第36回『モンガに散る』イーサン・ルアン
イケメン発掘調査隊
イケメン調査隊 vol.36
ジョン・ウーも大絶賛! 男気あふれるアジアの情熱系プリンス イーサン・ルアン
<インタビュー>
Q:本作は台湾で本年度の最高動員数を記録し、あのジョン・ウーさんも絶賛されていたそうですが、ヒットの理由をどう分析しますか?
一言で言うと、エモーショナルな部分。出演した俳優たちの感情が本物だったから、それが観てくれた人にも伝わったのだと思います。この作品は、撮影の2か月くらい前からアクションのトレーニングやいろんな準備をして、スタッフや役者同士が本当の信頼関係を築いてから撮影したんです。それまでは、悲しみよりも喜びを表現する方が難しかったけど、今回は仲間たちがじゃれ合うシーンも心から楽しむことができました。
Q:ではマーク・チャオさんほか、仲間を演じた皆さんとはプライベートでも仲良しに?
もちろんです! 映画の中に、お互いの指を切って義兄弟の契りを交わすシーンがありますが、監督がリアリティーを追求される方だったので、実際に指に傷をつけて血を入れた杯を飲み交わしたんです。だから、僕たちは本当の義兄弟になってしまったわけです(笑)。しかも、1回目の撮影でNGが出てしまったので、僕は2回も指を切ったんですよ! 「大丈夫、指は10本あるから10回は撮影できる!」って、みんなで冗談を言い合っていました(笑)。
Q:極道の世界で生きる青年モンクを演じる上で、どんな役づくりをしましたか?
モンクと僕は暮らしぶりも社会背景もまったく違うので、役づくりではすごく苦労しました。撮影に入る前に本物の極道と話をして、どうしたら裏世界にいる人間になれるのかリサーチしながら、少しずつ役に入っていきました。実は、あまりにも役に成り切ってしまったので、久しぶりに会った友達に「顔つきやしゃべり方がコワイ!」と言われちゃって……。映画の撮影中にモデルの仕事をしたときも、なかなか笑顔になれなくて、われながら表情がコワイと思ってしまいました(笑)。でも、本当の仲間になれたみんなと一緒に出演した作品なので、今までやった役の中で一番自然に演じることができましたね。
Q:極道同士の抗争に巻き込まれたモンクは、仲間から誤解されるような行動をとってしまいますが、あなただったらどうすると思いますか?
モンクは、仲間のために全力を尽くしました。他の人から見たら間違った方法だったかもしれないけど、本気で仲間のことを思って行動したんです。僕もモンクと同じですね。たとえ仲間から誤解されたとしても、みんなのために力を尽くすと思います。
<一問一答>
Q:自分のチャームポイントは?
性格かな? 本当は目って言おうと思ったんだけど、自分で言うのも変なので、性格ということにしておきます(笑)。
Q:長所と短所を挙げてください。
長所は、目標を定めたらとことんやるところ。水泳をやっていたから、根性にだけは自信があります。短所は……ちょっと天然なところかな(笑)。自分のことに無頓着で、スタッフに頼りきってしまうところがあるんです。特に、ヘアメイクさんはまるで僕の子守みたい(笑)。
Q:好きな女の子のタイプは?
女性なら誰でも(笑)! ちょっと前までは「年上が好き」って答えていたんですけど、今は年齢に関係なく、どんな女性でも大好き。特に食事をするときに、気取らずに何でも食べてくれるような自然体の女性がいいですね。
Q:ご自分の好きな顔のパーツは?
目をよく褒められます。
Q:女の子から言われて一番うれしかった言葉は?
ストレートな性格なので、カッコイイと言われると素直にうれしいです。汗をかいちゃうけど(笑)。
Q:逆に、一番ショックだった言葉は?
自分を認めてもらえないとショックですね。「お前にはできないだろう」とか言われるのが一番こたえます。
Q:日本で遊びに行ってみたいところは?
時間があったら歌舞伎町に行ってみたいです! 歌舞伎町って、映画の舞台となった台湾のモンガに雰囲気が似ていると思うんです。『モンガに散る』も、撮影で行く前はちょっと怖いイメージがあったけど、実際は人情深くてすごくいい町でした。だから、歌舞伎町の面白さを味わってみたいです。
Q:ちなみに、好きな日本食はありますか?
たくさんあります! タコ焼き、お好み焼き、ウナギ、ラーメン……あと、肉が大好きなので焼肉もいいですね。日本の焼肉は最高(笑)!
取材・文:斉藤由紀子 写真:尾藤能暢
作品情報
映画『モンガに散る』は12月18日よりシネマスクエアとうきゅうほかにて全国順次公開
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オフィシャルサイト
コピーライト:
(C) 2010 Green Days Film Co. Ltd. Honto Production All Rights Reserved.
生年月日 :1982年11月8日
出 身 :台湾
身 長 :184cm
特 技 :水泳
芸歴:
ファッションモデルを経て2004年に俳優デビュー。台湾のテレビドラマ「花様少年少女(花ざかりの君たちへ)」などに出演した後、2008年に台湾で大ヒットを記録したテレビドラマ「ハートに命中100%」で大ブレイク。『モンガに散る』では、『レッドクリフ』シリーズのジョン・ウー監督や、『ウォーロード/男たちの誓い』のピーター・チャン監督などに演技が高く評価され、本作で第47回台湾金馬奨主演男優賞を受賞し、台湾の新世代スターを代表する存在に。
<映画>
■2007年
『神選者』
『情非得巳之生存之道』
『六號出口 (ウエスト・ゲートNo.6)』
■2008年
『男孩 (Orzボーイズ!)』
『男生里』
■2009年
『愛到底 L-O-V-E』
■2010年
『(モンガに散る)』
『劍雨江湖』
<テレビ>
■2004年
「米迦勒之舞」
■2005年
「緑光森林 (緑のシンフォニー)」
■2006年
「花様少年少女(花ざかりの君たちへ)」
■2007年
「情熱仲夏(ぴー夏がいっぱい)」
「我在墾丁*天氣晴(墾丁は今日も晴れ!)」
■2008年
「ハートに命中100%」
「無敵珊寶妹」
■2009年
「敗犬女王」
■2010年
「下一站, 幸福」