『レイン・フォール/雨の牙』特集第2弾~うごめく思惑と深まる謎~
レイン・フォール/雨の牙
消えたメモリーをめぐって、手に汗握る逃亡劇が繰り広げられる映画『レイン・フォール/雨の牙』。暗殺者ジョン・レインを執拗(しつよう)に狙う追跡者の正体とは?そして、メモリーには何が隠されているのか!?謎に満ちた事件の真相に迫るべく、登場人物たちの思惑を探ってみよう!
狙った獲物は逃さないすご腕の暗殺者。今回の任務は、高級官僚・川村安弘を自然死に見せかけて殺し、彼が所持しているメモリーを奪うこと。だが、そのメモリーはこつぜんと消えてしまい、レインは何者かに追われる羽目になる。そんな中、東京の雑踏に紛れ込んだレインを、街中に設置された何万台もの監視カメラが見つめていた。
目的のためなら手段は選ばないCIAアジア支局長。消えたメモリーの行方を血まなこで捜すレインの様子を、オフィスのモニター越しに監視し続けている。ホルツァーの狙いは、川村がメモリーに隠したとある機密情報。CIAのアジア支局には、なんとしてでもその情報を手に入れたい理由があった。
地下鉄の車内で絶命した川村の死に疑問を抱くベテラン刑事。鑑識の結果、川村の死因は心臓発作と判明したのだが、短期間の間に3人もの高級官僚が自然死しているのだ。これを単なる偶然と決め付けてしまっていいのだろうか? 持ち前のカンの良さと粘り強さで捜査を進めるタツの前に、暗殺者レインの存在が浮かび上がる。
川村の長女で、将来を嘱望されるジャズ・ピアニスト。データを持っていた父親と、大学生の妹を何者かに殺されてしまう。そして、突然現れたレインから自分も命を狙われていると知らされ、彼とともに過酷な逃避行をすることになる。絶望のふちに立たされたみどりは、「オレを信じろ!」というレインに心を開いていくのだが……。
事件の核心に迫るレイン、彼を追い詰めるCIAと警察! それぞれの思惑を胸に、データをめぐる命懸けの攻防戦が幕を開ける!