踊るたびに長いまつ毛も揺れる貴公子 松下優也

＜インタビュー＞

Q：松下さん本人という役どころでしたが、どんな感覚で演じられましたか？
素に近い感覚で演じたつもりですが、それでも台本というものがあり、せりふというものがある。自分とは全く違う役を演じるよりも、かえって難しい気がしましたね。「自分って、何なんやろ？」と考えたりもして。そんな中で、せりふだと感じさせないくらい、素に近い自分を目指しました。

Q：映画の中のユウを、松下さん自身だと思っても差し支えないですか？
問題ないです！　ダンスのリハーサルやレコーディングのシーンなども出てくるんですが、僕が普段やっていることです。あと、ラジオ収録でアーティストになったきっかけや将来の夢を語るシーンがありますが、あの場面も僕自身の言葉ですね。

Q：ユウは20歳ならではの葛藤や孤独感を抱えていますが……。
僕自身もユウのように、日々について考えることはあります。仕事以外の時間は一人でいることも多いので、ぼーっと考えたりしますね。そういった面でも、やっぱり自分に近いものがあります。

Q：倉科カナさん演じるヒロイン、きいのような女の子をどう思いますか？
きいは夢を一生懸命追いかけている女の子なんですよね。男女問わず、そういった熱さを秘めている子は大好きですし、自分もそうありたいです。

Q：クライマックスでユウはきいにある格好良いことをしてあげますが、松下さん自身そんな経験は？
そうですねえ。僕は格好つけることがすごく苦手なので、ああいうことは……さすがにないです（笑）。でも、夢を応援してあげたい気持ちはあるので、気持ちはすごくわかります。そういう意味で、夢を探している人や追っている人全員に観ていただきたい映画でもありますね。

＜一問一答＞

Q：好きな映画を3本教えてください。
『ドラムライン』、『ハッスル＆フロウ』、『インセプション』。最初の2本は僕の好きなブラック・カルチャーの作品で、『インセプション』は最近観た中で一番面白かったものです。

Q：好きなスポーツは？
自分でやるならサッカー、見るのは高校野球。甲子園が地元でもあるので、毎年感動させられています。

Q：今、ハマっていることは？
一人で映画を観に行くこと（笑）。最近、『インセプション』以外では『トイ・ストーリー3』、『アイアンマン2』、『プレデターズ』、『告白』……など観ました。

Q：絶対に手放せないものは？
音楽！　いつも聞いているので、欠かせないですね。

Q：初恋の思い出は？
小学校5、6年生のとき、女の子が男の子に告白するっていうブームがあって、そのときに告白されたリエちゃんと付き合いました。……あれ？　名前違ったかな？（笑）

Q：フラれた経験は？
小学校6年か中学生のときに、告白した次の日にフラれました。僕は基本的に自分から行くタイプなので。

Q：好きな女性のタイプは？
笑顔がかわいい子が好きです。女の人にニコッてされるといいですよね。

Q：自分をどんな性格だと思いますか？
厄介な性格だと思います。シャイで人見知りだけど、慣れたらめっちゃしゃべるという（笑）。

Q：俳優としての野望を一つ教えてください。
サムライの役をやってみたいです。「バガボンド」の武しゃんになりたい。

Q：ハリウッド進出にご興味は？
そんなに大口はたたけないですけど、永遠の夢ですね。渡辺謙さんとか、本当に尊敬しています。

 
取材・文：渡邉ひかる　写真：高野広美

作品情報

映画『ヒカリ、その先へ』は10月23日より新宿バルト9ほか全国で公開
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