週末に公開される話題の映画の中から、気になる人物をご紹介します。今週は、12月23日公開の『シャーロットのおくりもの』に主演するダコタ・ファニングをクローズアップします。数多くのハリウッドスターと共演している最強子役のダコタちゃん。インタビューでの発言も大人顔負け! そんな彼女と共演した数々のオスカー俳優たちに劣らない彼女の魅力に迫ってみました。
今、ハリウッドで一番活躍している子役、ダコタちゃん。1994年2月23日、アメリカ・ジョージア州出身。2001年、7歳で『トムキャッツ
恋のハメハメ猛レース』でスクリーンデビューし、同年『I am Sam アイ・アム・サム』のルーシー役で新人賞を総なめにしちゃった天才子役として有名ですよね。父親役のショーン・ペンも名演を見せていて、「彼は本当にすごい俳優だわ」なんて語っています。そして、『ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ』で共演したロバート・デ・ニーロについて「これ以上にないくらい彼はナイスだわ」と……幼くして世渡りも身につけたツワモノ。小さいころから女優になりたかったダコタちゃんの妹・エルも『I
am Sam アイ・アム・サム』でルーシーの赤ちゃんのころの役でちょびっと出ています。
『宇宙戦争』ではトム・クルーズの娘役で絶叫しまくり、『マイ・ボディガード』ではデンゼル・ワシントンと共演し、着実にキャリアを積んでおります。2005年にアメリカのエンターテインメント・ウィークリー誌で「ハリウッド最強の女優」としても選ばれました。人気・実力・報酬が見合っている数少ないスターとして讃えられたのです! 子役のイメージを払拭できず、消えていった俳優は数知れず……。ナタリー・ポートマンやドリュー・バリモア、キルステン・ダンストのように見事に大人の女優として変身できるのか今から楽しみですね。
「あなた、本当にすごいわね」
Chris Pizzello / WireImage.com / MediaVast Japan
2004年に『モンスター』でオスカーを手にしたシャーリーズ・セロンと共演したサスペンス映画『コール』(2002)。セロンの娘役で誘拐されちゃう役どころ。というか、こんな美しい母娘がいて良いのでしょうか? と思ったら、ダコタちゃん本人もそう思っていたみたいです。
「セロンはとっても美しいの! スタイルも良いし、あんな美しい女性の娘役を演じられてとってもうれしい!」と大はしゃぎ。ダコタちゃん演じる、アビーは喘息持ち。いかにリアルに表現するか、リサーチをしたり、医者から喘息について教えてもらったり……役作りは大変だったそう。しかし、それは大人もビックリするほど、リアルに演じられていたのでありました。アビーの病状が悪化していく姿と誘拐犯に立ち向かう母親、ダコタちゃんの迫真の演技は涙を誘います。「セロンはアドリブが多いから、彼女のアドリブに合わせてセリフを言ったりしたの」「映画の出来は完ぺきだったわ!」なんて普通の子役が言っちゃえば、「生意気だな!」なんて思われがちだけど、愛くるしいダコタちゃんが言うと許せちゃうのは、不思議です。
「アドリブなんてへっちゃらよー」
Mike Guastella / WireImage.com / MediaVast
Japan
2006年に『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』でオスカーを手にしたリース・ウィザースプーンと『メラニーは行く!』(2002)で共演済みのダコタちゃん。「リース演じるメラニーの子ども時代を演じられてうれしかった」とインタビューで答えていましたが、実際ダコタちゃんは、冒頭、少ししか出演していません。しかし、ちゃんと観る者に“ダコタ・ファニングが出演していた”と記憶に残るような演技をしているところがすごい!
リースも7歳からCMなどに出演していた、ダコタちゃんの先輩ですね。今やジュリア・ロバーツを抜いて“ラブコメの女王”としてハリウッドに君臨中。自ら映画製作プロダクションを設立し、プロデューサー業にも進出しています。一方、ダコタちゃんも「将来は監督業もしてみたいの」と9歳くらいのときから語っているので、リースのような道を歩むのでしょうか? いろいろと話題の『ハウンドドッグ』(原題)では、セミヌード、レイプシーンに挑戦しているダコタちゃん。「オスカーを狙って?」とのうわさもささやかれていますが、ダコタちゃんは「新しいことに挑戦するのはエキサイティングよね」と女優魂がしっかりしています。ちなみに、オスカー受賞者最年少記録はテイタム・オニールの10歳(助演女優賞でした)。
「社長椅子はおっきいのがいいわ」
George Pimentel / WireImage.com / MediaVast
Japan
12月23日公開の『シャーロットのおくりもの』では心優しく、動物の言葉が分かる農場の娘ファーンを演じるダコタちゃん。2001年に『エリン・ブロコビッチ』でオスカーを手にしたジュリア・ロバーツとの共演です。と言っても、ジュリアはクモのシャーロットの声を担当しています。「ファーン役はダコタちゃん以外考えられなかった」と語る製作側。賢くて思いやりのあるファーンにはダコタちゃんがピッタリだったというわけです。もちろん、ダコタちゃん自身も望んだ役なのです。
「子どもたちはこの作品で“命のつながり”が何かを知るでしょう」と子どものダコタちゃんが語っていますが、動物を通して、“友情”“約束”“命の大切さ”を知ることができる本当に心温まる物語。パーカーにジーンズ姿、エプロンをして子ブタのウィルバーをシャンプーする姿と、背伸びしないダコタちゃんの12歳の等身大のカントリー娘姿が見られますよ。
「ジュリアとブタとわたし」
Lester Cohen / WireImage.com / MediaVast Japan
文・構成:シネマトゥデイ編集部
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