何といっても、本作の見せ場は思わずウットリしちゃうロマンチックなラブシーン。列車の中でいきなり「わたしを食事に誘って」とフランクを逆ナンするヒロイン、エリーズにはミステリアスな色気がムンムン。出会った瞬間に相手をとりこにしてしまう危うい魅力は、まさにアンジーの面目躍如！　かたやジョニーはアメリカ人旅行客フランクにふんし、「僕は後悔していない、あのキスを……」「僕は君から離れない」など、ニクい口説き文句を連発。究極の美男美女スターが繰り広げる恋の駆け引きは、胸キュンもの！

ジョニーがフランクを演じるにあたってイメージしたのは、知人の会計士だとか。なんでも、自分の名字と同じスペルの標識の写真を撮るためだけに、飛行機で世界旅行をしちゃうような、ちょっと変わった人らしい。一方、アンジーがエリーズの立ち方や首のかしげ方で参考にしたのは、当時2歳の愛娘ヴィヴィアン！　フランク＆エリーズの一筋縄じゃいかないキャラクターには、そんな2人のユニークな役者魂がこめられているのです！

アンジーもジョニーも、撮影の間にすっかりベネチアに魅せられてしまった様子。アンジーは、夜中にブラピ様とお忍びデートをしたり、家族で美術館や公園などベネチア散策を満喫したそう。ジョニーに至っては、ベネチアを気に入り過ぎて建物を購入しちゃったほど！　ちなみに、これはアラブの王子も目を付けたという17世紀の建物で、なんとお値段は850万英ポンド（約11億500万円）。お買い物のスケールもハンパないです。（1ポンド130円の計算）