GWレジャーはガリバーにお任せ! 今週のクローズアップ 2011年4月21日 ジャック・ブラック主演最新作『ガリバー旅行記』がゴールデンウイーク目前の4月15日に公開! 現代の優れた3D技術によって、アドベンチャーであり、巨大アトラクションともいえる新たな世界を作り出した本作。旅行気分もレジャー気分も手軽に味わえてしまう『ガリバー旅行記』をご紹介します! ガリバーというと、本を読んだことのある人もない人も、すぐに思いつくのは小人の国に漂流し、砂浜で張り付けにあうガリバーの姿ではないでしょうか。実は、『ガリバー旅行記』とは、「リリパット(小人国)渡航記」「ブロブディンナグ(大人国)渡航記」「ラピュタ、バルニバービ、グラブダブドリップ、ラグナグおよび日本渡航記」「フウイヌム国渡航記」という4編で構成された物語というのはご存じでしょうか。本作のベースともなっており、前述したような一般的なお話が、その中の「リリパット(小人国)渡航記」。 本作では、舞台を現代のニューヨークに移し、新聞社で万年郵便係のガリバーが、ひょんなことで担当することになった旅行記事の取材中に嵐に巻き込まれ漂流。身長8センチほどの中世の小人たちが暮らす王国リリパットで英雄になってしまうという話にアレンジされています。 手先が器用で好奇心旺盛、平和主義でフレンドリーなリリパットの人たちは、とってもピュアで愛くるしく、見ているだけでほほ笑ましい、まさしくおとぎ話の世界の住人。そんな彼らと、iPhoneやコーヒーメーカー、ゲームといったガリバーが持ち込んだ現代カルチャーとの出会い、それに伴う変化は、まさしく現代版ならではのアイデアであり、映画を大いに盛り上げてくれています。 ガリバーといえばやっぱりコレ! お姫さまの救出だって楽勝! (C)2010 Twentieth Century Fox 本作で主演を務めたのは、ハリウッドのコメディー映画になくてはならない存在、ジャック・ブラック! シリアスな演技だって十分イケる彼ですが、やはり十八番といえば、ギアマックスで挑むエネルギッシュなおバカっぷり。本作『ガリバー旅行記』では、ご自慢のメタボ腹を存分に生かした体を張った腹芸おバカから、小学生の男の子たちが大喜びしそうなお子ちゃま向けおバカ、大人もニヤリとさせられる音楽好きなジャックらしいおバカなどなど、多様なおバカに全力投球で挑んでくれています。 やりたい放題のようにも見えがちですが、実は自らの出番がない日も、ガリバーを見上げながら演じなくてはならない小人キャストたちのために、現場に足を運び、セリフの相手をしていたというジャック。ほとんどのシーンを、グリーン・スクリーンの前で想像しながら演じなければならなかった小人キャストたちにとって、これは大きな助けになったそうで、製作総指揮も兼任したジャックの作品への思い入れが感じられます。 メタボ腹芸は劇場でどうぞ! (C)2010 Twentieth Century Fox 多くのシーンがグリーン・スクリーンの前での撮影だった本作。その撮影には、ある特殊な最新鋭のカメラが導入されていたといいます。その名は「デュアルモコ(DualMoCo)」。ちょっとかわいらしい名前のこのカメラ、巨人のガリバーと小人のリリパット人を同時に撮影するために、複雑なコンピューター技術と同期するカメラ・クレーンを利用したという優れモノで、本来ならば、別々に撮影し、合成することで成立させるガリバーとリリパット人を、同時に撮影することができるのだそう。 つまり、ジャックとその他の共演者は、少し離れた場所ではありますが、同じステージ上にはいるので、お互いの存在を感じながら演じることができたというわけ。これは、掛け合いやそのタイミングが重要なコメディーを作り上げるにあたって、非常に重要なポイントであり、このかいあって、コメディー作品らしい、リアルな掛け合いを楽しむことができているのです。 また、本作で実写の長編映画の監督を初めて務めたというロブ・レターマン監督(『モンスターVSエイリアン』で監督・脚本を担当)が、アニメ界出身ということもあり、実写とコンピューター・アニメの融合について深く理解していたことも大きかったのだそう。ちなみに、ロブ・レターマン監督は、ティム・バートン、アンドリュー・アダムソンに続く、アニメ界出身の映画作家として、ハリウッドで注目を集める未来の巨匠なので、こちらも要チェックです! こんな迫力あるシーンもデュアルモコのおかげ! (C)2010 Twentieth Century Fox 文・構成:シネマトゥデイ編集部 ADVERTISEMENT