『フロスト×ニクソン』特集:伝説の男たちの駆け引きから、心理操作術を学ぼう!
野心満々のイギリスのテレビ司会者vs.糾弾された元アメリカ大統領による、伝説の男たちの人生を賭けたトークバトルが展開! アメリカで驚異的な視聴率を記録したインタビュー番組を題材に、頭脳と話術を武器に闘う二人の駆け引きをエキサイティングに描いた映画『フロスト×ニクソン』。彼らの世紀の対決から、超一流の心理操作術を学んでみましょう。駆け引き上手は、人生の成功者への近道! 伝説の男たちのトークバトルから、人生の勝者となるテクを盗もう!
【職業】
イギリスとオーストラリアで活躍中のテレビ番組司会者。
【特徴】
9:1のピッチリ分け目と、ピカピカの作り笑顔がトレードマーク。
【得意技】
コメディアン出身ならではの、ジョークを散りばめた軽妙なトーク術。
【野望】
アメリカ進出を夢見て、元アメリカ大統領の単独インタビューという無謀な勝負に挑むが、実は政治のことなどまったく知らないお調子者。勢いで番組企画を進め、法外なギャラでニクソンを口説いたものの、肝心のお金は自腹でかき集めるハメに。
【職業】
ウォーターゲート事件で、政界から引きずり下ろされた第37代アメリカ合衆国大統領。
【特徴】
鋭い眼光と不敵な笑み。緊張すると上唇を触ってしまうのがクセ。
【得意技】
論点をすり替える言い逃れ術と、策をろうするテクニックは天下一品。
【野望】
国民からはサイテーとのレッテルを張られてしまったが、汚名を返上して政界に復帰する機会を虎視眈々(たんたん)と狙っている。野心家のフロストをちょろい相手と判断し、インタビューを承諾。破格のギャラと名誉挽回(ばんかい)のチャンスを手に入れる。
ベテラン・ジャーナリストとアンチ・ニクソン派のノンフィクション作家をブレーンにつけ、彼らの作った筋書き通りにインタビューを敢行。いきなり確信を突く質問のジャブでニクソンをひるませるが、巧みな話術でかわされてしまう。強烈なパンチを繰り出せないまま、ひたすら聞き役となり果てるフロストに、ブレーンたちもイライラが爆発!
冷静沈着な側近たちに囲まれ、百戦錬磨の策士ぶりを発揮。「ギャラは用意できたのか?」などと、インタビュー直前にフロストを動揺させ、本番では論点を巧みにすり替えて政治家としての功績を猛アピール。何を問われても“カエルの面にションベン”状態。真実のカケラも見せない上に、軽快なトークでフロストをノックアウト!
インタビュー収録も残すところあと1日。ホテルで己の無力ぶりを嘆くフロストのもとに、ニクソンから電話がかかってくる。「勝ってスポットライトを浴びるのは一人だけだ」という彼の好戦的な言葉に、メラメラと闘志を燃やすフロスト。それまで人任せだったニクソンのリサーチをブレーンたちとともにやり直し、重大な攻撃ポイントを発見!
これで政界復帰は間違いなし! と余裕でラストバトルに挑むニクソン。だが、彼のふてぶてしい表情の奥には、政治家として国民を失望させてしまったことへの苦悩と後悔が隠されていた。用意した質問メモを捨て、自分自身の言葉で真実を追及し始めたフロストを前に、ニクソンの最後の駆け引きが始まる!