週末に公開される話題の映画の中から、気になる人物をご紹介します。今週は、12月16日公開の『デート・ウィズ・ドリュー』で、主人公の男性が熱狂的に愛するあこがれの女優として、本人役で登場するドリュー・バリモア。ドリューといえば、『E.T.』に出演して以来、瞬く間に天才子役として注目を集め、アメリカのアイドルとなった。その後、荒れた少女時代を経て、今ではすっかり女優としての確固たる地位を築き上げたドリュー。すでに芸歴30年近い彼女には、さまざまな“破天荒伝説”が存在します。 |
|
|
ドリューにとって恋愛は空気のようなもの。自ら「恋人なしでいい人生を送れるなんて、想像もできない!」とのたまうほどの恋愛体質です。9歳でファーストキスを経験して以来、彼女の人生には実に多種多様な男性たちが登場することになります。
ティーンエイジャーのころは、金髪で青い瞳のチョイ不良少年にメロメロになっていたドリュー。若気の至りで、1994年にはバーテンダーと6週間だけ結婚まで経験してしまいます。その後、20歳を過ぎたころには気持ちが安定してきたからか、俳優のルーク・ウィルソンと付き合いだします。まともな男性との普通な恋愛を経験し、また暴走したくなってきたのか、次なるお相手、コメディアンのトム・グリーンはとんでもない破天荒男でした。MTVの司会者として有名なトムは、番組中に犬のフンをいじったり、自分のこう丸摘出手術を放映したりと、低俗なお笑いの教祖的存在。そんな低脳男との短い結婚生活を終え、今はバンド“ザ・ストロークス”のドラム、ファブリッツィオ・モレッティと交際中。不良→好青年→オタクときて、ミュージシャンに落ち着くか!? |
|
|
|
トム~、好き~。
Steve Granitz Archive/WireImage.com/MediaVast Japan |
|
|
|
|
4歳のとき『アルタード・ステーツ/未知への挑戦』でデビューし、その愛らしさが全米だけでなく世界中を虜(とりこ)にしました。となると心配なのは悪のささやきです。彼女を取り巻く大人たちや悪友たちが、いたいけな少女ドリューを悪の道に引きずり込みます。
案の定、ドリューは9歳で喫煙を始め、10歳でマリファナ、12歳のプロムの夜にコカインを吸い出します。大きな声では言えませんが、飲酒もマネージャーであるママに隠れてティーンエイジャーのころから飲みまくっていたと自ら認めています。ドリューは芸能人としてもてはやされてはいましたが、学校ではいじめられて友だちもいませんでした。唯一仲間に入れてくれたのが、不良グループだったというわけです。そんな傷だらけの青春を送っているうちに、案の定アルコールとドラッグの中毒患者になったドリューは、13歳のときに更生施設に入れられてしまいます。10代のうちに悪行の限りをし尽くしたドリューは、10代の前半から20代前半にかけて不遇の時代(詳しくはドリューの自伝「LITTLE
GIRL LOST」をご参照ください)を迷走します。しかし、20代半ばくらいから復活しだし、今や1本の出演料が1500万ドルクラスの一流女優に成長しました。
|
|
|
|
暴走特急と化し始めた9歳のころです。
Ron Galella/WireImage.com/MediaVast Japan |
|
|
|
|
ベジタリアン宣言や毛皮ボイコット運動、動物災害救済基金への寄付など、徹底した動物愛護の精神を持つことで知られているドリュー。最近では「ちょっとくらいのお肉は食べたいわ」と言って、自分への規制を緩めはしましたが、動物を愛する気持ちにはまったく変わっていません。
ある日のこと、当時のだんなトム・グリーンと一緒に寝ていたドリューは、愛犬フロッシーにたたき起こされました。フロッシーは家が燃えていることをご主人様に伝えようと必死にほえました!
愛犬の機転によって命拾いしたドリューは「フロッシーは命の恩人よ! お礼に300万ドル(約3億7,200万円)あげるわ!!」とポーンと財産分与しようと考えたとか。「自分にもしものことがあっても、これで生き延びてね」という意味があるようなんですが……本当に実行したかどうかは明らかにされていません。ちなみにこの火事のとき、トムとドリューは「ああ、なんてこった、家が焼けちゃったよ!」と叫び、二人して何故か大爆笑しながら銀色のポルシェで走り去ったそう。結構キテます。
|
|
|
|
かわいい、かわいい、お猿さん。
Steve Granitz/WireImage.com/MediaVast Japan |
|
|
|
|
30代にして、出演作はすでに50本を越えるドリュー。女優業、プロデューサー業へとその才能を開花させていきます!
小さいころから、スティーヴン・スピルバーグ、ライアン・オニール、ウディ・アレンなど、多くの一流映画人と仕事をしてきただけのことはあって、映画製作に関するノウハウはおのずと身に付いていたようです。
『25年目のキス』『おまけつき新婚生活』など、自信が出演するロマコメ作品の製作総指揮を務めることが多くなりました。『チャーリーズ・エンジェル』シリーズにも製作総指揮に名を連ね、見事シリーズの大ヒットに貢献しました。そんなドリュー、最近は監督業にも興味があるようですが、「オッパイが垂れ始めてきたら、みっともないから監督になってカメラの後ろ側に引っ込むつもりよ」と大胆不敵な発言で周囲を驚かせるなど、相変らず過激です。
一時期より落ち着いたとはいえ、ドリューはドリュー。その破天荒さに人は魅了されるのです。そんなファンのひとりが、ドリューが好きなあまりとんでもない映画を作ってしましました。それが『デート・ウィズ・ドリュー』。あこがれのドリューに近づこうと、さえない男子が悪戦苦闘する様子がコミカルに描かれています。ちらりとドリューの姿が映っているので、ぜひ劇場で探してみてください!
|
|
|
|
まだまだ、こんなもんじゃなくってよ!
James Devaney/WireImage.com/MediaVast Japan |
|
|
|
文・構成:シネマトゥデイ編集部 |
|
|
|
関連作品を配信サイトで視聴
※VODサービスへのリンクにはアフィリエイトタグが含まれており、リンク先での会員登録や購入などでの収益化を行う場合があります。