『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』特集 ~予告編で明らかになった思いとは!? マイケル・ジャクソンの魅力を再検証!~
今年6月、急死したマイケル・ジャクソンが生前、「THIS IS IT(これが最後だ)」と宣言した復帰ライブの全ぼうが、映画『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』でついに明らかに! 全世界公開を前に、改めてマイケルの魅力と才能を検証したい。
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マイケルのライブ会場といえば、スタジアム規模のものが主流であり、幻のロンドン公演“This is it”も約2万人収容のO2アリーナが会場として用意されていた。ステージ後方には巨大スクリーンが設置され、映し出される最新の技術を駆使した映像とマイケルが見事にシンクロする。さらには、より進化したムーンウオークがお披露目される予定だったという噂もあった……。
マイケルのトレードマークといえば、ムーンウオーク。まるで月面を滑るような流麗な動きは、一瞬にして観る者に魔法をかけてしまう。このムーンウオークが初披露されたのは1983年、「モータウン25」特番でのこと。その時間はわずかに3秒間。だが、それはポップミュージックの歴史を永遠に変える瞬間だった……。
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全世界で1億枚以上を売り上げたアルバム『スリラー』の記録は今も破られていない。ジャクソン5時代も含めると59曲がビルボードのトップ40にランクインし、うち17曲がナンバーワンに! これまでに発表したアルバム、シングル、ビデオの総セールスは約8億万枚を記録しており、これらの数字はさらに伸び続けている。わたしたちが彼の真価を目の当たりにするのは、これからなのだ!
誰の心にも思い出の一曲が存在するであろう、マイケルが遺した名曲たち。映画『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』の予告編で大フィーチャーされている「Billy Jean」もハズせない1曲の1つだろう! 切ないメロディーと低音ベースのグルーヴ感が印象的なナンバーにのる、いわれのない中傷に苦しむ青年の心情をつづった歌詞は、未来の自分を予言していたのだろうか……。
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2009年3月、突如発表されたマイケル・ジャクソンのロンドン公演。当初は10公演が予定されていたが、最終的には全50公演のスケジュールが組まれ、用意された75万枚のチケットは発売から数時間でソールドアウトとなった。すでにチケットの払い戻しが始まっているが、ファンの多くは払い戻しをせずに主催者サイドが用意したメモリアルチケットと引き換えているそうだ。
今となっては皮肉にさえ聞こえる「THIS IS IT(これが最後だ)」だが、復活ライブにすべてをかけていたマイケルにとって、これ以上パワフルな意思表明はなかったはず。メディアの雑音が多い故郷アメリカではなく、ポップスの聖地イギリスを復帰の地に選んだ点からも、マイケルの本気と覚悟がうかがえた。彼が自身でいられる場所、それはステージ上だけだったのかもしれない……。