アニキに聞けよ！第34回

週刊寺島進

2007年1月16日

元旦の「相棒SP」に始まり、「ヒミツの花園」、「きらきら研修医」、そしてNHK大河ドラマと怒涛のアニキウイークとなった先週。新春から大活躍のアニキは、先週から『子宮の記憶』も公開されて絶好調！
今回は、旦那様を愛するあまり（？）子どもにまで焼きもちをやいてしまう……という困ったお母様からのお悩みです。“結婚したことねえしな……”と困った様子のアニキですが、アニキ流の“夫婦のカタチ”論がさく裂です！

2006/01/16
みんな、先週はドラマ見てくれたか？
正月から、突っ走っていくぜ！
写真は、「きらきら研修医」現場でのひとコマ。
医者役は初めてだったけど、医学用語、なかなか大変だったよ。でも楽しかった！
これからも、いろんな役に挑戦していくからな！

これでも小児科医……

「相棒SP」和泉聖治監督と！

<出演情報>
～CM～
・「日本盛」CM放映中！
・「ポケメロJOYサウンド」　CM放映中（声の出演のみ）！

～映画～
・『子宮の記憶』シネスイッチ銀座ほか全国にて公開中

～TV～
・「ヒミツの花園」フジテレビ系列にて、火曜日夜22時放映中！
・1月17日関西テレビ「グータンヌーボ」ゲスト出演！
・1月18日フジテレビ系列「とんねるずのみなさんのおかげでした」食わず嫌い王ゲスト出演

寺島さん、こんにちは。３４歳の主婦です。

今、自分のやきもちに悩んでいます。

寺島さんと同い年の旦那と結婚してもうすぐ９年になりますが、恋愛感情より共に一生生活が出来るかにお互い重点を置き結婚を決めたせいか、いまだ飽きることなく今のほうが好きの気持ちは強くなってるので、夫婦仲はとてもよいのですが。

なぜか６歳の次男に邪魔されます。私が旦那の隣に並ぶのも、手をつなぐのも、座るときも、寝るときも間に割り込み旦那にベタベタ甘えます。

それだけならお父さんが大好きなんだなと微笑ましくも思うのですが、私の方を見て勝ち誇ったようにニヤ～と笑うのでムカムカしてきて。
「離れなさいよ！」「離れないもん！」「お父さんはお母さんのなの！」「僕の！お母さんは他の人にして！」と毎日小競り合いが。

旦那も呆れ「大人なんだからさ～。相手は子供で、よそのお姉ちゃんじゃないんだからさ。目くじら立てなくても・・・。」と。
分かるのですが、又目の前でベタつかれるとムカムカして子供と喧嘩の繰り返しになります。

やはり大人気ないやきもちを焼く私がおかしいのでしょうか？我慢するしかないのでしょうか？ご意見お願いします。

主婦より

これだけ読むと、ノロケとしか思えないんだよなあ……。なんかいいんじゃないの？　ほほえましいじゃないの！

でもよ、子どもにヤキモチやいてもしょうがないじゃん。大人なんだから、目くじらたてなくてもって旦那の言うとおりだよ。おれは、おめーの旦那じゃねーんだから、我慢しろとかそういうのは旦那に言ってもらえよ！　冷たい言い方だけどさ。

旦那なんて、そりゃ勝ち誇ってんだろうな！　うれしくてしょうがねーと思うよ、こんなに惚れられてんならさ！　でもこういう風に男を甘やかすと……、ねぇ!?　おれがもし浮気してもちゃんとついてくるだろ？　てスキを与えちゃうんだよ。だからあんまり甘やかしちゃうとダメなんだよ。こわいぜ～。

好きなのは分かるけどさ、あんまりベタベタしすぎると男に緊張感なくなるから。好きな度合いって計っちゃいけないけど、今計りにかけたら嫁さんの方が上っぽいじゃん。そうすると緊張感も持ってるだろうし、好きで好きでしょうがないから、旦那にイイ女に思われたくて、きれいでいようっていう意識が高まるだろ。
でも、男をあんまり甘やかすと、男はだんだんだんだんブッサイクになっていく可能性が高い！（笑）　ブヨブヨッと！（笑）

それってさ、こういう仕事してても同じなんだよ。役者には“見られてる”っていう意識が大切だと思うんだけど、それでもちょっと仕事のスケジュールが空くとだらけるからね。スキができるから。意識が大事なのよ。人間、意識がぬるいと顔相が変わってくんのよ。目つきもさ、だんだんだんだん変わってくんのよ。人間ちょっとしたことで変わるからね。維持すんのが大変なんだから！　下に落ちていくのなんて、すっげー早いよ！　おれたちの仕事って見られる仕事だから、例えば一か月仕事がなくてもいかに有意義に生活するかってことがすごく大切なんだ。

だからこういう恋愛関係もやっぱりこう、だらけると馴れ合いになっちゃってくんだよ。ほらいるじゃんよ、嫁さんがさあ、結婚した当初は綺麗だったのに、だんだんだんだん男が女房を相手にしなくなったり、女房が男を相手にしなくなったり、どっちかが崩れていきがちじゃない。急に老け込んじゃったりしてさ。それはね、男が女房をちゃんと女扱いしてないからだよ。

おれが旦那だったら、“進”って呼べよって感じだよ。夫婦間でパパとかママって呼び方はまずしないね。だっててめえのお父さんじゃねーだろ、男として見なきゃだめなわけじゃん。女の方も子どもが生まれて、そりゃ子どもの母さんかもしれねえけど、旦那にとっちゃ、お前の女房だろって。
よく言うじゃん！　男が「ママ」「かーさん」とか。そりゃ子どもがいうセリフじゃん。だって夫婦なんて他人だろ。なにを“母”求めてんのって話だよ。だからおれは、女房も下の名前で呼ぶと思うよ。もしおれの女房がおれをパパって呼んだら、いつからお前のお父さんになったんだよって怒るよ。男と女の関係だったら下の名前で呼び合えよって感じだよ。子どもはいいのよ、お父さん、お母さん、でこれはいいわけ。だってそれは親子愛だから。

でもこれは男女の恋愛だろ。夫婦になったことないからわかんないけど、ずっとドキドキ恋なんてしてられないじゃん？　恋からいろんな形の愛になっていくわけだろ？　夫婦愛とか家族愛やらなんなりさ。それでも愛し合ってる男女っていう根本は変わらないんだから。
っつっても、な～んかおれの周りもみんな「うちのママが～」って言ってるしなぁ（笑）。でもおれは、呼び方って大事だと思うんだよ。それの方がきずなが深くなっていくんじゃないの？　夫婦のきずなが深ければ、子供にヤキモチなんかやかないと思うよ。女としての自信あるんだから。私のほうが愛し合ってるも～ん！　ていう自信があればさ、子供になんかやきもちやかないよ～。子どもと対等の立場になっちゃってるってことでしょ？　今のあなたは。

旦那もそうだよ。子どもを叱るとき「ママになんてこと言うんだ！」じゃなくて、「おれの大事な女に、なんてこと言うんだ！」のほうが、いいと思うよ。だって、子どももそう言われりゃ、ママっつうのは親父にとって大切な女性なんだって分かるだろ。

だからまずさ、“よしお”だったら“よしお”って呼べばいいんだよ。

（編：よしおってどこから、出てきたんですか？　アニキ……）

そうすりゃ、旦那さんときずなが深くなってくんじゃないの？　おれ、それくらいしか答えらんないわ。

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