第57回『王様とボク』菅田将暉
イケメン発掘調査隊
イケメン調査隊Vol.57
甘いマスクからミステリアスなオーラがキラリ! 豊かな感性を秘めた個性派王子 菅田将暉
<インタビュー>
Q:心は6歳のままの青年モリオを演じましたが、いかがでしたか?
自分ではない人間を演じるという点では、今までと同じだと思っていましたけど、特殊な役ではありましたね。わざとらしくてはダメだし、素直にやってもダメだし……。作り込んでいかなくてはいけないところがあって、どうしたらいいのかずっと考えていました。でも、演じることを楽しみたいという気持ちが強かったです。
Q:役づくりのために何か準備をしましたか?
マネージャーさんの知り合いのお子さんがちょうど6歳だったので、クランクイン前に会いに行って一緒に遊んだりしました。子どもってすごいんです。「生きている!」って感じ。ほかにも、赤ちゃんを抱いて撮影する機会があったんですが、感情の塊でしたね。特に、泣かれたときの「いやだ!」という涙と声と表情で伝えるメッセージが強烈で、感情を伝えるってこういうことなんだなと実感しました。
Q:今回の役も、感情を伝えることを大切にしたんですか?
頭の中が6歳の役なので、どうしても見せ方にこだわっちゃう部分があったんですけど、なるべく自分自身の感情や現場で突発的に生まれるものを大事にしました。前田(哲)監督からも「好きに動いていい」と言われていて、撮影もカメラをいきなり回すことが多かったんです。そのスタイルがすごくやりやすかったです。
Q:松坂桃李さん演じるモリオの幼なじみのミキヒコは、大人になることに不安を感じています。共感を覚えましたか?
その気持ちはよくわかるんですけど、自分自身は早く年を取りたいと思っていたんですよ。ミキヒコは子どもの頃の自由や楽しみをなくしてしまいそうだから、大人になりたくないんですよね。でも、僕は責任が取れるからこその自由なのだから、大人のほうが楽しいと思ってしまう。何もかもが新鮮に映る子どもの心だけは忘れたくないと思いますけど。
Q:松坂さんとはプライベートでも親しいそうですね。
そうですね。桃李くんのことはよく知っているので、幼なじみの役をイメージしやすかったですし、身をもって甘えることができました。撮影中に桃李くんと二人でクリスマスを迎えたんですよ。現場にケーキやチキンが用意されて、二人で車の中で食べたりして。ちょっと切なかったけど(笑)。
Q:これから映画を観る方に、おすすめポイントを教えてください。
ファンタジーで非現実的なのにリアルを感じるところが面白い作品です。できれば、感情がフラットなときに観てほしい。人間ってそのときの感情に左右されるから、楽しいときに観ると子ども目線になるし、気持ちが落ちているときだと逆に観ちゃうような気がするんです。でも、フラットなとき、上がっているとき、下がっているとき、3パターンで観るのもいいかもしれない。それぞれで映画の印象が変わってくると思います。
<一問一答>
Q:気になる俳優といえば?
レオナルド・ディカプリオ。『王様とボク』を撮る前に、監督から『ギルバート・グレイプ』が参考になるかもしれないと言われて観たんですけど、ディカプリオの演技がハンパじゃなかった! 今まで観た中で一番衝撃的でした。
Q:好きな映画は?
『スタンド・バイ・ミー』。あとはなんだろう……『12人の優しい日本人』かな。最近観た中では『ラスベガスをぶっつぶせ』が面白かったです。
Q:『スタンド・バイ・ミー』は即答でしたね。
物心ついてから初めて観た映画のような気がしていて、何回も観た記憶があるんです。その頃は小学生だったので、僕も映画のように近所へ冒険しに出掛けたり、秘密基地を作ったりしました。
Q:少年時代はどんな子どもでしたか?
とにかくやんちゃで、蜂の巣をたたきまくっていました(笑)。蜂がいっぱい出てくるんだけど、逃げている途中に階段で捻挫しちゃって、めっちゃ怖かったです。だって、蜂が迫ってくるのに走れないんですよ! 家が近かったのでなんとか帰れましたけど。
Q:自分の性格は王様タイプだと思う? それとも家来タイプ?
菅田将暉は家来だけど、本名の僕は王様。自分は仕事上の菅田将暉という名前があるからお芝居ができて、いろんなステージに立てるんです。だから、菅田将暉に支えてもらっている本名の僕は王様かなって(笑)。
Q:好きな女性のタイプは?
なんだろうなあ……一緒にいて落ち着ける人がいいですね。理想はいろいろあるだろうけど、一番大切なのは一緒にいたいと思えること。そしたら、僕もその子のために何かしてあげたいと思えるだろうし。とはいっても、やっぱり明るくて好奇心旺盛な女性がいいかな(笑)。
Q:恋人とはどんなふうに過ごしたいですか?
真面目なこともしたいけど、アホなこともしたい。バカップルを演じられるくらいの彼女だったら最高ですね。二人でバカップルを演じたら、面白いと思うんですよね。
Q:失恋の経験はありますか?
めっちゃありますよ。「好きな人ができた」って急に言われたりして。僕が何かしたわけじゃないのに(苦笑)。
Q:最近ハマっていることは?
最近、白いモノを探しています。洋服とか小物とか、身に着けるモノを真っ白で統一するようにしているんです。Tシャツやパンツとか、だんだん集まってきました。
Q:白という色に何か意味はあるんですか?
髪を金髪にしたとき、白がいいなと思って……。洋服って、今季はこれだなっていう自分なりのテーマがあるじゃないですか。で、なんとなく白になっちゃった(笑)。
Q:今後の目標は?
今は何でもやりたいです。「菅田将暉ってこうだよね」って言われたくないんです。一つの役で評価されるのもうれしいけど、それを覆すような役もやりたい。いろんな役柄にチャレンジして、みんなを驚かせるような役者になりたいです。
取材・文:斉藤由紀子 写真:奥山智明
カットソー / ミスターオリーブ
生年月日 :1993年2月21日
出 身 :大阪
身 長 :176cm
趣 味 :ダンス、ピアノ
特 技 :サッカー、アメフト
芸歴:
2008年度「第21回ジュノン・スーパーボーイコンテスト」でファイナリストに選ばれる。2009年、テレビ朝日「仮面ライダーW(ダブル)」に史上最年少で主演に抜てきされ、俳優デビュー。フジテレビ「大切なことはすべて君が教えてくれた」ほか、多くのドラマ・映画・舞台で実力を磨き、『王様とボク』で映画単独初主演を果たす。
<映画>
■2009年
『仮面ライダー×仮面ライダーW(ダブル)&ディケイド MOVIE大戦2010』
■2010年
『仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE(コア)』
『仮面ライダーW(ダブル) FOREVER AtoZ 運命のガイアメモリ』
『高校デビュー』
■2011年
『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズMOVIE大戦 MEGA MAX』
『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』
■2012年
『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』
『王様とボク』
<テレビ>
■2009年
「仮面ライダーW(ダブル)」(テレビ朝日)
■2010年
「ハンマーセッション!」(TBS)
「獣医ドリトル」(TBS)
■2011年
「大切なことはすべて君が教えてくれた」(フジテレビ)
「ドン★キホーテ」(日本テレビ)
「ランナウェイ~愛する君のために」(TBS)
■2012年
「運命の人」(TBS)
「ブラックボード ~時代と戦った教師たち~/第一夜 軍国主義[未来]」(TBS)
「理由」(TBS)
「サマーレスキュー ~天空の診療所~」(TBS)
「ほんとにあった怖い話 夏の特別編2012」
<ファンレター宛先>
〒150-0031
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株式会社トップコート 菅田将暉宛