歴史の裏側に隠された真相が今明らかになる! リンカーン大統領の秘密って?
製作にティム・バートン、監督に『ウォンテッド』のティムール・ベクマンベトフという、鋭い才気を持つ二人がタッグを組んだアクション大作『リンカーン/秘密の書』。アメリカ史上、最も尊敬される大統領エイブラハム・リンカーンの正体はヴァンパイア・ハンターだった! そんな大胆な設定の下、手に汗握る冒険ドラマが繰り広げられる。激動の米国史の陰に隠されたリンカーンの真実とは? 驚くべき秘密をここにひもといてみよう。
リンカーンがオノの名手であったのは有名な話。9歳のときに母と死別し、裕福とはいえない生活を送ってきた彼は力仕事を手伝ううちに、オノさばきを覚えたといわれているが、実は……。
リンカーン(ベンジャミン・ウォーカー)の母は、実はヴァンパイアの手にかかって世を去っていた! オノは「ヤツら」への復讐(ふくしゅう)を誓ったリンカーンの必殺の武器だった! 彼はヴァンパイア・ハンターの師匠、ヘンリー(ドミニク・クーパー)の下で特訓し、最強のオノさばきを身に付けたのだった!
雑貨店で店員の仕事をしながら法律の勉強をしているリンカーンは、見るからに真面目で勤勉な青年だった。その頃に知り合った良家の令嬢メアリー(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)と後に結婚。前途洋洋の人生を歩み出す。
若き日のリンカーンが真に意欲を燃やしていたのはヴァンパイア退治。妻にも秘密の二重生活。だが、リンカーンの壮絶な戦いの全ては、日記の中に記されていた。そこには真のアメリカ史が記録されているのだ!
大統領に就任してほどなく、奴隷制の廃止を唱えるリンカーンに南部の11州が反発し、アメリカ南北戦争が勃発。奴隷解放を果たすべく、リンカーンは北軍を率いて勝利をもたらし、英雄となった。
南北戦争はヴァンパイアを滅ぼすためだった!? 実は奴隷制の黒幕に「ヤツら」がいることを知ったリンカーンは、巨大な敵に対抗するために政治家を志し、大統領として「ヤツら」が操る南軍と戦ったのだった。復讐心からハンターになったものの、人類を救うため大統領になった男。それがリンカーンである。
第16代アメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーンは1861年に就任。当時米国南部にはびこっていた奴隷制に反対し、南北戦争を経て、虐げられた人々を解放に導いた。アメリカ史上、初めて暗殺された大統領でもある。
ティム・バートンは『アリス・イン・ワンダーランド』等でこだわりのビジュアルを築き上げた奇才だが、そんな彼が『ウォンテッド』のティムール・ベクマンベトフのパワフルなアクションを生む才能と化学反応を起こして生まれたのが本作。古風な洋館でのヴァンパイアとの死闘や、暗闇に燃え盛る炎、そしてスピード感あふれる馬群のチェイスシーンなど。陰影に富み、スローモーションの挿入で抑揚をつけた、これらのビジュアルは3Dで観ると迫力も倍増する。体感せよ!