『レイン・フォール/雨の牙』特集第1弾~ジョン・レインを解剖!~
レイン・フォール/雨の牙
原作は全米ベストセラー小説! 日本が誇る実力派俳優、椎名桔平と名優ゲイリー・オールドマンの共演! 日本映画の枠を超えた話題のサスペンス映画『レイン・フォール/雨の牙』が公開される。物語の中心となるのは、ジェイソン・ボーンにも匹敵するエモーショナルな暗殺者ジョン・レインだ。表と裏、2つの顔を持つレインを解体してみよう!
暗殺者 ジョンレイン
ジョン・レインのプロフィール
アメリカ国籍のジョン・レインは、日系ハーフの暗殺者。余計なことは一切口にせず、クライアントの依頼を完ぺきにこなす。そんな彼の強靭(きょうじん)な精神と肉体は、高校のころに入隊した軍隊で鍛えられた。27歳で秘密工作員となり、アメリカ軍特殊部隊でも活躍。退役後は暗殺者として裏街道を歩んできたレインだが、今回の仕事を最後に引退しようと考えていた。だが危険なわなにはまり、追う側から追われる側になってしまう……。
レインは、どこの組織にも属さない一匹狼。痕跡を一切残さず、自然死に見せかけて暗殺を遂行するのが特色で、相手の心臓に埋め込まれたペースメーカーを遠隔操作することなど朝メシ前。その大胆かつ巧妙な手口は、殺しのプロと呼ぶにふさわしい。もちろん狙った獲物は確実に仕留め、これまでにミスは一度もない。政財界や裏社会の重要人物を主なターゲットとし、女と子どもには手を出さないのが流儀だ。独自の美学を貫く誇り高き暗殺者、それがレインの表の顔なのだ。
殺しのプロとして、常に死と隣り合わせで生きてきたレイン。そのクールでシニカルな表情の裏には、少年のような純粋さと、強い孤独感が隠されていた。そして彼は、一人の女性との出会いによって、自らの内面と向き合うことになる。巨大な陰謀に巻き込まれながらも、ひたむきにレインを信じ、共に逃避行を続けるジャズ・ピアニストのみどりだ。彼女と心を通わせたことで、レインは穏やかな優しい素顔を見せるようになっていく。だが、逃げ惑う二人の前に、思いも寄らない衝撃の事実が待ち受けているとは……。
暗殺者レインを演じたのは、人間ドラマからアクションまで、幅広く活躍する椎名桔平。本作ではアメリカ軍特殊部隊出身の暗殺者という難役に挑み、新境地を切り開いた。中でも注目なのが、彼がトライした“クラブマガ”と呼ばれる護身格闘術。椎名は「接近戦なので、ときどき相手に当たってしまうんです」とその難しさを語っていた。本格的なアクションはもちろん、ゲイリーとの対決シーンでは流ちょうな英語も披露。そんな椎名の鬼気迫る演技は、まさに必見だ!