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カザフスタンからやってきたボラットは、あこがれのパメラ・アンダーソンを探して、アメリカを東から西へと横断しました。映画で観ると、爆笑の連続ですが、この映画、実は隠された“B面”があるのです!
それは、たった数名だった“ボラット撮影隊”のデンジャラスぶり!
FBIに追われ、シークレットサービスに追われ、ロデオボーイに追われ……。追われ続けた彼らの、ものすごい映画魂を、A面はボラットの想い出日記、B面は撮影隊のハンパじゃないデンジャラス日記でお伝えします! |
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ヤグシェマシュ!(注2) ワタシ、ボラットはヨウヤク、カザフスタンからニューヨーーーークへやってきました。初めての地下鉄は、トッテモ刺激的でグーーーーッド! でした。ワタシの国では男も女もみんなキスをしますが、ワタシがキスをしようとすると、ミンナとっても怒っていました! どうしてでしょう? |
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ボラットの格好をしたサシャ・バロン・コーエンは、ニューヨークの地下鉄でブチュブチュとチュー攻撃を繰り広げたが、これには、さすがのニューヨーカーたち(特に男性)もドン引き。「てめえ、マジでぶっ殺すぞ!」とガラの悪い兄ちゃんに、激怒された上に顔面をぶっ飛ばされる。 |
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ホテルの上下に動くエレベエタアという乗り物は、とってもすてきな空間で、ワタシ、自分のお部屋と間違えてしまいました! ニューヨークのオンナはみんな、きれいで、セクシャルです。ちょっと、安く買えそうな女性に「ハーウマッチ?」と聞いてみたら、トッテモイヤな顔をしました。腹が立ちまっシュ。 |
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ヒット・アンド・ランと呼ばれる、許可を得ずに、撮影して、撮ったら逃げる! というスタイルで撮影をしていたボラット撮影隊。ニューヨークの路上でウン〇し、シティーのシンボルでもあるセントラルパークで洗濯をしたボラットに、ついにブチ切れたニューヨーク州が逮捕状を発行。州外への退去勧告を受けたにも関わらず、まだ撮影していたため、あやうく逮捕されそうになる。 |
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スゴイ筋肉をした男たちと楽しくパレードに参加しました。キスにもチットモ抵抗されず、なんて友好的ナンデショ! グーーッドです! 大統領が住んでいるホワイトハウスにも行きマシタ! 大統領候補と言われているエライ人にもインタビューしました。「中絶シタオンナは地獄に落ちる」と語るカレは、ユダヤ人は地獄にオチル! というワタシの意見に賛成してくれましたよ! ナァァーーイス! |
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ワシントンD.Cで、ホワイトハウスを撮影していたボラット撮影隊。そんな彼らを尋問するために、近づいてきたのは、なんとシークレットサービス! ボラットのインタビューを受けた元共和党議員は、「ユダヤ人は、地獄行き」発言のせいで、国民からバッシングの嵐。「だって、アメリカで放映しないと言ったから」と釈明し、「アメリカ以外になら、そういうこと言っていいってのか!」とさらにバッシングを受けて、自らが地獄行きに。 |
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WAPTというローカル局に、出演するコトがデキマシタ! ワタシは、イッショウケンメイ答えているつもりなのに、なにやら、すぐに「もう帰っていいですよ」と言われてしまいまシタ。なんだか、ブルーのシートの前で、必死に話しているお兄さんがいたので、ちょっと話しかけたら、「あっちに行ってもらえますか?」とまた怒られてしまいまシタ。どうやら、天気を予測していたようデス。ハーイ、ファーイブ!(注5) |
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ボラットが、ボラットであることに気付けなかった地元のWAPTというローカル放送局のプロデューサーは、責任を問われて、解雇処分に……。ボラットの突然の登場に、ぐっちゃぐちゃな天気予報をしてしまった、脳天気なお天気お兄さんのその後が気になるところだ。 |
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クルーガー・バレーデールのロデオ大会に、招待されたワタシは、たくさんの観客の前でスピーチをしました。イラクの奴らをぶっ殺し続けている、ブッシュさんを、「スバラシイ!」とほめたら、会場はトッテモ盛り上がって、盛大な拍手が起こりまシタ。だんだんコーフンしてきたので、「イラクの民を血祭りにあげてしまいまショー!」と言ったら、急に静かになりまシタ。アメリカ国歌のメロデーに乗せて、わが国カザフスタンの歌を歌ったら、たくさんブーイングを浴びまシタ。馬はこけまシタ。ヤグシェマシュ! |
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ロデオ大会に集まっていた観客は相当な数のゴリゴリに保守的な南部ピープル。神聖なるアメリカ国歌を侮辱してしまったボラットだったが、観客のあまりの怒りっぷりに危険を感じて、即座に車に乗り込んで逃亡した。怒りくるったロデオボーイのおっちゃんたちは、「あの野郎は、まじで許さん!」と馬に乗って車を追跡。しまいには、撮影隊の車を無数の怒れる民が取り囲み、「ボラットをリンチさせろ」と、死刑を要求。南部魂、ハンパなし。 |
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