofest/MediaVast
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文・構成:FLiXムービーサイト編集部 |
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