週末に公開される話題の映画の中から、気になる人物をご紹介します。今週は、7月28日公開の『リトル・チルドレン』のケイト・ウィンスレットをクローズアップします。31歳の若さですでに5回もアカデミー賞にノミネートされているケイト。それもそのはず、同じ人が演じているのに、どの役もまるで別人なのです! 今まで評価の高かったノミネート作品でのケイトの熱演っぷりを紹介しつつ、役者として演技の幅広さに迫ります! |
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エマ・トンプソンとヒュー・グラントが共演した、ジェーン・オースティン原作の文芸作品に出演したケイト。まだ『タイタニック』でブレイクする前の20歳そこそこだったケイトは、次女マリアンヌを演じてアカデミー賞助演女優賞にノミネートされました。
おとなしく引っ込み思案な姉に対して、マリアンヌは典型的な生意気ガール。お金持ちのナイス・ミドルに気に入られるのですが、「どうにも好みじゃない」と無視状態です。そして、若いイケメンにコロっと落とされ、そのままめり込んだかと思いきや、即効で捨てられるマリアンヌ。ケイトは、若いがゆえに罪作りな女子を明るくイキイキと演じていました。
一番の感動ポイントは、言い寄ってくるおじ様を気持ちいいぐらいこっぴどく振るドSっぷり……ではなく、マリアンヌが雨の中立ちすくんで「ウィロビー……、ウィロビー……」と去っていった恋人の名前を呼ぶシーンです。その“恋人に捨てられ、訳も分からず放心状態です”的な演技が圧巻です! 失恋を経験したことのある女の子なら、誰もが共感してしまう演技だと思います。
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事実、小生意気でした!
Tom Wargacki/WireImage.com |
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レオナルド・ディカプリオと共演し、世界中で大ヒットしたアクション超大作。人生を渇望する自由奔放な箱入り娘のローズを演じ、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされました。そして一気にブレイクし、一流の女優への階段を上り始めます。
劇場公開当時、共演者のレオ様ことレオナルド・ディカプリオは絶大な人気を誇るアイドル・スターでした。そのときケイトはまだ無名だったので、スターの相手役を務めるわけですからかなりのプレッシャーだったはずです。「ちょっと太りすぎじゃない?」「貫禄がありすぎて、レオとは不釣合い」……などなど、ケイトの実力を知らない人たちは言いたい放題でした。しかし、一度ケイトが演じる姿を観てしまえば、レオ様を食うほどの演技に何も文句は言えなくなります!
特にラストシーンでタイタニック号が沈没し、ローズら乗客たちは氷の海に投げ出され、凍え死にそうな寒さの中、ローズが最後の力を振り絞って救助を求める笛をピーーーーっと吹くシーンの演技は真に迫るものがありました。 |
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今でも仲良し。ケイトの息子はレオを「レオおじちゃん」と呼ぶそうな。
Eric Charbonneau/WireImage.com |
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『オペラ座の怪人』のパトリック・ウィルソンと共演し、“リトル・チルドレン(=大人になれない大人たち)”にふんしたケイト。現実感ありありの疲れた人妻役で、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされました。
歴史モノやコスチュームプレイが得意のケイトですが、現代劇だってイケます。自身も劇中同様2児の母親だということも手伝ってか、かなりリアルに日常に疲れた主婦を演じ切りました。パトリックとの濃厚な不倫ラブシーンも必見ですが、注目ポイントはほかにもあります。
子どもたちを公園で遊ばせながらボーっとたたずむその姿は、もはやレッドカーペットをそぞろあるくセレブではありません!
生活観ただよう子持ちの主婦です。「きっとこれからスーパーの特売コーナーに買出しに行くんだろうな」と簡単に想像させてしまいます。ケイトの演技力のせいなのか、ただ単に実生活の反映に過ぎないのかは不明です。気になる人は実際に劇場で確かめてくださいね! |
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劇中ではこの2人、すごいことになっちゃっています!
Jeff Vespa/WireImage.com |
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文・構成:シネマトゥデイ編集部 |
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