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ロンドン郊外の中学校を舞台に孤独な女性教師バーバラから、友情を超えた感情を執拗(しつよう)に抱かれてしまった美術教師シーバとの愛憎劇をスリリングに描いた『あるスキャンダルの覚え書き』。唯一、心を許せる相手が愛猫だけというバーバラと出会ってしまったのが、シーバの運のツキとはいえ、ささいなことで妄想をたくましくするバーバラに、うっかり隙を見せてしまったために、トンデモない目に遭うシーバ。何がバーバラのゆがんだ感情を爆発させてしまったのか? 二人の関係から検証。 |
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他人の批判ばかりで人一倍皮肉屋のバーバラ。学校では生徒からはもちろん、同僚教師たちからも煙たがられていた。そんな彼女の前に現れた新任のシーバは格好のターゲット。しかも、ボヘミアン風の洋服をさりげなく着てるけど、世代の違うバーバラが見ても一発で高級品と分かるシロモノ。チェック魔の彼女の好奇心を目覚めさせてしまう。 |
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休み時間に上半身裸で遊ぶ男子生徒を注意するどころか、彼らをまぶしそうな目で眺めるシーバ。教師として長年のキャリアを誇るバーバラとしてはとても黙ってはいられない。すかさず生徒を注意して、シーバにも教師の先輩としてアドバイス。その数日後には、生徒のケンカを止められないシーバを救い、感謝されるバーバラ。この日から、急速にバーバラとシーバは親しくなっていく。 |
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ついこの間まで、誰一人、自分のことを気に留めてくれなかったのに、学校に行けば若く美しいシーバがほほ笑みかけてくれる。孤独なバーバラにとっては、シーバが隣にいるだけで心ときめくことに。そしてあるとき、シーバの抜け毛を偶然手に入れた彼女は、まるで宝物のように丁寧にハンカチに包み、持ち帰る。そして、大切な日記にスクラップ。 |
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日ごろお世話になっているお礼を込めて、バーバラを自宅に招いたシーバ。社交辞令みたいなものなのに、特別なことと思ってしまうのがバーバラ。わざわざ美容院で髪をセットし、この日のために新調したスーツを着て、手には花束まで抱えてお出かけ。そんなバーバラを迎えたのは、年老いた男性。てっきりシーバの父親かと思ったら、年の離れた夫。リッチな家庭のようだけど、障害を持つ息子もいる彼女の事情を知って、人には言えない苦労も嗅ぎ取ったバーバラだった。 |
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シーバとの友情を美しいものだと信じて疑わないバーバラ。毎日、彼女とのささいな出来事を妄想たくましく綴(つづ)っては夢見心地に。そんなある日、バーバラは、校内の美術教室でシーバと教え子の衝撃的な現場を目撃。我が目を疑いながらも、彼女の間違いを正さなくてはいけない。そんな使命に駆られて、シーバにすべてを告白させる。バーバラに弱みを握られたと思ったシーバは、家庭を壊したくないと泣き崩れる。「教え子とクリスマスまでに別れなさい!」、道徳的に考えても当然の意見だが、バーバラの本心はどうだろうか……。 |
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絶対に握られたくない弱みをバーバラに握られて、彼女の言われるまま、泣く泣く教え子と別れようとするシーバ。家では良き妻、良き母として振る舞い、学校ではバーバラとともに行動。そんなシーバを見て、バーバラはすっかり我が物にしたと毎日が夢のよう。ただ気になるのは、愛猫が年老いて、獣医からは、もはや時間の問題と宣告され、精神は不安定な状態に。突然、シーバに泣いて電話をしたり、家に呼びつけたり……。 |
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バーバラの愛猫が亡くなり、耐えられない悲しみに、またもやシーバを呼び出す。ところが、運悪く、その日は彼女の息子の学芸会。前から懸命に練習をしていた息子の晴れ舞台を見てやらなくちゃと電話にも居留守。そんなシーバのもとへ押しかけるバーバラ。わがもの顔のように振る舞うバーバラに、シーバの夫も子どもたちも不満爆発! シーバも学芸会に出かけてしまう。親友なのに、わたしの大事な愛猫の死を悲しんでくれないなんて……もう、許さない!! |
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