鈴木杏ちゃんは1987年東京都生まれ。おお、またしても僕が惹(ひ)かれてしまうB型女なのだ~。母方の祖父がアメリカ人なのでクオーターのよう。だからどこかエキゾチックな雰囲気を持っているんですね。小学校のころから子役として芸能活動をしているので、24才にしてすでにベテランというわけだ。
最もメジャーだと思われるのは、誰しも見たことがあるテレビCMかな。大塚製薬の「ポカリスエット」、味の素「クノールカップスープ」など、名だたる企業に多数起用されてきたCM界のプリンセスでもあったワケですが、テレビドラマの出演数も圧倒的な数を誇ります。
劇場用作品で印象的だったのは、少年たちと未知のロボットとの交流を描いたSFファンタジー映画『ジュブナイル』(2000年)。岬という少女にふんした当時13才の杏ちゃんが、とてもキュートでした。金城武と共演した映画『Returner リターナー』(2002年)では未来から来た謎の少女・ミリに大抜てき。この作品で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しました。岩井俊二監督作で、蒼井優と共演した映画『花とアリス』(2004年)ではかれんで清純な主人公にふんして、これこそ彼女の真骨頂! と思っていたのですが、映画『吉祥天女』(2006年)ではミステリアスで、いわくありげなの主人公に恐ろし~く成り切っていました。どの作品も素晴らしく上手。
また蜷川幸雄、つかこうへいなどのそうそうたる演出家の作品にも多数出演していて、舞台女優としても定評があるんですね。今年の秋にはつかこうへいの「新・幕末純情伝」で、実は女だったという設定の沖田総司を演じるとか。こんなふうに彼女には、中性的な役のほうがよく似合うかも。
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