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米ボックスオフィスのチャートを賑わす全米話題の映画を厳選して紹介します。
2007年7~8月の初登場1位を飾ったのはどの作品か!?
今月も話題作が目白押しです! |
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英題:hairspray
監督:アダム・シャンクマン
キャスト:ジョン・トラヴォルタ、ニッキ・ブロンスキー、ミシェル・ファイファー
おしゃれとダンスに夢中な女子高生トレーシー(ニッキー・ブロンスキー)の夢は、人気テレビ番組「コーニー・コリンズ・ショー」のダンサーになること。ある日、番組のオーディションが開催されると知ったトレーシーは、自分と同じく大柄な母親エドナ(ジョン・トラヴォルタ)の反対を押し切り、オーディションに参加する。 |
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1987年にジョン・ウォーターズ監督が発表し、カルト的な人気を得た『ヘアスプレー』。主人公のママ役に、ジョン・トラヴォルタが女装して挑戦し、アメリカで大ヒット中の「ハイスクール・ミュージカル」に主演したザック・エフロンも出演している現代版リメークバージョンは、公開前、批評家からの評価も高く、話題性も十分だった。しかし、同日に公開されたアダム・サンドラーの新作に首位を取られてしまうという残念な結果に……。2位にもつけず、初日ながら3位になってしまったのは、子どもたちの人気度がとにかく高い『ハリーポッターと不死鳥の騎士団』の根強い人気に勝てなかったことが敗因だろう。『シカゴ』『オペラ座の怪人』など、ミュージカル映画がヒットし続けているミュージカル大国のアメリカでは、なかなか珍しい結果となってしまった。しかし、実際に見た観客の満足度はしっかり満たしているようで、Web上での評価は上々。アメリカの劇場の中には、エンドロールが流れると総立ちで踊りだしてしまうという楽しい現象まで飛び出しているようだ。 |
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<ザック・エフロン>
主人公があこがれている男の子、リンクを演じるのはアメリカのスーパーアイドル、ザック・エフロン。アメリカのディズニーチャンネルで放映されて以来、ものすごい人気となったテレビ映画「ハイスクール・ミュージカル」の主役を務めたことから大・大・大フィーバーを巻き起こした男の子なのです。この映画で、ザックが演じるリンク同様、今やアメリカ中の女の子たちが、「会ったら死ぬ」と断言してしまうほどあこがれのアイドルです。そんなザックが演技に目覚めたのは、11歳のとき。それまでは、普通の生活をしていたザックですが、歌やダンスのレッスンで才能が開花し、あっという間に「ピーターパン」や「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」などの舞台に立つほどに。そして、いろいろなドラマに出演したのち、ついに出会ったのが、「ハイスクール・ミュージカル」! 本作で、主役のトロイを演じた彼は、一晩のうちに大スターに! 歌も踊りも、演技も……すべてパーフェクトにこなせる、要チェックな現代のトラヴォルタなのですっ!
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英題:war
監督:フィリップ・G・アトウェル
キャスト:ジェット・リー、ジェイソン・ステイサム、ジョン・ローン
FBIアジア系組織犯罪捜査科のクロフォード(ジェイソン・ステイサム)は、同僚とその家族を “幽霊”と称される殺し屋のローグ(ジェット・リー)に無惨にも殺されてしまった。3年後、クロフォードの宿敵ローグがサンフランシスコのヤクザ街に姿を現し、中国系暴力団と日本のヤクザの抗争を複雑にかき回し、激化させる。 |
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日本の真田広之が、悪役として登場する『ラッシュアワー3』。しかし、『ローグ アサシン』では、石橋凌が日本のヤクザを熱演。もちろん英語のセリフも少々話す……が、この作品中で一番すごいのはジェイソン・ステイサムが意味不明の日本語を、ベラベラと話していることだ。流ちょうなのか、何なのか分からない日本語だが、やはり独特のイントネーションがアメリカ人には面白いのか、劇場のところどころでくすくす笑いが。とにかくジェイソン以外の出演者が、ジェット・リー、石橋、ジョン・ローン、そしてケイン・コスギと、アジア勢がすごい。あまりにもアジア色が強かったためなのか、公開初日から5位と、多少残念なスタートとなってしまった。それでも、ジェット・リーを相手に迫力満点の立ち回りを見せるケインや、日本刀を振り回す石橋など、日本人がここまで活躍している映画は、ハリウッドでは珍しいはず。日本で公開されるときには、ぜひ一度ジェイソンの日本語を劇場まで観にいってほしい。 |
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<ジェイソン・ステイサム>
実は、元飛び込みの選手だったという異例な過去を持つジェイソン。最近はハリウッド映画で大活躍中のため、アメリカ人に間違われがちですが、生まれはイギリスでございます。ジェイソンが、最初に注目を浴びたのは、ガイ・リッチー監督作品『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』。本作のユーモラスなキャラクターでイギリスのみならず、ハリウッドでも人気を集めたジェイソン。イギリスの俳優は、イギリスのアクセントをアメリカンに直すのが大変で、とっても苦労することが多いそうですが、もともとアメリカン英語も得意だというジェイソンは、あっという間にハリウッドで活躍するようになったのです! 数々のアクション映画に出演しているジェイソン、もはやアクションスター……のようなおもむきもありますが、『アドレナリン』のように、街中でいきなりエッチをし出したり、普通のヒーローとはひと癖もふた癖も違う個性派アクションスターであります。そんな面白キャラが、男女問わず人気がある秘密なのでしょう!
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英題:stardust
監督:マシュー・ヴォーン
キャスト:クレア・デインズ、チャーリー・コックス、シエナ・ミラー
イギリスの外れにあるウォール村の青年トリスタン(チャーリー・コックス)は、村一番の美女ヴィクトリア(シエナ・ミラー)に恋をしていた。ある夜、村にある壁の向こうに落ちた流れ星を目にした彼は、それを愛の証としてヴィクトリアにプレゼントすることを決意。壁の外に広がる魔法の国ストームホールドへと足を踏み入れる。 |
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クレア・デインズ、ロバート・デ・ニーロ、ミシェル・ファイファー、シエナ・ミラー、ピーター・オトゥール……と出演者たちのギャラを想像するだけでも恐ろしいほどのビッグネームをそろえた強力なキャスティングで作られたファンタジー映画。ハリウッドでは、『ハリーポッター』『ロード・オブ・ザ・リング』と、軒並みファンタジー映画がヒットを飛ばしているが、本作はこれだけのスターを持って製作されたにもかかわらず、公開初週は何と4位と全く振るわぬ結果に……。総製作費70億円をかけた大プロジェクトだっただけあり、この興行不振はかなりの痛手となってしまうはず。しかし、実際に映画を観た観客の反応は上々で、「今年ナンバーワンの映画!」という褒め言葉が軒を連ねている。ストーリーもしっかりしていて、さらに演技派がこれだけ集まれば、面白くないわけがないこの作品。観客を満足させているにもかかわらず、成績が振るわないのは、PRの失敗が大きかったのかもしれない。 |
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<チャーリー・コックス>
大物がたくさん出ている本作ですが、実は主演のチャーリー・コックス! 共演者ばかりが、大きく取り上げられているのはちょっとかわいそうですね……。というわけで、本作のイケメンチェックは、皆さんにあまり名前を知られていないチャーリーをご紹介しましょう。チャーリーは、1982年生まれの25歳。イギリス・ロンドン生まれの、シティーボーイ! 身長は180センチのイケメンくんです。ロンドンにある演劇学校で、演技を学び、ドラマや芝居で活躍。そして、この大作『スターダスト』の主役に大抜てきされたのです。本作で共演した、クレア・デインズとは大の仲良し。撮影が終わった後も、2人で遊びに行ったり、ご飯を食べに行く仲だとか。それでも今はシングルらしいので、ご安心ください! チャーリーは、現在ロンドン在住。趣味は旅行で、これまでアメリカや、ヨーロッパ、香港などを旅したことがあるそう。日本にもぜひ、遊びに来てほしいですね!
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英題:no reservation
監督:スコット・ヒックス
キャスト:キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、アーロン・エッカート、アビゲイル・ブレスリン
マンハッタンの高級レストランで料理長を務めるケイト(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)は、ある日、姉を交通事故で失い、残されためいのゾーイ(アビゲイル・ブレスリン)を引き取ることに。一方、仕事場には、ケイトとは正反対の性格の陽気な副料理長ニック(アーロン・エッカート)が新たに雇われる。 |
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ドイツ映画『マーサの幸せレシピ』を、キャサリン・ゼタ・ジョーンズが主演でリメークしたロマンチック・コメディー。今ハリウッドでは、昔のハリウッド映画をリメークするパターンと、外国映画をリメークするパターンがあるようで、どちらかというとオリジナル作品が知られていない外国映画リメイクの方が成功しやすいようだ。例えば、香港映画の『インファナル・アフェア』をリメークした『ディパーテッド』は、マーティン・スコセッシ監督がアカデミー賞を受賞したほどの大ヒットを記録。最近では、ジェニファー・ガーナーが日本映画『いま、会いにゆきます』のリメーク権を買ったことも大きな話題になっている。観客層がある程度狭いラブ・コメディーとしては、公開初週5位発進は、まずまずの成績といったところだろう。問題は、その位置でどれだけ踏ん張れるか……だが、結果的に3週連続でトップ10入り。どんどんトップ10から落ちていく作品もある中では、かなりの健闘を見せた。 |
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<アーロン・エッカート>
本作で、自由人なコックさんを演じるアーロンは、私生活でもとっても自由人なお方です。カリフォルニアで生まれ育ったアーロンは、両親の仕事の関係で、オーストラリアのシドニーや、イギリスで暮らしたこともあった“アメリカン転勤族”。また、高校を卒業したばかりのアーロンは、周りの同級生が大学に進学したり、就職したり、人生の方向性を探している中で、いきなりの「オフ入ります!」宣言! 強気過ぎます。ましてや働いてもいないのに、勝手にオフです。しかもその期間、何と3年! 長いっ。その3年間、アーロンはハワイでサーフィンをしたり、カナダでスキーをしたりして、自由気ままに過ごしていたようです。そんな自由人の彼なので、女性関係もとっても自由。婚約までいったこともありますが、その後破局。もうすぐ40歳ですが、楽しい独身貴族のようです。また、“ニック”という役名を演じることが多く、本作でも演じた“ニック”は、4度目。“ニック”な顔をした、自由人アーロン。日本でもブレークの予感がします!
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英題:The invasion
監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル
キャスト:ニコール・キッドマン、ダニエル・クレイグ、ジェレミー・ノーサム
ある日、アメリカでスペースシャトルの衝突事故が起き、国中が大騒ぎになる。そんな折り、精神科医キャロル(ニコール・キッドマン)の元夫(ジェレミー・ノーサム)が、急に息子との面会を要求してくる。その突然の変化が気になった彼女は友人のベン(ダニエル・クレイグ)にも相談し、息子を元夫に会わせることにするが……。 |
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リメークが大流行のハリウッドとはいえ、本作『インベージョン』のリメークはなんと過去通算4回目!
ニコール・キッドマンに、『007』シリーズのダニエル・クレイグというビッグスター2人の力を持ってしても、公開初週5位という散々な結果に……。もちろん、リメイク4度目というのも大きな敗因の1つでもあるのだが、一番の敗因は評論家からの恐ろしいほどのこき下ろし攻撃だったのではないだろうか? 比較的甘いレビューを書くシカゴサンタイムですらC評価だが、毒舌がいつでも絶好調なニューヨークタイムスやニューヨークポストは、何とD評価! 「ニコール・キッドマンはミスキャスト。また、ダニエル・クレイグの使い方は役者の無駄使い……。」など酷評続き。公開前から、これだけ言われてしまったのは痛手だったようだ。しかし、「観たら、意外に面白かった」ということも多い、観客の評価でも、本作はイマイチ。「やっぱり面白くなかった」という手痛いコメントで公開3週目にはあっという間にランク外に落ちてしまった。
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<ダニエル・クレイグ>
イギリスに生まれたダニエルは、16歳のときに演劇学校に通い始め、演技の基礎を身に付けました。イギリスで、地味ながらも、着々と演技のキャリアを積んでいたダニエルにとって、人生の転機となったのが2006年、ジェームズ・ボンド役に初挑戦した『007/カジノ・ロワイヤル』。この作品で演じた、とってもセクシ~~~~~なボンドが、世界中の女性たちに火をつけ、ダニエル人気は最高潮に!! あっという間にスターになったダニエルは、『007/カジノロワイヤル』以降、絶好調な快進撃を進めております。ニコール・キッドマンとの共演を果たした本作に続き、来年公開される『ライラの冒険 黄金の羅針盤』は世界中から注目されており、ポスト・ハリポタ! との呼び声が高い超大作。さらには、2008年の『007』最新作で前作の数倍ギャラがもらえるとか……。そう! ボンド役に決まったとき、ひどいバッシングを浴びてしょげていたダニエルは、今やウッハウハな状態なのです! 脂が乗りまくっているダニエルの魅力から、もう目が離せませんっ!!
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