いまいちマイナー……でもイケメン図鑑 HOT HOT PEOPLE 2007年3月29日 私的映画宣言でもおなじみのイケメン通ライターが、世界の注目のイケメンを超マニアックにセレクト。今から目を付けておいてソンはない、青田買いから、それぞれの本国では、ブレイク中の超人気者まで、知られざるイケメンを要チェック! セレクト&文/高山亜紀 構成/今祥枝 10歳でデヴィッド・ボウイに目覚めて以来、きれいなイギリス男が大好物となり早や数十年。高身長でスーツを着ていれば、なおさら弱い。ロンドンではエリート・イケメン大集合のシティでキョロキョロしすぎて首を痛めがち(見上げるから!)。理想の男はリーアム・ニーソン。おかげで最近はライオンにすら、愛を感じます。 ジェイミー・ドーナン 「マリー・アントワネット」より レパード・フレンド 「プライドと偏見」より なぜこの二人をペアで紹介するのかというと、キーラ・ナイトレイの元彼と現彼だから。片や『マリー・アントワネット』で、片や『プライドと偏見』でただ登場するだけで様になるプレイボーイ男として登場。二人とも、モデル出身で長身かつ超美形。時代劇コスチュームだって似合ってしまう王子様ルックスの持ち主だが、いまのところは、どっちもどっち。むしろ、私が感動するのはキーラ・ナイトレイの趣味の良さと一貫性である。 ジェームズ・マカヴォイ 「ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女」より 困ったような、たれ目顔が思いっきり母性本能をくすぐるジェームズくん。人のよさそうな顔立ちは老若男女に鉄板で、『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』の末娘ルーシーから、『ラスト・キング・オブ・スコットランド』の強面アミン大統領まで、誰もが無条件に信用してしまう。しかも、だまされても憎めない。まさに小動物系イケメンのお手本のような男。 ベン・ウィショー 「パフューム ある人殺しの物語」より 『パフューム ある人殺しの物語』で主役に大抜擢されたベン。自信なさ気なひょろひょろっとしたルックスを『レイヤー・ケーキ』で見たときはまさか主役クラスの俳優になるとは思いもしなかった。この神経質そうな顔つきはヨーロッパ映画向き。ダークなロマン・デュリス的存在として、今後の活躍(もちろんヨーロッパ圏限定)が期待できそう。 ギャスパー・ウリエル 「ハンニバル・ライジング」より 生で見たときに、思わず「かわい、かわいい~っ」と二度、声にしてしまったほど、美しすぎる男のコ、ギャスパー。肌は陶器のように透き通っていて、唇なんて真っピンク、顔の傷さえエクボに見えてしまう。しかもあのルックスで、変態そうなのがまた素敵。『ハンニバル・ライジング』で訪れた医学校の解剖授業がいたく気に入っていたようで「遺体の腐臭がすごくてね」と満面の笑みで語ってました。 ミヒル・ハウスマン 「ブラックブック」より 『フィレーネのキライなこと』では全裸でロミオを演じる芝居バカの男の子を演じていたミヒル。『ブラックブック』でも意味なく半裸になり、ボートをこいでいた。肉体を妙に見せたがるのも納得。ギリシャ彫刻のようにきれいなのだ。その上に付いてるのは甘いルックスと柔らかそうな天パー。人気バンドのリードボーカルだったそうで、言われてみれば、長身のジョン・ボンジョビに見えなくもない(褒め言葉です!)。 フランツ・ディンダ 「みえない雲」より 『みえない雲』でヒロインの恋人エルマーを演じたフランツくん。孤独なおぼっちゃまという役柄だったが、彼自身も何だか影がありそうで品も良さ気。半開きのくちびるとぽちゃっとした頬、そして長身が彼を何ともお上品なおっとりした感じにみせるのだ。ちょっとぼ~っとした清潔なキアヌ・リーヴスを思い描いてくれると、それが彼である。 ロドリゴ・サントロ 「ラブ・アクチュアリー」より 浅黒い肌以外はあまりラテン系らしくない、普通にイケメンのロドリゴ。かっこよすぎてハリウッドでは演技力が全く必要とされない役にキャスティングされて少々、気の毒(『ラブ・アクチュアリー』『チャーリーズ・エンジェル・フルスロットル』など)。果たして、『LOST』第3シーズンではどんな役柄なのか。セクシーイケメン路線だとソーヤーとカブりそうで心配。素敵な胸板、多めの露出に期待。 クノ・ベッカー 「GOAL!2」より 目が離れた爬虫類系の顔は日本より、マット・デイモンをイケメンとするハリウッド好み。小顔と引き締まった体は本物のサッカー選手と並んでも遜色ない。胸をはだけたドルチェのイタリアンなスーツにダイアモンドのピアスを合わせた、ちょい不良スタイルがセクシー(『GOAL!2』参照)。格闘家みたいな顔つきなのに、ヴァイオリンでオーストリア留学の経験があるというギャップにもそそられる。 ディエゴ・ルナ 「天国の口、終わりの楽園」より 『天国の口、終わりの楽園』でも共演した親友ガエル・ガルシア・ベルナルがわかりやすく、かわいいのと比べると、地味な印象を与えるが、ディエゴもかなりいい男である。しかも人気者なのに、作品選びが微妙にひねくれているのがまた、たまらない。気分はラテンなショーン・ペン。ガエルが女のコにキャーキャー言われるタイプだとしたら、ディエゴは長く愛されるタイプ、20年もしたら、男から支持される俳優になりそう。 ジェームズ・フランコ 「スパイダーマン3」より 演じるほどジェームズ・ディーンそっくりだった彼も、この頃は気持ちマッチョになってヒース・レジャー風? 私にとってはイタリアンな稲垣吾郎。線が細いのと体が弱そう(来日時、体調を崩して脂汗で取材をこなしていたそう)なところがカブる。ある日、転校してきて、誰とも仲良くならないうちにまた、どこかに消えていった謎の転校生みたいなイメージ。ところで大丈夫なのか、『スパイダーマン3』。体が弱そうな敵役って……。 ベン・フォスター 「XMENファイナルディシジョン」より 『XMENファイナルディシジョン』でシリーズ最終話のみの登場ながら、誰よりも強烈なインパクトを残していたベン。出演していたファムケ・ヤンセンさえ、彼が飛び立つシーンが一番良かったと言っていた。天使のように美しい容姿に羽根が似合っていたな。そんな「美少年」扱いが苦だったのか、最近見た写真ではジャスティン・ティンバーレイク風坊主に泥棒ひげスタイルで、年相応に変身。悪くはないけど、私は前の方が好き。 「サンシャイン2057」より まったく近頃、増えすぎだよ、坊主&泥棒ひげ。が、流行に乗ろうとして、間違った解釈をしちゃったのがクリス・エヴァンズ。『サンシャイン2057』では確かに坊主頭と泥棒ひげを披露しているけど別々に、だ(ひげの時は長髪。坊主のときはひげなし)。惜しい! そういう流行に微妙に無頓着なところが彼らしい。服のセンスはいまいちだし、だらしなさそう。でも、よく見るとハンサム。これって第二のベン・アフレック!? ADVERTISEMENT