『哀しき獣』特集:これぞ真の韓国映画だ!~韓流イケメン×純愛×涙 VS バイオレンス×誇り×エロス!~<ハリウッド・リメイク決定!>
『哀しき獣』特集
2012年1月7日(土)、シネマート新宿他全国ロードショー <ハリウッド・リメイク決定!>
これぞ真の韓国映画だ!~韓流イケメン×純愛×涙 VS バイオレンス×誇り×エロス!~
韓国で大ヒットを記録した快作『チェイサー』のナ・ホンジン監督、主演のハ・ジョンウ、キム・ユンソクが再びタッグを組み、その圧倒的面白さからハリウッド・リメイクも決定した『哀しき獣』。『冷たい熱帯魚』や『息もできない』、『悪魔を見た』といった衝撃作をも飲み込む激震作が遂に上陸! イケメン、純愛、涙といった流行の「韓流」要素をことごとく無視した、これぞ真の韓国映画ともいうべき傑作フィルム・ノワールの魅力を徹底紹介!
韓流といえばさわやかなイケメン俳優のイメージが強いが、本作の主演はギラギラした男ども。『素晴らしい一日』などの若手実力派ハ・ジョンウが、殺人を請け負ったばかりにヤクザや警察と壮絶な追撃戦を繰り広げる主人公を熱演。満身創痍(そうい)になりながらも生に執着し、狂犬のごとく反撃に転じる姿に圧倒されるはず。また、『チェイサー』で殺人鬼を追う元刑事を演じたキム・ユンソクが、行く先々で人をブチ殺す凶暴ヤクザを怪演して濃厚男汁を噴出!
初恋や純愛を描いた韓流特有のロマンス要素など皆無。映し出されるのは、血と汗にまみれた男たちの殺(や)るか殺(や)られるかのバトルロワイヤルだ。『チェイサー』でも凄惨(せいさん)な暴力描写にこだわったナ・ホンジン監督は、「現実の中には明らかに存在しているけれども認めたくないというものがある。汚いものや人が見たがらないものを、あえて取り上げることに何か意味があると思った」と言い切る生粋のバイオレンス派。その言葉通り、目を覆いたくなるような場面がベルトコンベア状態!
愛する人が不治の病で死んじゃうとか、恋人なのに兄妹だったみたいな感動と波乱に満ちた「韓流のお約束」なんぞ廃棄処分。金、命、誇り、真実など、それぞれを激しく求めるあまりに男たちが激走し、包丁とおので斬(き)り合い、血みどろになっていくという、痛さがヒリヒリと伝わってくるようなストーリーにガツンとやられてしまう。異様なるテンションに過呼吸になってしまいそう!