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『オーシャンズ13』ジョージ・クルーニー

今週のクローズアップ

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今週のクローズアップ オーシャンズ13

 週末に公開される話題の映画の中から、今週は、8月10日公開の『オーシャンズ13』をクローズアップします。ハリウッドのトップスターたちが共演して一躍話題となった『オーシャンズ』シリーズ第3弾。前作の酷評渦巻く中、今回、オーシャンとその仲間たちはどんなことをしでかすのでしょうか? 2001年公開の『オーシャンズ11』、2004年公開の『オーシャンズ12』のおさらいも含めて、『オーシャンズ13』をご紹介します。
オーシャンズ11 これぞ、ハリウッド最強のドリームキャスト!

 こんな豪華なキャスティングの映画ができちゃったの!? と世界中の注目を集めた『オーシャンズ11』。名匠スティーヴン・ソダーバーグを監督に迎え、ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、ジュリア・ロバーツ、マット・デイモン、アンディ・ガルシアらが顔をそろえたわけですから。これだけで、予算オーバーになっちゃうんじゃないかという心配をよそに、世界中で大ヒット。何げにトファー・グレイスも出演しています。え、誰? って『スパイダーマン3』でヴェノムを演じた兄ちゃんです。カメオ出演ですけどね。劇中のオーシャン(ジョージ・クルーニー)とラスティ(ブラッド・ピット)のごとく、クルーニーとソダーバーグが必死にスターをかき集め、その結果、皆さん普段の半分のギャラで、出演したそうですよ。その結果、映画製作費はたったの(?)1500万ドル(約17億円)。


ストーリーは、4年間の刑務所暮らしを終え、タキシード姿&結婚指輪を身に付け、出所したダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニー)。彼は堅気になんてなるはずもなく、ラスベガスの3大カジノの現金が集まる巨大金庫から1億6000万ドル(日本円にして約177億円!!)を強奪するため、盗みのスペシャリストを10人集めるわけです。その大金の持ち主はラスベガス一の冷酷非情なホテル王・ベネディクト(アンディ・ガルシア)。そして、ダニーの元妻テス(ジュリア・ロバーツ)は、ベネディクトの恋人という人間関係。……皆さま、思い出してきましたでしょうか?


実生活でも、2005年にクルーニーは開発業者と共同出資でラスベガスにカジノ・リゾートホテル「ラス・ランブラス」をオープンさせるというバブリーなニュースが流れました。しかし、その後、ホテル事業から撤退したそうです。う~ん、とても残念。


 
「建設費が高くてさぁ、撤退しちゃったわけよ」
オーシャンズ12 豪華キャストすぎてストーリーうんぬんよりも、キャストを立てるのが大変!

 『オーシャンズ11』の世界的ヒットを受けて、第2弾を製作したジョージ・クルーニー。前作のメンバーに、ヴァンサン・カッセルとオスカー女優のキャサリン・ゼタ・ジョーンズが加わり前代未聞の豪華キャストでしたが、その期待とは裏腹に……世間の評判はかなーーーーりよろしいものではありませんでした。本作では、アメリカとヨーロッパを舞台にしている、ジョージ・ノルフィ脚本の「Honor Among Thieves」を基に、『オーシャンズ12』をたった3週間(!)で撮影したそうです。


ストーリーは、ベネディクトから1億6000万ドルを盗んで3年。盗んだお金は山分けし、みんな、堅気の人生を歩もうとしていたが……。ベネディクトはオーシャンたちひとりひとりの居場所を突き止め、「金返せや!」と復しゅうに乗り出すわけです。それで追い詰められちゃったオーシャンと仲間たち。だったら、ベネディクトからお金なんて盗まなきゃ良かったのに……。っていうか、強盗なんだから、身を潜めて生活しとけよってな気もしますが。


あまりに豪華なキャストのため、ベネディクトの復しゅうという重要な物語のほかに、それぞれのキャストを際立たせるためのエピソードを入れなければならなかった監督……。オーシャン(ジョージ・クルーニー)とテス(ジュリア・ロバーツ)の夫婦話、ラスティ(ブラッド・ピット)とイザベル(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)のラブ話、ナイト・フォックス(ヴァンサン・カッセル)との対決、ライナス(マット・デイモン)とママの家族話に、イザベルの父親探しなんてところまで話が飛んじゃっています。内容盛りだくさんのごちゃまぜ映画の誕生で、それはもう、酷評の嵐。監督の心労は計り知れません……。カメオ出演には、前作に引き続きトファー・グレイスやブルース・ウィリスが出ていますよ。


 
そろそろ、ブラピに来日して欲しいです……
オーシャンズ13 やっぱりオーシャンズのホームグラウンドはラスベガスっす!

 ソダーバーグ監督の心労は癒えたのか!? シリーズの原点である、ラスベガスが舞台となった新作『オーシャンズ13』。前2作で敵役だったベネディクト(アンディ・ガルシア)に、逆に力を借りるハメになったオーシャンたち。というのも、オーシャンの師であり、仲間でもあるルーベン(エリオット・グールド)をバンク(アル・パチーノ)が裏切ったからなのです。その復しゅうのために“バンク”カジノをブっつぶす作戦に出るわけです! 今回は、マット・デイモンが活躍していますよ。付け鼻をして、3枚目を徹底して演じています。忘れ去られていた(?)“スリ一家のサラブレット”という肩書きも、スリ名人のパパが初お目見えで、「あ~、そういえば!」とアナタの遠い記憶を呼び覚ましてくれます。


『オーシャンズ11』から6年。キャストは、プライベートで、結婚したり子どもができたり……それぞれ事情が変わり、プロデューサーは撮影の1年半前から「3作目を撮影するから、準備しておいてくれ」とみんなに伝え、オーシャンズのメンバーがそろったそうです。今回、ジュリア・ロバーツやキャサリン・ゼタ・ジョーンズは出ておらず、メインの女優はエレン・バーキンのみ。逆にこれが正解だったかも! ストーリーは1点集中で、大物女優に気を使った不要なストーリーは入っておらず、観やすい! そして、楽しい! 続編ものに厳しいアメリカの批評家たちも太鼓判を押しています!


ラストを見ると、まだまだ続きそうな気配の『オーシャンズ』シリーズ。しかし、8月に来日した際、クルーニーの口から「続編はない」と断言していました。ということは、これが観納め!? 前作『オーシャンズ12』を観て、「劇場に行くのはちょっと……」と思っているアナタ、今回は娯楽映画として、そして夏休み映画として、とっても楽しめる1作に仕上がっています!


今回もオーシャンズの面々はこじゃれてます。
(C) 2007 Warner Bros. Entertainment Inc - U.S., Canada, Bahamas & Bermuda. (C) 2007 Village Roadshow Films (BVI) Limited - All Other Territories.

文・構成:シネマトゥデイ編集部

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