ハリポタファンの皆さーん! ご存知でしたか? サンタモニカに、アメリカで一番大きなハリポタグッズ専門のお店があるって?
え? 知らなかった!?
そりゃ、まずい。ハリポタの映画でシリウス・ブラック役を演じたゲイリー・オールドマンでさえ、わざわざ息子たちを連れて、ハリポタのコスチュームを買ったというお店。アメリカ中はもちろん、ロシア、日本、オーストラリア、ウクライナ、ブラジルなど、世界中からわざわざこのお店を目指してくるハリポタファンが後を絶たない有名なお店なんですよ。
さあ、知っている人も、知らなかった人も、今日はわたしと一緒に「Whimsic Alley (ウィムジック・アリー)」に潜入!
サンタモニカにあるこのお店。まずは番地からして泣かしてくれるじゃありませんか。2717 1/2 ウィルシャー通り だなんて。ハリポタの映画か本を読んだ人なら分かると思いますが、1/2いうと番地は、建物と建物との間の不思議な空間に入り込んでいくような気分になるんですよね。
そして、ドアを開けると、じゃじゃじゃーん! ハリポタワールドがそこに!! 古めかしい壁や、中世の時代に作られたような窓ガラス、怪しい暖炉やランプのある部屋など……。そんな空間を歩いていると、何だか魔法が使えるような気分になってきます。
「ダンブルドア軍団」という看板がつるしてある部屋では、ランプに照らされたガラスケースの中に、さまざまな魔法のつえが。また、隣の部屋に入ると、ホグワーツ魔法魔術学校の生徒が着るネクタイ、ベスト、ケープなどの制服がつるしてある。そして、店内の後ろのほうでは、魔女の帽子や魔術師のケープなども。
そのほか、ハリポタファンなら泣いて喜ぶフィギュアやマグカップなどのライセンス・グッズ、魔法やおまじない専門の本、ハリポタの本やビデオが置いてあります!
こりゃ、ゲイリー・オールドマンも息子を連れて来るわなぁ。また『アンダーワールド』のケート・ベッキンセイルも夫と自分の息子と、しかも自分のお母さんまで連れてきたというから、こりゃ半端じゃない。
そんなお店のオーナーは一体どんな人?
冒頭の写真を見てもらえばわかりますが、ご本人も魔法魔術学校の先生みたいな雰囲気のスタン・ゴールディンさん。でも、何とびっくり! もともとは金融関係の会計のデータベースのお仕事をされていたんですって!
そもそも、この仕事を始めたきっかけは、当時、小さかった息子さんが大好きだったポケモンカードをインターネットで売ったこと。これがかなりの反響で、そこからネットショップを始めたそう。で、ポケモンが下火になってからは、「何か新しいキャラクターはないか」と探して、当時ベストセラーになっていた“ハリポタ”に行き着いたそうな。
初めはサイトだけでハリポタグッズを売っていたけど、だんだんオーダーが多くなり、ご近所さんから「運搬トラックがうるさい」と苦情が出たのをきっかけに、3年前にサンタモニカにお店を開いたそう。
今では、サイトとお店の両方を含め、魔法のつえは1か月に約300本、魔法のケープは50着から100着ほど、そしてホグワーツ魔法魔術学校のセーターなどは、一週間に300着も売れるというからすごい。ちなみに年間通じてコンスタントに人気があるのは、ハリポタの魔法の杖とコスチュームだそうです。
もともと「お店というより、ファンがハリポタの世界を満喫できるような空間にしたかった」と言うスタンさん。インテリアはハリウッドの映画のセットのデザイナーに頼んだと言う。
だからだろうか。そんな店内に入るなり「きゃあああああ!」と歓声を上げたり、「ここに住みたい!」と言うファンも多いそう。それがスタンさんが一番うれしいことだと言う。
そんなファンのために、お店でバンドを入れてのハリポタパーティーを開いたりもするそう。去年のハリポタ映画の公開日には、2階建ての赤いロンドンバスをチャーターし、このお店でのパーティーの後、みんなでバスに乗り、深夜のプレミア会場まで移動したりしたそう。最近では「Whimsic Alley Book of Spells」という魔法の呪文の本も出しちゃったというから、金融業界で働いていた人なのに……、人生どう変わるか分からないですね。。
そして、そんな話を聞いている間にいろいろな人が入ってくる。
サンディエゴの大学に通うティファニー(18歳)とお友だちのケイティー(19歳)。2人ともハリポタの公開にあわせてコスチュームを選んでいるところだそう。ハリウッドのチャイニーズシアターで朝からコスプレして並ぶそうだ。2人ともハリポタの大ファンで、「このお店に無いものは無い!」とうれしそう。
また、ママと一緒に来た8才のグレースちゃんは、「もう何回来たか忘れちゃったぐらいこのお店に来てるの!」と元気にしゃべる。「だってね、このお店はハリポタの本で読んだ魔法のお店の世界そっくりなんだもん!」
ちなみにまだ8歳なのに、ハリポタの本はすべて読んだし、映画もすべて見ているという。一番好きなキャラはハーマイオニーだそうで、今までにグリフィンドール寮のケープやハリポタのスカーフ、魔法のつえ、魔法のキャンディーなどを買ってもらったそう。
そしてヘザー(25歳、学生)とギャラット(30歳、テレビ関係)のカップルは「ここまでス種類が豊富なハリポタ専門のお店はどこを探してもありません!」と太鼓判を押す。ギャラットさんはかなりのコスプレファンのようで、今までに、このお店で、ホグワーツ魔法魔術学校の寮の制服やケープ、セーター、ネクタイ、キーチェイン、わざわざ特注した魔法のつえなどを購入している。
「初めてこのお店に来たときは、まるでハリポタの魔法の世界に迷い込んだかのようだった」と語る表情はかなりのコアなファン。近々、ロンドンで行われる本のリリースのコンベンションにヘザーさんと行くのを楽しみにしている。
というわけで、このお店、繁華街にあるわけではないので、そんなに込み合っている感じではないけど、お店に入ってくる人のほとんどがハリポタファン。みんな、ゆっくり時間をかけて、一つ一つのグッズを見て、ハリポタワールドを楽しんでいるのでしょう。
ではこの辺で、わたしもホグワーツ魔法魔術学校の格好をさせてもらいましょう。ハリポタ・ネクタイを締め、グレイのベストを着て、黒いマントを羽織ったら、気分はすでにハーマイオニーちゃん……でも、仕上げに魔女の帽子をかぶったら、なんだかアニメのキャラクターみたいになっちゃった!?
そんなわけで、ロスに来られるときは、ぜひサンタモニカのWhimsic Alley までお立ちよりください。もしかしたら、魔法の効力でいいことが起きるかもよん……。
店内はこんな感じ。なんだか怪しい雰囲気が漂う。
ハリポタの魔法のカップ。
いらっしゃいませ~。
伝書ふくろうのヘドウィグ
うわあ、こわい! ヴォルデモート卿のフィギュアだー!
魔法魔術学校のそれぞれの寮のシンボル。ファンによって、好きな寮が違うところが面白い。
ハリポタが初めてキスをする女の子、チョウ・チャンのフィギュア。同じ東洋人として、なんだかドキドキした。
「魔法のつえはいらんかね?」とオーナーのスタンさん。
ネクタイが描いてあるTシャツ。これが結構かわいい。
お店に来たハードコアなハリポタファン。向かって右2人がヘザーとギャラット。左端がお友達。3人ともお店のケープを羽織って、何やら怪しい雰囲気。
ガラスケースに並ぶ魔法のつえ。ハリポタ、ハーマイオニー、ダンブルドアなど、さまざまなキャラクターのつえがある。ハリポタのように、自分にしっくり来るつえを選ぶのがコツ。
魔法の実演中~♪
お店の中に飾ってある等身大のドビー。
ハリポタファン。向かって右から、8才のグレースちゃん、ママ、そしてママのお友だち。ママが若い!
ハリポタファン。2人ともロスの学生。ハリポタのプレミアにコスプレして行くので、ハリポタっぽいマフラーとセーターを選んで、試着して見せてくれた。
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