「今年は会場がラウンジ形式なので、メニューも小皿形式にしてみました」と語るのは、今年でアカデミー晩さん会のシェフを担当すること18年目のウルフギャング・パックさん。アメリカはもちろん、日本を含め世界中で21のレストランやケータリングサービスを経営しているセレブ・シェフです。トム・クルーズやレオナルド・ディカプリオなど、彼のファンであるスターも多いんです。
そんなパックさんが今年のメニューを説明してくれました。
「今年はメインディッシュが12品目。すべて小さな小皿で出すので、あれもこれもとトライできますよ。ラム・チョップや上海ロブスター・リゾット、ショート・リブもあれば、アメリカの一般的なチキンポットパイやマカロニ・チーズのようなものもまで。ベークド・ポテトもキャビア付きで登場します!」
もちろんメインだけでなく、サラダやオードブルも一口サイズで出されるので、いろいろ試せそう。またシーフード好きの人には、おすしもありまーす!
「もちろん定番の神戸ビーフ・ミニバーガーなども出しますよ。じゃないとこれが好きなスターたちがキッチンまで催促に来ちゃいますからね」とパックさん。実際に目の前で調理をしながら話してくれるので、あー、おなかが空いてきた!
今年は1,500人のゲストに対してシェフは350人。ウエイター、ウエイトレスなどのスタッフは950人。そして、扱う小皿の数が4,000枚にも上るそう! これをすべて担当ウエイターがゲストのいるところに運ぶので、招待客は自分で食事を取りにいく必要はないそうです。何てったって世界が注目するアカデミー賞の晩さん会ですからね!
ところで、オスカー像の形をしたオードブル用「オスカー型カッター」をジーっと見ていたら、「これはアカデミーのもので、晩さん会の2週間前からしか使えないんですよ。その後は、再びアカデミー側に返さないといけないんですよ」と説明してくれました。うーん、アカデミーって結構、厳しいー! |