まずは、離婚後に分配されることになる夫婦間の資産の問題なのですが、西欧諸国では往々にして、「夫婦間の資産は平等に二人のものである」という法律があり、最初に誰がいくら持参しようが、いったん結婚したら財産は二人のもので、離婚時はまん中で真っ二つに分けて分配しなければならないという法律があります。これは、子育てに専念し専業主婦をしてきた女性たちを離婚後の金銭不足から守るために作られた法律なのですが、最近ではマドンナのように女性の方が稼ぐ夫婦も多々で、ましてやセレブの稼ぎ出す収入といえば国家予算並みであるのは皆さんもご存知の通りです。
離婚時にゴッソリと財産を持っていかれないようにと、スターたちは往々にして結婚前にプリナプ(Prenuptial Agreement)という婚前契約書を交わします。これは、「万が一離婚になった場合、自分の持ってきた以外の財産は請求しません」という、何ともロマンのない書類です。ただ本当にロマンがないので、今回のマドンナとガイ・リッチーのようにプリナプを交わさないカップルもいるのですが、こういった場合は離婚後に資産分与でもめるといったケースも珍しくありません。でも、この二人は今の状況から見ると、ガイ・リッチーが紳士的なスタンスを保っているようなので、お金でもめるという事態は避けられるかもしれません(でも、ゴシップ誌によるとガイ・リッチーの本音は、『とにかくマドンナとかかわるのは、もうウンザリだから早く済ませたのさ!』とのこと。こ……ここまで嫌われたか、マドンナ!?)。 |