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『守護神』ケビン・コスナー

今週のクローズアップ

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今週のクローズアップ ケビン・コスナー

 週末に公開される話題の映画の中から、気になる人物をご紹介します。今週は2月10日公開の『守護神』で、ベテランのレスキュースイマーを渋い魅力たっぷりに演じたケビン・コスナーをクローズアップします。往年の大スター、ゲーリー・クーパーやスティーブ・マックィーンらの流れをくむ“正統派二枚目スター”として、90年代に絶大な人気を誇ったケビン。編集部が独断と偏見で選んだケビンがいままで演じてきたヒーローの中からベスト4を紹介します!
ベスト1:『追いつめられて』でコスプレ・ヒーロー

 『アンタッチャブル』で若い熱血刑事を演じ一躍ブレイクしたケビンは、正義感あふれるヒーローを数多く演じてきました。甘いマスクで女性たちをメロメロにし、頼もしさがにじみ出る人柄で男性たちからも絶大な信頼を勝ち得たケビン。その人気は“アメリカの良心”と称されたほどです。ヒーロー役を演じさせたら右に出るものはいない!


 中でもブレイクしたてのころに出演した『追いつめられて』は必見。ジーン・ハックマン、ショーン・ヤング共演のサスペンススリラーで、ケビンは殺人と汚職の容疑をかけられた海軍隊員を演じています。「僕の無実は僕が証明する!」とばかりに体を張った激しいアクション満載で大活躍しますが、見どころはケビンのコスチュームです。海軍隊員ということで、上下真っ白な制服を着ています。この制服姿がたまりません! 誠実そうで精かんな孤高のヒーロー像に萌え、萌えです!

 
「ヒーローは白が似合わなくちゃね」
Orion/Photofest /MediaVast Japan
ベスト2:『ロビン・フッド』で白尻ヒーロー

 いつもまじめなヒーローばかりを演じているわけではありません。伝説のヒーロー“ロビン・フッド”役にふんし、冒険アクション超大作にも出演しています。同作でのケビンは弓矢や乗馬、剣術に挑戦し、抜群の運動神経を思う存分に発揮して大暴れしています。弓矢を構え狙いを定めているときのケビンの真剣なまなざしはかっこよすぎます!


 特に注目したいのが、水浴びのシーン。ロビン・フッドが滝つぼで水浴びしているところに、ヒロインのお姫様が偶然通りかかり、ついつい盗み見していまうというお宝シーンです。お姫様の視線で撮影されていて、かなり遠くからのぞいているというシチュエーションですが、このときのケビンはなんと素っ裸! スッポンポンなんです!! ここで注目すべきはケビンのお尻。お尻だけ太陽に焼けていなくて真っ白なんです。なんともリアルな生尻は、超貴重映像です!

 
「おれの尻に注目だ!」
Warner Bros./Photofest/MediaVast Japan
ベスト3:『ダンス・ウィズ・ウルブズ』で孤高のヒーロー

 初監督を務めた『ダンス・ウィズ・ウルブズ』の“狼と踊る男”ことジョン・ダンバー役を演じ、予想外の好評を得たケビン。この映画の撮影が開始されるとき、ブレイク真っ最中のケビンには、別のおいしい役のオファーが来ていました。『レッド・オクトーバーを追え!』のジャック・ライアン役で、ショーン・コネリーと共演するという願ってもいないチャンスが目の前に……。ジャック・ライアンといえば、トム・クランシーの小説の主人公で、家族を愛し、国に忠誠を誓ったまさにアメリカ人が求める“ヒーロー”そのものです。


 500万ドルという高額の出演料を提示されたケビンですが、なんとあっさりとその申し出をけってしまいました。その代わりに出演を決めたのは、自ら監督と主演を務め『ダンス・ウィズ・ウルブズ』。“インディアンと狼の話”だということで、「そんな映画誰も観ないよ、バカだなケビンは」と誰もが選択ミスだと思っていました。ですが、完成した映画を観てびっくり! 人生の意味を見失い、その答えをインディアン部族との触れ合いで取り戻していくという物語に誰もが共感し、この『ダンス・ウィズ・ウルブズ』で哀愁あふれる孤高のヒーローを演じたケビンは、アカデミー賞監督賞を受賞したほど高く評価されました。

「インディアンって……、偉大だよね……」
Orion Pictures Corporation/Photofest/MediaVast Japan
ベスト4:『守護神』でちょい枯れヒーロー

 『ボディーガード』『ワイアット・アープ』など、立て続けに正統派ヒーローを演じ、確固たる地位を築いたかに見えたケビン。しかし、長年連れ添った愛妻と90年代後半に離婚してしまった辺りから、誰もが愛する“理想の男”としての人気に陰りが出始めてきます。その後は、ぱったりとヒット作に恵まれず、どんどん年老いていってしまったケビン。人生の低迷期に突入します。


 2004年、世間でいうところの“チョイ不良(わる)オヤジ”と呼ばれるのが相応しい年代になったケビンは、若く美人なデザイナーと再婚します。すっかり枯れていると思われていたケビンでしたが、まだまだ現役だったんです! そして、俳優としてももう一花咲かせたいと思ったそのとき、最高の“ヒーロー”役に出会いました。最新作『守護神』で、ベテランの沿岸警備隊員を演じたケビンは、「まだまだ若いもんには負けんわい!」といわんばかりに体を張ったハードなアクションに挑戦しました。共演者のアシュトン・カッチャー相手に、渋い大人の魅力とにじみ出るカリスマ性で勝負です! いったいどれほどの“チョイ枯れ”っぷりなのか気になる、そこのあなた。劇場へGO!

「ちょい枯れオヤジのお通りだ~!」
文・構成:シネマトゥデイ編集部

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