そして、このシステムを日本で初めて導入したのが6月30日にオープンしたシネマサンシャイン平和島imm 3D soundシアターだ。同シアターでは、天井の16台を含む全51台のスピーカーを観客を取り囲むように設置。大音量のシーンが迫力満点なのはもちろんのこと、シアター内いっぱいに広げた音を再び一点に集約させる際の緊張感は群を抜いたものがあり、静と動をうまく使った作品を鑑賞するにはぴったりの環境といえる。
imm 3D soundシアターは、ステレオ(2ch)、5.1ch、7.1chといった従来のオーディオフォーマットで作られたコンテンツを3D化することも可能だが、その実力を最大限に発揮するのはimm soundをポストプロダクションから使用した作品においてだろう。初めて同システムを用いた作品は『ジ・インポッシブル(原題) / The Impossible』(全米公開12月予定)。『永遠のこどもたち』のフアン・アントニオ・バヨナ監督がメガホンを取り、ユアン・マクレガーとナオミ・ワッツを迎えて描く、2004年12月に起きたスマトラ沖地震をモチーフにした作品となっている。